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カテゴリ:不幸の予防方法
2007年10月8日発行号公開
ブルーシャ西村のエッセイ「強引ぐ マイ ウェイ」 vol.110:続き 10/08/07(月)発行 さて、続きです。 「週1の学校」 そんなわけで、この5年間、全くといっていいほど英語は勉強しないままで過ごしてきたし、語学学校に一度も行かなかったけれど、英語よりも何か教養を身に付けられるような学校はないかな、そうしたら英語も自然に身に付くのに、と思っていました。 そこで、週に一回、「政治経済」の学校に通い始めました。 やっぱり、世の中の動きや物事を理解したり予測したりする教養って、経済とか法律だろうと思ったからです。 政治経済って、勉強しておくととても実際の生活や人生で役に立つことを実感しています。私はアメリカで経済を学んだことはまだ無かったので、こっちではどんなものかなあと興味がありました。 この学校では、まずは、初めての生徒は、全員、「経済学基礎」というクラスを取らなければなりません。私は経済学部出身だから、多分、知っていることが多いとは思ったのですが、基礎クラスを取ってから、その後に次に進める仕組みになっています。 だんだんクラスが進級すると、最後は、討論(ディベート)をするようです。 1クラス全部終わると、サーティフィケイトをもらえます。そんなつもりはなかったのですが、なんかラッキーでした。もしここに住み続けることになって、時間があれば、ズルズルとずっと通い続けてみようかなあと思います。 通い始めて、生活に新しいリズムがでてきました。学ぶことは楽しいし、いい刺激になっています。内容も面白いです。生徒たちは、色んな人種がいます。黒人、ラテン系、中東系、オリエンタル、などなど。日本人は見かけないです。 この学校の特色かもしれませんが、教えている経済学の内容は、かなり左寄りです。弱者の立場に立って、政治経済を眺めています。 そのすごく偏っている内容も、興味深く聴いています。 まだ基礎クラスですが、これからもっとクラスが進むと、グローバリゼーションの弊害とか、社会の問題点を学んでいきます。 また、アメリカだからかもしれませんが、ケインズ(イギリス人経済学者)の名前はまだ一度も出てきていません。 こっちではケインジアンはメジャーではないのかしら? 日本の大学の経済学部では、ケインジアンが多いと思ったのですが。私の大学も、経済学部はケインズ派でしたし。 それが、ここでは一度もケインズの名前が出てこないということが、私にとっては新鮮で、不思議でした。 経済学は本来は、様々な立場の人達の目線で、立場を置き換えてみて、色々な方向から考えたり分析したりする学問のはずです。 労働者の立場から見たり、経営者の立場から見たり、政治家の立場から見たり、マクロの視点とミクロの視点とかもあって、様々です。 歴史上の経済学者の系統がいろいろ分かれていて、学説も様々にあります。 ですから、政治経済を学ぶということのゴールは、暗記して知識を増やすためではなくて、何か事象を観たときに、サササッと分析して理解して、ちょっと先の将来を予測するということだと思います。 それが、慣れてくると、一瞬で判断して的確な決断できるようになってくるのです。 だからこそ、「特に未婚の20代前半の女性たちこそ、政治経済学をさらっとでいいので学んでおいたほうが、女性としての幸せな人生につながっていきます」。 何事に対しても、正確な予測と判断が出来るようになるからなのです。 女性として幸せな人生をつかみたければ、ズバッと正確に予測、的確な判断を積み重ねて、不幸を予防することが大事だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年01月18日 21時30分09秒
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