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テーマ:1・17阪神大震災(158)
カテゴリ:不思議な話
今日は防災とボランティアの日。
阪神淡路大震災が起こった日です。 子供のころから、阪神間は地震がおこらないと思い込んでいました。 ごくたまに揺れても震度1くらい。 それでもキャー!と珍しがるくらいでした。 あの日の早朝、私は地震が起こる前に目が覚めました。 カラスが鳴き騒ぐ声とゴーっという地鳴りで「何事?」と思った直後に これまで体験したことがない激しい揺れ。 私が住んでいる地域の震度は3か4だったと後で知りました。 神戸市などに比べたら、さほど揺れていたわけではありませんが、 その時は自分の体験だけが全てです。 いつまで揺れるんだろうという恐怖(かなり長い時間に感じた)と 家具が倒れたら下敷きになってしまうという恐怖。 起きて対処しなくてはと思うのに体が動かない…。 今でもありありと思い出せます。 実は私は一度流産をしています。 それは震災の前年で、出産予定日は12月17日でした。 それはくしくも祖母の祥月命日。 不妊治療のこともあり、どれほど喜び楽しみにしていたことか。 もし、そのまま産まれていたら、私は震災当日実家にいたことでしょう。 私が里帰りしていたら過ごしていたであろう場所…、 そこは大変なことになりおそらく母子ともに生きていなかったと思います。 そして震災前日、たまたまコタツに入ったまま うたた寝してしまったのが 幸いして怪我ひとつ負わなかった母。 私がもし里帰りしていたら、寝ていたであろう寝室はタンスが二竿倒れていました。 そうなればきっと母も無事ではいなかったはずです。 その時は立ち上がれないくらい落ち込んだけれど、いま思うと 私たちは生まれてこられなかった小さな命に助けられたのだなと思っています。 生まれてくることに意味があるように、生まれてこなかったことにも意味があると。 阪神淡路大震災にまつわる、一個人のおなはしです。 歳月というのは優しいもので、こんなふうに書くことができるようになりました。 近しい人が亡くなった方たちの心の傷は私などには はかり知ることもできませんが 15年という歳月が、少しでも癒しになっていますように。 今日の日記を気に入ってくださったら↓ポチっとクリックお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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