一般的基準値 自動血球分析装置使用(RF/DCインピーダンス法)目視法(鏡検)
好中球 NEUT 40.0~75.0 %
リンパ球 LYMPH 18.0~49.0 %
単球 MONO 2.0~10.0 %
好酸球 EOSINO 0.0~ 8.0 %
好塩基球 BASO 0.0~ 2.0 %
血液像(白血球分画)とは
白血球と総称している5種類の重要な白血球
(好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球)を調べるもの
・ 好中球は白血球の40~74%を占め
病原菌が入ってきたり異物が生じたりすると 真っ先に増加して
病原菌や異物を食べて分解する
・ リンパ球は白血球の18~59%を占め
病原菌が入ってきたときに、抗体を作って外敵を退治するほか
それら外敵を記憶する働きを持っている
・ 単球は白血球の0~8%
マクロファージ(大食細胞)とも言われ、病原菌や異物、不要物質などを食べつくす
・ 好酸球は白血球の0~6%
体の防御反応に関与し、アレルギー性疾患や寄生虫感染で増加する
・ 好塩基球は白血球の0~2%
ヒスタミンやヘパリンなどの物質を含んでいて
アレルギーや血管拡張などの作用に関与している
増減で考えられる疾患
好中球
増加:細菌・真菌・ウィルス感染症、外傷、外科手術、急性出血、熱傷、炎症、心筋梗塞
慢性骨髄性白血病、悪性腫瘍、中毒、腎不全、ストレス、喫煙、副腎皮質ステロイド剤、薬剤の影響など
低下:敗血症、ウィルス感染症、強度の感染症、急性白血病、チフス、再生不良性貧血
無顆粒球症、放射線障害、薬剤(抗がん剤、解熱剤)などの副作用
好酸球
増加:寄生虫、食物・薬物アレルギー、アトピー性皮膚炎、皮膚疾患、気管支喘息
クラミジア、リンパ腫、ホジキン病、好酸球性白血病
低下:重症感染症、感染症初期、再生不良性貧血、慢性骨髄性白血病、アレルギー、クッシング症候群など
好塩基球
増加:慢性骨髄性白血病、アレルギー疾患、甲状腺機能低下、粘液水腫など
単球
増加:感染症、無顆粒球症の回復期、水痘、麻疹、結核、梅毒、ホジキン病
慢性骨髄性白血病、単球性白血病など
リンパ球
増加:ウィルス感染、梅毒、結核、流行性耳下腺炎、慢性リンパ性白血病
マクログロブリン血症、腎不全、バセドウ病、甲状腺疾患、副腎疾患など
低下:急性疾患の初期、悪性リンパ腫、全身エリテマトーデス、AIDS、薬剤、放射線照射など
栄養面では
ビタミンAや鉄の欠乏-リンパ球の産生が低下
好中球>70%、リンパ球<20%-交感神経の亢進
ストレス、興奮、緊張、不安、ステロイド
好中球<50%、リンパ球>40%-副交感神経の亢進
過敏性腸炎、アレルギー疾患、肥満、抑うつ状態
※自分や家族の 栄養療法のための覚書きです。
読んだ本の 気になる点や 覚えておきたい点だけ まとめています。
間違っているかも知れませんし、詳しいことは病院で聞かれたり、本などで確認ください。
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