一般的基準値 SLS-Hb法 男性 13.5~17.5 女性 11.5~15.0 g/dl
ヘモグロビンとは
肺から取り込んだ酸素を 全身へ配る働きをしている
赤血球中の大部分を占めている 血色素のことで
ヘムという色素と、グロビンという蛋白質からできている。
ヘムの重要な構成成分が鉄であり、酸素が結びついて運ばれているので
鉄が不足すると血色素ができなくなり、酸素の運搬が不十分になる
必要量のヘモグロビンが作られない場合、酸素の運搬が十分に行われないため、貧血状態になる
足りない酸素を補うために血液の循環が速くなって動悸を引き起こしたり、息切れしたりする
基準値よりも高値の場合
多血症、脱水
基準値よりも低値の場合
各種貧血(鉄欠乏症、溶血性貧血、巨赤芽球貧血、再生不良性貧血など)白血病、妊娠など
・赤血球の数は正常(例えば500万個)で、血色素が少ない(例えば10g以下)
…鉄欠乏性貧血
食物中の鉄分不足、下痢や胃腸病の為、鉄分の吸収障害、一番多いのは出血
男性の場合…痔、胃潰瘍などの出血
女性の場合…生理過多、子宮筋腫、痔、胃潰瘍
・赤血球減少(例えば350万)、血色素正常(例えば15.0)(またはやや減)
…高色素貧血:悪性貧血(ビタミンB12欠乏)、再生不良性貧血
・赤血球(例えば300万)、血色素ともに並行して減少(例えば8.0)
…生色素性貧血:溶血性貧血、腎性貧血、ガン性貧血
ヘモグロビン量、赤血球数、ヘマトクリットの値を一定の公式にあてはめて算出する
赤血球恒数(赤血球指数)
・ 平均赤血球容積(MCV)…各赤血球の占める容積の平均値
MCV=Ht(ヘマトクリット値)÷RBC(赤血球数)×10
・ 平均赤血球色素量(MCH)…各赤血球中に含まれるヘモグロビン量の平均値
MCH=Hb(ヘモグロビン量)÷RBC(赤血球数)×10
・ 平均赤血球色素濃度(MCHC)…一定量の血液中の赤血球容積に対するヘモグロビン量の割合
MCHC=Hb(ヘモグロビン量)÷Ht(ヘマトクリット値)×100
MCV、MCHCがともに低値(小球性低色素性貧血)
鉄欠乏性貧血、慢性炎症性疾患(関節リウマチなど)、サラセミア、鉄芽球性貧血、無トランスフェリン血症
MCV、MCHCとも正常範囲(正球性正色素性貧血)
急性出血、溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球癆、腎性貧血、内分泌疾患、薬剤副作用、放射線障害
MCV、MCHCがともに高値(大球性高色素貧血)
ビタミンB12欠乏性貧血(悪性貧血など)、葉酸欠乏症貧血、肝臓障害
貧血の種類
小球性低色素性貧血…赤血球が小さく、ヘモグロビン量が減少する貧血
MCV 79以下 MCH 30以下 鉄欠乏性貧血、鉄芽球性貧血、サラセミア
正球性正色素正貧血…赤血球、ヘモグロビン量ともに正常な貧血
MCV 80~99 MCHC 31~35 溶血性貧血、急性出血、腎性貧血、再生不良性貧血
大球性貧血…赤血球が大きく、ヘモグロビン量が増加または正常な貧血
MCV 100以上 MCHC 31~35 巨赤芽球性貧血、肝機能障害による貧血
※自分や家族の 栄養療法のための覚書きです。
読んだ本の 気になる点や 覚えておきたい点だけ まとめています。
間違っているかも知れませんし、詳しいことは病院で聞かれたり、本などで確認ください。
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