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カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
森の中にある古い屋敷に愛犬と共に住む老嬢アニェラを描いたこ
の作品を見ながら、「2001年宇宙の旅」を思い出した。 光の洪水を抜けて不思議なロココ調の部屋にたどり着いたボーマ ン船長は、あの部屋で、このアニェラのように生きていったのだ ろうかと思ったのである。 この「木洩れ日の家で」の老朽化した家のいたるところに彼女の 過去の思い出が、その祖先の思い出が、そしてポーランドの歴史 が堆積されている。しかし、この映画には過去の出来事は登場し ない。アニェラの記憶の一部が少しだけ描かれるが、それは明瞭 なものではない。過去がたびたび語られるが、その実態は全くと いっていいほど描かれることはない。それは、常に語られるが、 その実体は、全く登場しない「レベッカ」のようである。 これは、ストーリーを追うというより、物語の中のアニェラと一 緒になって、映画の中に入り込み、感じる映画である。 その意味では「ツリー・オブ・ライフ」にも似ている。 「感じる映画」の中に入り込むことを後押しするのが、独特の美し さを持ったモノクロ画面なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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