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カテゴリ:作品レビュー(中国、香港、韓国、台湾)
スヒョンとギョンチョルとの闘いは、どのような結果に終わろうとも
実は、最初からギョンチョルの勝ちなのである。そのことは、スヒョ ンに仕留められたギョンチョルが最後に言い放った通りである。 殺された者の苦しみの何倍もの苦しみをギョンチョルに与えて殺そう とも、失われた命が戻ってくることはない。決してスヒョンは勝つこ とはないのである。 そのスヒョンが最後にとった手段とは、肉親に殺させて生き残った彼 らに一生残る心の傷を負わせるという極めて残酷な手法であった。 それでもスヒョンが満足することはない。心が晴れることはない。 ラスト、呆然と慟哭の表情を浮かべて歩くスヒョンの表情には、その ことが表れている。 その後の彼は、スーツを着ることも、歌を口ずさむこととは縁のない 人生を歩むことになるのであろう。おそらくあの後、彼は自ら命を絶 つのかも知れない。そうなるとギョンチョルの遺族たちは復讐の相手 もないままに生きるのである。 キム・ジウン監督は警察も司法も、そして道徳観も関係ないと、それ らを拒絶した中で復讐をつきつめたのではなかろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月15日 00時14分51秒
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