494440 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ごはんぢから ~武蔵野婦人の厨房から

ごはんぢから ~武蔵野婦人の厨房から

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

武蔵野婦人

武蔵野婦人

Freepage List

Category

Comments

武蔵野婦人@ ありがとうございます! orange muffinsさん、おいでいただきあり…
orange muffins@ こんにちは♪ 勝間和代さんの著書かブログで知って以来…
武蔵野婦人@ Re:モロッコ料理食べたくなりました(01/19) あゆみさん >ハリーラやクスクスに自…
よい子@ Re:【モロッコ1】限りなく簡単なオレンジのデザート(01/19) 帰国後忙しかったのもあるけれど 混沌と…

Archives

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月
2009年01月19日
XML
カテゴリ:旅の食卓から
モロッコのごはんのことを何も書かないまま年を越してしまいました。
帰国後忙しかったのもあるけれど
混沌として刺激と喧騒と祈りと静謐さと、その他、もう何がなんだかわからない雑多な思いが入り乱れる場所モロッコという場所の記憶は
少々時間を置かないと文字にできなかった。。。。という面もあるように思います。

ぼちぼち、モロッコのごはんの思い出を書いていきたいと思います。




とはいえ、モロッコのごはんってさ。
さほど多様でもないのですよ。
なんたって、周りは砂漠です。
水もなけりゃ、物資がそうそう豊かというわけでもありません。

さらには、ここはイスラム圏です。

つまり、お酒が飲めず、豚肉が食べられない文化圏なのです。
魚介類も食べる習慣はありません(一部港町を除く)。
そんな中で培ってきた、素朴で滋味に富んだ料理たち。
意外とシンプルです。
すごくおいしいのですが、でもいかんせん、飽きます>笑

出てくるのはたいてい、
マトン、鶏肉、牛肉。この繰り返し。
あとは蒸したり煮た野菜。
オレンジ。ミントティー。
モロッコパンとクスクス。
このリピートです。

観光客のいるホテル以外、アルコール類を出すお店は一切ありません。
アルコールなしで食べることを前提にしている料理は
お肉の塊が出てきても、あっさりしています。


そんなモロッコ料理に飽きちゃったから、じゃあ今日はイタリアンとか
カレーとか中華とか。
そんなものにするかねえ。。。。。。。。
なんて思って町に出てごらんなさいませ。

そんなレストランは町にはほとんどありません。
仕方なく観光客のいるホテルの中にあるレストランで、インド料理にありついてみたり
ビールを飲んでみたりするわけです。



世界を旅していると思うんです。
日本の食文化の多様さは、おそらく世界一だろう、と。
毎日の献立に悩んでいる主婦は日本にたくさんいると思いますが
そんなことにこれほど悩んでいる主婦は世界には少ない。
同じものをつくり、同じものを食べ
淡々と生きて、でもその中に食べるシアワセを感じている人はいっぱいいる。
そういう繰り返しの食卓の中には、その土地に根付いた食の知恵が
たくさん詰まっていて、その一皿は例外なくおいしいです。

そんな体験を繰り返していると
なんだ
ごはんはシンプルでいいのじゃ。
日本人にはやっぱり、白いごはんとみそ汁じゃねえ。。。。。。
なんて思うのでした。
(で、ふだんの食事はどんどんシンプルになっていくのでありました>あはは)




なんていう前置きでしたが
今回の旅で、一番シンプルだけど、一番モロッコらしくておいしかったデザートをひとつ。
こちらはマラケシュにて。

R0011959.jpg

古いモロッコ風の建物をそのままレストランにした場所なので
窓からの光を頼りに撮影してて、ちょっと見えにくくなっちゃいましたが
定番のオレンジのデザート。
どこにでもあります。

ただ、オレンジを輪切りにして、お砂糖とシナモンをかけただけ。
たった、それだけ。


でも、これはこの場所でモロッコの料理と一緒に食べると、すっごくおいしいです。
日本で同じことして食べても、こんなにおいしくはない。
なんでか、っていうと
そりゃやっぱり、オレンジがすぐそこで採れているからなんだと思います。


0810280134.JPG

砂漠の砂のように見える乾いた土地は、実はとても肥沃で
果実やオリーブなどの実を豊かにみのらせます。
マラケシュの中心になる、ジャマル・エル・フナ広場には、このオレンジを
山積みにして、その場で絞ってオレンジジュースにしてくれる屋台が
何軒も何軒も軒を連ねている。
1杯20円ぐらいのオレンジジュースは、早朝、出勤前の現地の人たちの
朝ごはんになったりもします。

0810280111.JPG

夜明け直後の、ジャマル・エル・フナ広場に浮き上がるオレンジの色が
本当に絵画のようにきれいでした。



その土地に自然とはぐくまれ、その土地の人を生かしているものは
間違いなくおいしいです。
だから、おさとうとシナモンをかけただけのデザートが
普通においしい。

輸入のフロリダオレンジをスーパーで買ってきて輪切りにしても
同じ味にならないのは、もう仕方ないことで
だからこそ、旅の食卓の味覚は意味を持つのだと思います。



とはいえ、スーパーのフロリダオレンジで作っても
十分においしいこのオレンジのデザート。
たまには家で作るのも、目先が変わっていいかもしれません。
(モロッコではご法度ですが>笑
 日本で作るなら最後にコアントローなんかをたらりとかけると、ばかうまです)









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009年01月19日 09時12分51秒
[旅の食卓から] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.