安岡 正篤一日一言(名言) 10月13日 人間は性情の良し悪し
情緒の潤滑油が乏しいせいで、知性も軋(きし)んで
円通しない。この頃は話のわからぬ人間がふえたようである。
しがない者はしばらく置いて、ちゃんとした指導的立場
にある知識人であって、とんとわけのわからぬ者が少くない。
もっともマキャベリがすでに指摘しているが、
人の頭には三通りある。
その一は、自分ではっきり考の立つもの、
その二は、他人の考がよくわかるもの、
その三は自分の考もなく、他人の考もわからぬもの。
他の所で、彼は又、どうせねばならぬかを自ら知る者は上の人、
次は、他人の善(よ)い勧告を用いる人、最下は、
自ら人に忠告するすべも知らず、又人の忠告にも
従わぬ人間であることを挙げて説いている。
頭の良し悪しというが、それよりも根本的に大切なことは、
やはり性情の良し悪しである。我執の無い、よく人と
打融(うちと)けあえる性情の人は自然に頭が良く、
自分自身知見が立たずとも、賢者の意見を能く判断して
用いることができるから、なまじい私見が立つより、
もっと頭の良いことにもなるのである。
*安岡 正篤 おすすめの本(名言集):一日一言
六中観 [正篤 ]
忙中 閑有り。 苦中 楽有り。
死中 活有り。 壺中 天有り。
意中 人有り。 腹中 書有り。
甲寅正月 無以会同人 敬しんで呈す
亀井老契 座右
「私は平生窃(ひそ)かに此の観をなして、
如何なる場合も決して絶望したり、 仕事に負けたり、屈託したり、
精神的空虚に陥らないように心がけている。」と。
安岡 正篤(やすおか まさひろ)
1898年(明治31年)2月13日-1983年(昭和58年)12月13日)
陽明学者・思想家。
安岡には政界だけでなく、財界にも多くの心酔者がおり、
三菱グループ・近鉄グループ・住友グループ・東京電力など
多くの財界人をも指南していたとされる。
終戦時、昭和天皇自身によるラジオ放送の終戦の詔書発表(玉音放送)に加筆し
原稿を完成させたことから皇室からも厚い信頼を受けていた。
数々の伝説を残し、政界・財界・皇室までもが安岡を頼りにしていたことから
「昭和最大の黒幕」と評される。
人物を修める [ 安岡正篤 ]
青年の大成 [ 安岡正篤 ]
■関連リンク
・
安岡正篤記念館の場所、アクセスマップ
・
安岡正篤 おすすめの本
・
古賀穀堂の七つの戒め
・
いちとれの心に響くYoutubeいろいろ
・
ココ・シャネルの生きる言葉、名言、バッグ(19)
・
一日一花 9月27日コスモス
・
いま心に響く曲、I just called to say I love you
・
安岡 正篤 一日一言 1月1日 年頭自警
・
安岡 正篤一日一言 1月バックナンバー
・
安岡 正篤 一日一言 2月バックナンバー
・
安岡 正篤 一日一言 3月バックナンバー
・
安岡 正篤 一日一言(名言)4月バックナンバー
・
安岡 正篤 一日一言(名言)5月バックナンバー
・
安岡 正篤 一日一言(名言)6月バックナンバー
・
安岡 正篤 一日一言(名言)7月バックナンバー
・
安岡 正篤 一日一言(名言)8月バックナンバー
・
安岡 正篤 一日一言(名言)9月バックナンバー
■安岡 正篤の一日一言(名言)バックナンバー
・
安岡 正篤 一日一言(名言) 10月1日 新秋清警
・
安岡 正篤 一日一言(名言) 10月2日 縁尋機妙 多逢聖因
・
安岡 正篤 一日一言(名言) 10月3日 画になる顔(1)
・
安岡 正篤 一日一言(名言) 10月4日 画になる顔(2)
・
安岡 正篤 一日一言(名言) 10月5日 慈心と仁心
・
安岡 正篤 一日一言(名言) 10月6日 才と徳
・
安岡 正篤 一日一言(名言) 10月7日 母の徳(1)
・
安岡 正篤一日一言(名言) 10月8日 母の徳(2)
・
安岡 正篤一日一言(名言) 10月9日 内発の力(1)
・
安岡 正篤の一日一言(名言) 9月30日 気 象
・
安岡 正篤の一日一言(名言) 9月29日 呼 吸
・
安岡 正篤の一日一言(名言) 9月28日 十多の説──道教
・
安岡 正篤の一日一言(名言) 9月27日 経書と史書
・
安岡 正篤の一日一言(名言) 9月26日 東洋の学問、西洋の学問
・
安岡 正篤の一日一言(名言) 9月25日 節