防犯ベル。
小学校では,一括しての防犯ベルの販売があります。この防犯ベル,どこにつけるか?で議論を重ねた結果,●いつでも身についている(ランドセルに装着だと不安),●不必要なときにピンが外れて鳴らなってしまうことを回避できる,ということで現在はズボンのポケットに入っているのですが・・・。この防犯ベルを巡って以前ちょっとした出来事がありました。。。-----毎朝名札と防犯ベル,ハンカチを確認して出かける息子。その習慣はかなり定着していて,防犯ベルを確認する姿に満足していた私ですが,ふと・・・『これ,鳴るよね?』とピンを外してみたんです。ところが,うんともすんとも言わない。で,息子に聞くと・・・『最近鳴らんのんよ~』とのんきな答え。アタマの中で閃光が弾けました(T_T)『防犯ベルの,意味ないじゃんッーーーーーーーーーーーーーーー!!!』半泣きで仁王立ちでシャウトした私に,家中が凍りつきました。子どもも,おばぁちゃんも,主人も・・・。アタマの中では,習慣という形に安心してあぐらをかいていた自分自身への自責の念が渦巻いていました。形だけじゃなく,気持ちや考えを確認しあうツールとして日々活用すべきだったんです。防犯ベルを持つ意味を共有しあわないといけなかったんです。『ちゃんと確認していなかったかぁさんが悪かった,きちんと確認していなくてごめん。心配なのは愛しているからだよ。』ってことをくどくど伝え,最初は叱られたとショックを受けていた息子も『わかったからもういいよ』と・・・。-----とあるきっかけで友人と防犯ベルの話をした翌日,久しぶりに息子の防犯ベルを鳴らしてみると,思いっきりの音が鳴り響きました。息子も,母のすることをニコニコと見ています。ときどきこうやって自分の安全を確めたい気持ちをわかってくれているのかなと思うとほっとすると同時に嬉しく思います。-----学校から時折届く,不審者情報の通達は保護者の心を凍りつかせます。でも登下校の道。草むらや小川や土手は子どもたちの大好きな場所。子どもの探究心や冒険心をすべて摘む気にはなれない。そんなときに,一人で行かないとか,暗くなってからは行かないとか,そういう意識を常に当たり前に身につけてもらうために,日頃の会話の中で『自分を大切にする』ことを話して行きたいと思います。自分で自分を大切にするということ…。ひとから大切にされることで,自分の価値に気づいたり再認識したりすることもあるのかなと思います。防犯ベルの音に私の声を託しているということを,ときどき思い出して…防犯ベルも私も,好きなときに呼べるんだってことをいつでも覚えておいてもらうこと。お仕着せじゃない努力が,自然にできたらいいなぁと思います。。