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2010年09月27日
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カテゴリ:政治問題
 ルポライターの鎌田慧氏は、軍隊が持つ本性としての凶暴性について、14日の東京新聞のコラムに次のように書いている;


 先週のこの欄で、87年前の関東大震災について書いたのだが、そのとき、戒厳令のもとで、大杉栄、伊藤野枝が東京・丸の内の憲兵隊本部に拉致され、虐殺された事実はよく知られている。

 巻き添えにされた大杉の甥(おい)・橘宗一(むねかず)の墓前祭が、名古屋市千種区の日泰寺で行われた。宗一は妹あやめが結婚した、在米の橘惣三郎の長男で、惣三郎がひそかにこの寺の墓地に「犬共二虐殺サル」と掘った墓石を建てた。

 わたしは今年も参加したのだが、墓前にたつと、なんの罪状もなく、裁判もなく、大杉夫妻をなぶり殺した日本陸軍の暴虐と6歳の少年まで巻き添えにした蛮行に、憤りをあらたにさせられる。

 そのあとの集会で、大杉の甥で、『日録・大杉栄伝』の著者である大杉豊さんが発言した。甘粕正彦大尉、森慶次郎曹長、鴨志田安五郎上等兵など、五人の特高課チームの犯行であり、軍法会議で「司令官から命令があった」との証言が引きだされたが、それから先は明らかになっていない、と残念そうだった。

 懲役10年の判決だった甘粕は3年で出所、フランスへ留学させられ、やがて満映(満州映画協会)理事長になる。懲役3年の森は1年半で出所していた。甘粕が陸軍の大罪を出世と引き換えに、きわめて軽い罰で引き受けたこの事件は、いまでも、非合理な軍隊の存在のありようを示している。   (ルポライター)


2010年9月14日 東京新聞朝刊 11版 27ページ「本音のコラム-軍隊の凶暴さ」から引用

 旧日本軍が組織的に実施した疑いが濃厚な「大杉栄・伊藤野枝虐殺事件」は、軍法会議で裁かれたため、真相は明らかにされず、現在も真相は闇の中である。日本軍に限らず、軍隊というものは本質的に凶暴なものであることは、アメリカ軍がベトナム戦争時に起こしたソンミ村事件などでもうかがい知ることができる。そのような非合理な暴力集団である軍隊をもつことを禁じたわが国憲法は、人類の未来を保障する憲法といえる。国際間の紛争は武力によらず解決することが、人類の未来を開く。そのような先進的な憲法を擁するわが国政府は、実際のところ、どこまでその自覚があるのだろうか。






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最終更新日  2010年09月27日 21時42分51秒
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