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2008年07月20日
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この映画には大きく二つの物語がある。
まず、主人公アイゼンハイムとソフィー。そしてソフィーの
結婚の相手となっている皇太子。この三角関係の中のアイゼン
ハイムとソフィーの恋の行方。
もうひとつは皇太子に追従することで警察官僚からウィーン市
長への出世街道を歩むウール警部。
観客はっこのウール警部の視点でこの物語を見ることになる。
このウール警部が実はマジックに非常に関心を抱いているとい
う点が効いている。
実は、この映画はアイゼンハイムとソフィーの恋物語として
見るよりも、ウール警部が権力追従から自己を解放していく
物語として見る方が面白いのである。
組織の縦社会の中で生きていく苦渋のようなものをウールを
演じるポール・ジアマッティが見事に表現していると思う。








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最終更新日  2008年07月20日 07時11分05秒
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