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2012年06月10日
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カテゴリ:政治問題
 作家の井形慶子氏は、長年イギリスに居住した経験があって民主主義に対する洞察も深く、いつも気の利いたエッセーを書いてくれる人なのだが、そういう人物であっても、うっかりファシストが仕掛けたワナにはまることがあるらしい。5月23日の東京新聞コラムに、彼女はこう書いている;


 橋下大阪市長の市職員への「入れ墨をしたければ民間企業に行け」との発言を私は支持する。公務員とは本来、パブリックサーバント、公僕である。身を粉にしてより良い市民生活のために働くプロであってしかるべき、税金による給料はその対価だ。それなのに110人もの職員が堂々と入れ墨を入れていた。表現の自由で許されるのか。

 日本では長年、入れ墨は反社会勢力の象徴であった。それを誰もが社会通念として認めるからこそ、公衆浴場、プールなど肌を露出させる施設では立ち入り禁止なのだ。入れろと主張してもまかり通らない国に私達(たち)は属している。

 個の権利を重んじる英国で入れ墨はさして問題にならないが、かつてこんな事があった。宗教上の理由からターバンを外せないシーク教徒が、ターバンを巻いたままバイクに乗るのだとデモを行った。結果、国もターバンをヘルメットの代用物と認めた。イスラム女性の体を覆うブルカも物議をかもすが受容されている。宗教、文化的差異は基本的に認められる。それが多民族国家の核となるからだ。

 大阪市職員の入れ墨は個の自由というにはあまりに軽い。従業員の身なり一つで利益が左右される、接客業にあたる民間企業なら受け入れないのは明白だ。仕事は甘くない。税金という原資に守られ、社会通念をなめてかかっては困る。(作家)


2012年5月23日 東京新聞朝刊 11版 27ページ「本音のコラム-公務員と入れ墨」から引用

 これは、いくら何でもひどい文章である。私だって、こんなひどいことは書いたことがない。パブリックサーバントで公僕である人が、入れ墨をしてはいけない理由が、どこにあるのでしょうか? 入れ墨をするような人間は「身を粉にしてより良い市民生活のために働くプロ」ではないと、彼女は断定しているのですね、根拠も無く。完全に橋下徹のワナにはまってます。確かに、私たちの日本には、その昔、囚人に入れ墨をするとか、それを逆手にとって、ヤクザが入れ墨をして一般人を恐れさせたという過去があったかも知れません。テレビのドラマでは、幕府のお役人であっても、実際にあった話かどうか定かではありませんが、今で言う裁判の場所で、やおら衣服を脱いで、己の入れ墨を見せて容疑者に自白を迫ったお奉行様もいたと言われてるくらいですから、その当時は、入れ墨の「威力」は相当のものであったかもしれません。しかし、現代では若い女性がおしゃれで入れ墨をするような時代であり、もしどこかのオッサンが誰かを威嚇する目的で、いきなり衣服を脱ぎだして入れ墨を見せたところで、幼稚園や小学生くらいの子どもならビックリして泣き出す子もいるかも知れませんが、中学生・高校生程度の常識を持った人間以上の人たちが、そういう人物を見ても「こいつはちょっとアタマおかしいみたいだから、近寄らないでおこう」と思うくらいで、物笑いの種になるのが関の山です。ましてや、入れ墨をするような人間は、ろくな仕事ができないというのは、まったくのこじつけに過ぎません。ワイマール憲法下でヒットラーが独裁政権を確立したのも、こういう種類のきっかけがあったのかなぁと考えさせられる記事でした。






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最終更新日  2012年06月10日 20時38分56秒
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