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吟遊映人 【創作室 Y】

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2008.07.05
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カテゴリ:映画/ホラー
「ゾーイが落ちても無事で二人で大笑いしたけど、もし私が落ちたら・・・きっと一生歩けなくなる。」
「そう考えちゃダメ。人にはそれぞれ才能が(あるのよ)。ゾーイは“体”よ。」

いつのころからだろう。
タランティーノ作品を観ることが、映画好きにとってこの上もなくカッコイイことのように思われ始めたのは。
なにしろ、映像美あふれる格調高い何たるかを真っ向から覆す、いわゆる“ポップ・カルチャー”に徹した鮮烈な印象を与える映画なのだ。
タランティーノ監督は、足しげく映画館に通って大学で芸術映画を勉強して・・・という映画人とは一線を画し、レンタル・ビデオ世代特有の家でまったりビデオ鑑賞を楽しんで来た人物だ。
好きなビデオソフトを繰り返し観続け、マイブームの極みを築き上げた人でもある。
そんなタランティーノ作品は、どれも彼独自に愛する過去の映画の引用やオマージュにあふれた内容に仕上がっている。

舞台はテキサス州の某田舎町。
ジャングル・ジュリアは、女友だちとバーに出かける。
だが、不気味なシボレーに乗る男(スタントマン・マイク)が、彼女たちをつけねらう。

彼女たちは、強い酒を仰ぐように飲み、ハッパを吸い、挑発的なダンスを踊り、しだいにスタントマン・マイクへの警戒心を緩めていってしまった。
しかし、謎の男スタントマン・マイクは、性のはけ口として車を暴走させ、女性を追い詰め、破壊することでエクスタシーを感じていたのだ。

この作品はタランティーノ監督の考案で、グラインドハウス映画(※)を復活させようと試みたものらしい。
70年代の雰囲気を出すために、傷んだフィルムの質感を再現したり、ジュークボックスの使用で当時流行のサイケデリックな音楽を取り入れたりと、かなり手のこんだ作風になっている。
若さあふれる女性四人組のガールズトークは、生き生きとしていて、無鉄砲で、屈託がなかった。
途中、スプラッター的場面が展開されるが、それもタランティーノ監督のご愛嬌とも思え、くどさは感じられない。
鮮烈な暴力描写は本作でも健在だが、強くたくましく生きるモンスターのような女の子たちをイヤミなく表現していて、クールな作品に仕上げられていた。

※グラインドハウス映画とは、70年代のインディーズ系低予算映画のことで、いわゆるB級映画を指す。

2007年公開
【監督】クエンティン・タランティーノ
【出演】カート・ラッセル

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.07.05 06:45:29
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