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テーマ:政治について(19843)
カテゴリ:政治問題
作家の井形慶子氏は、長年イギリスに居住した経験があって民主主義に対する洞察も深く、いつも気の利いたエッセーを書いてくれる人なのだが、そういう人物であっても、うっかりファシストが仕掛けたワナにはまることがあるらしい。5月23日の東京新聞コラムに、彼女はこう書いている;
2012年5月23日 東京新聞朝刊 11版 27ページ「本音のコラム-公務員と入れ墨」から引用 これは、いくら何でもひどい文章である。私だって、こんなひどいことは書いたことがない。パブリックサーバントで公僕である人が、入れ墨をしてはいけない理由が、どこにあるのでしょうか? 入れ墨をするような人間は「身を粉にしてより良い市民生活のために働くプロ」ではないと、彼女は断定しているのですね、根拠も無く。完全に橋下徹のワナにはまってます。確かに、私たちの日本には、その昔、囚人に入れ墨をするとか、それを逆手にとって、ヤクザが入れ墨をして一般人を恐れさせたという過去があったかも知れません。テレビのドラマでは、幕府のお役人であっても、実際にあった話かどうか定かではありませんが、今で言う裁判の場所で、やおら衣服を脱いで、己の入れ墨を見せて容疑者に自白を迫ったお奉行様もいたと言われてるくらいですから、その当時は、入れ墨の「威力」は相当のものであったかもしれません。しかし、現代では若い女性がおしゃれで入れ墨をするような時代であり、もしどこかのオッサンが誰かを威嚇する目的で、いきなり衣服を脱ぎだして入れ墨を見せたところで、幼稚園や小学生くらいの子どもならビックリして泣き出す子もいるかも知れませんが、中学生・高校生程度の常識を持った人間以上の人たちが、そういう人物を見ても「こいつはちょっとアタマおかしいみたいだから、近寄らないでおこう」と思うくらいで、物笑いの種になるのが関の山です。ましてや、入れ墨をするような人間は、ろくな仕事ができないというのは、まったくのこじつけに過ぎません。ワイマール憲法下でヒットラーが独裁政権を確立したのも、こういう種類のきっかけがあったのかなぁと考えさせられる記事でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月10日 20時38分56秒
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