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2014.04.15
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テーマ:コラム紹介(119)
カテゴリ:コラム紹介
【北國新聞 時鐘】
20140415

桜(さくら)の素顔(すがお)は「花」にあるのか、花を散(ち)らした後の「青葉(あおば)」にあるのか。しみじみと思う季節(きせつ)である。
 
今ごろ「偽(いつわ)りの作曲家(さっきょくか)」を持ち出せば笑(わら)われそうだが、サングラスを外(はず)して髭(ひげ)を剃(そ)り、長髪(ちょうはつ)を切って記者会見に登場(とうじょう)した佐村河内(さむらごうち)氏を思い出す。「素顔」はごく普通(ふつう)の男であった。現代のベートーベンといわれたイメージとはほど遠い顔だった。
 
小保方(おぼかた)さんの会見を見ても気づいたことがある。実験成功報道時(じっけんせいこうほうどうじ)の映像(えいぞう)にあったピアスと大きな指輪(ゆびわ)が消(き)え、マスカラは薄(うす)く見えた。素朴(そぼく)なお嬢(じょう)さまのイメージ造(づく)りに腐心(ふしん)した作戦成功(さくせんせいこう)とみた。
 
2人は同罪(どうざい)だと言うのではない。佐村河内氏のサングラスと長髪と髭は、凡庸(ぼんよう)な素顔を隠(かく)す道具(どうぐ)であり、それを外すのは「好青年(こうせいねん)」を演出する作戦だった。小保方さんのピアスと指輪外しの会見にも共通するものを感じたのである。人にはそれぞれの「仮面(かめん)」がある。
 
仮面を外した顔が素顔なのだろうか。仮面をかぶった時の方が本人の素顔に見える時もある。などとうんちくを傾けながら帰宅して、しみじみと妻の顔を見る。結婚してン十年。いまだ素顔は分からない。
(4月13日)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

毎度お馴染の「時鐘」である。「いよぉ、日本一!」そう声をかけたくもなるが私は北國新聞のサクラではない。
ときに、小保方さんの記者会見を扱った某新聞のコラム(4月10日付)である。

『言葉に自信が感じられた。これなら信じられるのではないか、とテレビ中継を見ていて思った。』

これは人生を経験したいわゆる「いい大人」が書くことではない。
信じることは人の美しい姿であり、ときに外国人から「お人よし」と揶揄されようが日本の美徳だと誇りに思う。
しかしそれは真理(根本)を愚直に信ずることであり、真理(根本)を見誤った枝葉末節にこだわることではないのだ。

コラム「時鐘」はいつも真理(根本)をついている。そして時鐘の妙はそのタイミングと言葉(文体)にある。つまり言うべき事を、言うべきタイミングで、言うべき言葉で言う、それこそが時鐘の妙である。
新聞離れ、出版不況が叫ばれて久しいが、こういうコラムがある限り、紆余曲折はあろうがかならず原点に戻る、私はそう信じて疑わない。

それにしても、いながらにして日々の新聞コラムを一堂に閲覧出来るというのはこの上ない幸福だ。
アプリ「たて書きコラム」の製作者に感謝感謝である。このアプリを使えることだけでスマホを契約する価値があると私は思う。
もしスマホをお使いで「たて書きコラム」をインストールしていない方は、是非お試しいただきたい。
あなたの人生観をかえるかもしれない。

しかし、私は「たて書きコラム」のサクラでもありません。あしからず。

さて、以下に4月11日付けの「時鐘」も添える。いい大人の書く「妙」をご堪能あれ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【北國新聞 時鐘】

さまざまな桜(さくら)に出合(であ)う日々である。美しい花に交(ま)じって、妙(みょう)な花やつぼみも出てきている。
 
お騒(さわ)がせの党首(とうしゅ)に続いて、「リケジョ」の会見があった。それぞれ懸命(けんめい)の釈明(しゃくめい)に、それでも大方(おおかた)はクビをひねってしまう。だが、「分かった」「もっと悪いのがいる」といった声も出る。見物(けんぶつ)のふりをして、上手に一芝居(ひとしばい)打っているようで、確か、あれも「さくら」。
 
派手(はで)に騒(さわ)いで、さっと姿(すがた)を消す。桜の花みたいだからそう呼ぶという。祭(まつ)りや縁日(えんにち)で見掛けなくなって久しいが、絶滅(ぜつめつ)するほどヤワな種族(しゅぞく)ではなく、ここ一番という折(おり)に時々顔を出す。
 
愉快(ゆかい)なさくらは、「寅(とら)さん」映画(えいが)でおなじみである。渥美清(あつみきよし)さん歌う主題歌(しゅだいか)に「目方(めかた)で男が売(う)れるならこんな苦労(くろう)も掛けまいに」という一節(いっせつ)がある。おっしゃる通りで、メールで8億円も無心(むしん)ができるからといって、立派な政治家と敬(うやま)われるわけではない。見目麗(みめうるわ)しき博士(はかせ)ゆえに万能細胞(ばんのうさいぼう)がどんどん作れるのなら、何の苦労もあるまい。
 
それでも時々、春の陽気(ようき)に浮かれ出て、客をあおる「助(すけ)っ人(と)」さくらが出没(しゅつぼつ)する。春爛漫(はるらんまん)、いろんな花見があるものである。
(4月11日)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

やはり「いい大人」は寅さんの二つや三つは観ていなければならない。お約束である、
吟遊映人では過去に八つの記事を掲載している。ご覧いただけたら幸いだ。
ちなみに、寅さんの妹は「さくら」という。

寅さんシリーズ『男はつらいよ』
20130707
コチラ


寅さんシリーズ『続・男はつらいよ』
20130714
コチラ


寅さんシリーズ『男はつらいよ フーテンの寅』
20130721
コチラ


寅さんシリーズ『新・男はつらいよ』
20130728
コチラ


寅さんシリーズ『男はつらいよ~望郷篇~』
20130804
コチラ


寅さんシリーズ『男はつらいよ~純情篇~』
20130811
コチラ


寅さんシリーズ『男はつらいよ~奮闘篇~』
20130819
コチラ


寅さんシリーズ『男はつらいよ~寅次郎恋歌~』
20130825
コチラ


20130124aisatsu





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最終更新日  2014.04.15 05:51:06
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