香港が中国人観光客排除計画
香港政府の蘇錦リョウ(グレゴリー・ソー、リョウ=きへんに梁)商務・経済発展局長は20日、香港を訪れる観光客が急増する中、ホテルなどの設備が限られているため、旅行客の数を制限する措置を講じることもあり得るとの考えを明らかにした。21日付蘋果日報が伝えた。 蘇局長は「香港の旅行施設は増えているものの、依然制約がある。当局としては付加価値が高く、消費力のある旅行客の誘致を目指し、香港に過度の負荷がかからないようにしていきたい」と述べた。 香港政府観光局(HKTB)は今年の香港訪問者数が延べ5,100万~5,200万人に達し、初めて5,000万人の大台を突破するとみている。蘇局長は中国本土の観光客を中心とする旅行客の増加にインフラ面の整備が追い付かないことを念頭に置いたものといえる。 旅行客の数をいかに制限するかについて、蘇局長から具体的な言及はなかったが、仮に入境規制が取られた場合、香港の自由経済や観光都市としてのイメージにマイナスだとの意見も出ており、議論を呼びそうだ。