久々に姉と長電話。
『最近音沙汰ないじゃん?』と聞くと,
『メール送ったのに返事こんし』と逆襲。
メール?来てないよ?
電話を切ってしばらくして携帯メール受信音。
『ごめん。メールPCに送ってたm( )m』
ってお詫びメール。
PC?
案の定,
平素使っているアドレスには届いていず,
もしやの予想通り,
もう数年来ほとんど使っていないアドレスに送った模様・・・。
数ヶ月ぶりにユーザーを切り替えてみると,
未受信メールが1万2千。
夥しい数の迷惑メールを,
スクロールも追いつかないスピードで受信。
全削除しようか?との思いをさえぎった”何か”に背中を押されて,
受信したメールの件名を流し読みしていると・・・
”さこちゃん”。
の,字が。
え?
勢いで行き過ぎた画面を慌てて戻す。
もう一度。
”さこちゃん”。
私に,
PCを通してこう呼びかける人は1人しかいない。
うそ。
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もう何年も,
連絡をしようとしてはためらい,
声も聴かず,
文字での会話もしていない。
私の,永遠の,”愛の人”。
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開けていないアドレスに,
おそらく最後の呼びかけだったのかもと思う。
このメールに出会うきっかけは,
ありえない姉のミステイク。
イギリスに嫁いだその人を,
思い出すとはなしに何度も思い出していて。
折りしも,
そろそろ必要になるかとパスポートの手続に行ったその日,
なんでこんな偶然が・・・?
あまりの驚きに書かずにはいられない。
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夜,
泣きながらメールを返し,
夜中の返信を焦がれながら朝を迎えると,
届いていました。
”RE:さこちゃん”。
きっと今年,
会えるんでしょうね。
そんな,
ミラクルなんでしょうね。