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2011年07月04日
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カテゴリ:政治問題
 沖縄慰霊の日の東京新聞コラムは、旧日本軍兵士の体験を紹介して、次のように述べている;


 毎年6月23日になると、思い出す人がいる。沖縄戦を戦った元陸軍伍長の近藤一さんだ。所属した歩兵大隊は、約1200人の9割以上が戦死した。

 戦闘に巻き込まれた住民や兵士のおびただしい数の死体を見た。ちぎれた頭や手足があちこちに散らばっていた。部隊壊滅後の「万歳突撃」に失敗して捕虜になった。

 住民を壕(ごう)から追い出したり、虐殺したりした日本兵がいたとは信じられなかった。「すべての兵士が悪かったのではない」と定年後、体験を語り始めた。「捨て石」にされた怒りを口にすると、自らの体験を直視せざるを得なくなった。中国大陸で何をしてきたのか。

 初年兵がまず命じられたのは、中国人を銃剣で刺し殺す訓練だ。10人並ばせ、小銃一発で何人貫通するか試したこともある。銃剣で妊婦の腹を切り裂く。老人の耳をそぎ落とす…。部隊は残虐行為を繰り返した。

 戦争の犠牲者はいつも民衆だ。中国も沖縄も同じだった。「私たちが中国でしてきたことが沖縄で起きていた。地獄だった。沖縄で虫けらのように殺された兵隊が、中国では人間とは思えんことをやっていた」

 きょうは沖縄慰霊の日。住民の4人に1人が犠牲になった沖縄の地でも、戦争体験の風化に抗(あらが)うのは難しい。戦争がリアルな手触りを失った時、「戦後」は終わるのだろうか。記憶を継承する地道な営みを大切にしたい。


2011年6月23日 東京新聞朝刊 12版 1ページ「筆洗」から引用

 戦争で犠牲になるのは、いつも民衆である。しかし、国家間の問題を解決するのに武力に訴え、国民を動員するというやり方は、これからは通用しない。わが国憲法が「戦争」という外交手段の使用を禁じているからである。したがって我が国政府は、いかなる国際紛争も話し合いで解決するほかないし、それが出来ない者は政権を担当する資格がないということになる。政府には憲法を順守する義務があるからだ。東西の冷戦が厳しかった時代には、実際に朝鮮戦争も起きて、わが国もやむを得ず自衛隊を設置したが、その冷戦構造も解消した現代では、徐々に武器弾薬の装備を縮小し、災害救助隊へと姿を変えていくことが、平和憲法の理念の実現というものである。








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最終更新日  2011年07月04日 18時58分18秒
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