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2009.01.13
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カテゴリ:映画/アクション
【レッド・オクトーバーを追え!】
20090113

「私もこれに似た故郷の川で祖父から釣りを習った。“海は人々に新しい希望をもたらす”“眠りが夢を運ぶように”・・・コロンブスの言葉だ。」
「新しい世界へようこそ。」


冷戦時代末期、当時ソビエトの体制に不満を抱くインテリ層は、こぞって西側へと亡命を果たした。
映画はそんな社会的世相を鋭く反映しているから頼もしい。
この作品「レッド・オクトーバーを追え!」も、ソビエト海軍の優秀な逸材である艦長が、多くは語らないけれども国家に対する何らかの不満を抱き、アメリカへ亡命するという内容だ。
まぁ製作者がアメリカ人なので、西側に肩入れしているのは仕方ないとしても、事実、当時東側からの亡命はある種の社会問題にまでなったのだから否めない。
いよいよ社会主義体制の崩壊を予感していたに違いない。(無論、資本主義体制が完璧であるとは言えないけれど。)

ソビエト海軍の最新鋭ミサイル原子力潜水艦レッド・オクトーバー(※)が、ムルマンスク港を出航。
艦長は、世界の軍事関係者の誰もが一目置いているマルコ・ラミウスであった。
だがラミウスは、ソ連の体制に不満を持ち、アメリカへの亡命を画策していた。
一方、アメリカではソ連軍の動きを警戒し、レッド・オクトーバー撃沈の命令が下されようとしていた。
しかしCIAアナリストであるジャック・ライアンは、ラミウス亡命の意図を読み、命を懸けそして英知を持ってラミウスと連絡を取ることに成功する。

映画というのは大衆の娯楽でありながら、同時に社会史の記録でもあるのだとつくづく感じた。
1990年に公開されたこの作品を、20年近く経過した現在観たところで、この物語の背景を知らなければまずピンと来ないだろう。
多くの映画に馴染み親しんでいる若き視聴者の皆さんは、こういう作品とたくさんめぐり合って、その歴史を知ることで映画のテーマを探っていただきたい。
日本史・世界史離れと言われて久しい現代、せめて映画というメディアを通じて楽しく歴史を学んでいこうではないか。
映画が永遠に大衆娯楽であり続ければ、自然とそこに“政治性”“社会性”が絡んで、我々にとって最も親しみ易い教材と成り得るに違いないからだ。

※レッド・オクトーバー・・・「十月革命」にちなんで付けられた名前。【参照:ウィキペディア】

1990年公開
【原作】トム・クランシー
【監督】ジョン・マクティアナン
【出演】ショーン・コネリー、アレック・ボールドウィン


20130124aisatsu





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最終更新日  2013.10.03 09:29:42
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