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2011年12月02日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
  
月が替わって、今回から2011年12月。いつも、私のブログ 「チューさんの今昔ばなし」を見てくださって有難うございます。

このブログでは、昭和の初めから、私が見たり、聞いたり、体験したり、したことを、ほぼ年代順に書いています。今は、昭和41年(1966年)の時代に入っています。

このブログは、私の想い出日記ですが、同時に一庶民が体験し見てきた、日本国と世界の移り変わりでもあります。

歳とった者には、もはや力はありませんが、国の盛衰、世の中の移り変わりは、充分に見てきました。過去を振り返りながら、資料を調べながら、さらに続けて行きたいと願っています。

            ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

このブログを、書き初めの 昭和3年 から 最終ページまで、ホームページ 用 に改訂し、内容も書き加えて、公開しています。  目次 から、どのページでも見られます。

  ホームページアドレスは
  http://www.h6.dion.ne.jp/~chusan55


     題 名 は   「チューさんの今昔ばなしと野菜ワールド


なお、エピローグ以後のことは、 ホームページ  の方に書いていますので、そちらでご覧ください。

   このブログ各ページの画像や文章には著作権があります。無断転載転用はお断わりします。

            ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

さて、昭和41年(1966年)当時、中華人民共和国 は日本と国交がなく、原爆実験を行なうなど、近い国なのに内情の分からない、何かしら不気味な国でした。

中華人民共和国 は、蒋介石(しょうかいせき)の中華民国軍との内戦に勝利して、毛沢東(もうたくとう) が建国を宣言したあと、農業と工業の 大躍進政策 を進めている、という報道が伝えられていました。稲作でも、密植栽培で驚くような多収穫に成功した、などという話も伝わってきました。

しかし、ときどきテレビに映る機械類を見ても、無骨な製品ばかりで、農工業の大躍進とは本当なのか、と私は疑っていました。

その 中華人民共和国 で、今度は “文化大革命” という行動が始まっている、というニュースが伝えられました。そのときは、古来の中国文化を大宣伝する政策か、と思いました。

しかし、事実はその反対。文化大革命 は “無産階級文化大革命”と言われるもので、それまでの中国文化を破壊する行為でした。

のちに分かったところでは、毛沢東 が進めた 農工業の大躍進政策 は、実は大失敗に終わり、数千万人もの餓死者を出して、毛沢東 は責任をとって国家主席を辞任していたのです。国共内戦時に援助を受けたソ連とも、不仲になっていました。


       毛沢東 林彪
                毛沢東                   林彪

第2代国家主席には、実権派劉少奇(りゅうしょうき) が就任し、大躍進政策の失敗を教訓に、市場原理を取り入れ、トウ小平(とうしょうへい)ら と共に経済の回復を図りました。


                 劉少奇
                         劉少奇

これに対して、毛沢東 は権力を取り返そうと、林彪(りんぴょう) に命じて、「新社会文化創生」をうたい文句にし、修正主義者を排除する権力闘争を起こしました。劉少奇トウ小平 らの 実権派走資派(そうしは・資本主義に走るやから) と呼ばれて排撃されました。

そして、毛沢東思想 を信奉する若者たちによって、紅衛兵 と称する組織が全国各地に結成されました。紅衛兵 は、毛主席語録 を掲げて、組織的な暴力を伴う粛清行動を展開しました。


          紅衛兵
                         紅衛兵の絵

そして、共産党の 実権派 の要人をはじめ、多くの人を襲い、多数の死者を出し、さらに多くの人に被害を与えました。とくに事業家や知識人を標的として、地方に追い、強制的に労働をさせるなどしました。

国家主席の 劉少奇 は、失脚して自宅に監禁され、拷問に等しい非人道的扱いを受けて死亡した、と聞いています。

紅衛兵 の暴行による死者の数は公表されていませんが、数百万人に及んだという推計もあります。国土全域で、多くの文化財や宗教施設・仏像などが破壊され、その被害は遠く 西蔵(チベット) にまで及びました。

知識人への迫害は、2500年前の中国の聖人・孔子(こうし) にまで及び、孔子 を悪人とし 儒教道徳 を否定する、という運動まで起こりました。これは、時の中華人民共和国の首相・周恩来(しゅうおんらい) への批判といわれましたが、周恩来 は失脚をまのがれ、首相の地位を保ちました。


                 周恩来
                         周恩来

そのうちに、毛沢東林彪 の仲も険悪となり、林彪 は、飛行機で国外脱出を図りましたが、モンゴル人民共和国内に墜落、死亡しました。

紅衛兵 に指示して 文化大革命 を推進したのは、毛沢東の妻・江青(こうせい) をはじめとする 四人組 といわれます。そして、この文化を破壊する大革命は10年以上も続きました。



                 江青
                         江 青

このころの 中華人民共和国 は、ソ連との国交も事実上断絶し、交流のあるのは、アルバニアなど共産主義を掲げるいくつかの小国に過ぎず、鎖国のような状態になっていました。

このために、中華人民共和国 の経済活動は長く停滞し、立ち遅れました。現在の 中華人民共和国 の経済状態から見ると、想像できないような国情だったと言えるでしよう。 文化大革命 とは、毛沢東ら の復権のための、内乱のような 権力闘争 だったと思います。

このような騒乱の中でも、中華人民共和国 は、1967年に120キロトンの 水爆実験 を実施し、成功しています。

文化大革命 が終結するのは、昭和51年(1976年)周恩来毛沢東 が相次いで死去したのちです。

中華人民共和国文化大革命 は日本にも飛び火しました。日本共産党は、内政干渉としてこの動きを拒否しました。

しかし、日本国内の一部の文化大革命信奉派は、共産主義同盟赤軍派連合赤軍 を名乗って、昭和45年(1970年)よど号ハイジャック事件昭和47年(1972年)浅間山荘事件 を起こしました。


         浅間山荘
                         浅間山荘

毛沢東 の死後、中華人民共和国 の国家主席兼首相の座に着いた 華国鋒(かこくほう) は、一方では 毛沢東 を賛美しながら、一方では 江青四人組 を逮捕して裁判にかけました。四人組 は死刑または無期懲役刑となり、江青 は自殺、他の3人は獄中で病死しました。


                 華国鋒
                        華国鋒

その後、華国鋒 も失脚に近い状態で辞職、トウ小平 が国家副主席ながら権力を掌握、いわゆる 実権派 が政権を取り戻し、文化大革命 の終結を宣言しました。


                ブログ トウ小平(1979年).jpg
                        トウ小平

トウ小平 は、昭和53年(1978年)10月に来日、工場の見学や新幹線への乗車などを経験して、日本の経済発展に驚きました。帰国後、政治は 共産党一党支配、経済は 改革解放路線 を採って、中華人民共和国 の経済発展を推し進めてゆきます。

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改革解放路線 を始めてから、30年以上を経た現在の中国の経済発展は、驚くばかりの盛況です。しかし、現在の中国の政治、軍事、産業の指導的立場にある人々は、文化大革命 時代の 紅衛兵 の世代であることを忘れてはならないと思います。

原水爆 を保有し、経済力を高めた 中華人民共和国 は、軍備を増強して、日本を含む近隣諸国との間で、領土や資源を巡っての軋轢(あつれき)を起こしています。昔、内に向かって振るった力を、今は外に向けているのではないかと思われます。







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最終更新日  2013年01月21日 13時25分35秒
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