はなちゃんのみそ汁again
パパの帰宅が遅い日は、自宅から徒歩3分の居酒屋ふぁむに行く。ママさんは料理の名人。冷凍食品などは一切使用せず、すべて手作りだ。はなのお気に入りは、おにぎり、手羽先、アスパラの肉巻き。パパの定番メニューは、イカゲソの酢みそ和え、ホウレンソウのお浸し、麻婆豆腐、海鮮グラタン、オムレツ、山芋の鉄板焼きなど。本当においしい。しかも、びっくりするくらい安い。きょうは、特大おにぎり、漬物、アスパラの肉巻き、カキフライ、山盛りのサラダ、ビールと焼酎。お腹いっぱいになった。2人で1,540円。利益はあるのだろうか、と思ってしまう。いつも、常連のお客さんが10人ぐらいいる。平均年齢は65歳ぐらいだろうか?はなは、1歳ぐらいのころからの顔なじみなので、みんなから可愛がられる。わざわざ、ぬいぐるみを買って用意してくれているお客さんもいる。この日も、70歳ぐらいのおじさんから、パチンコの景品のお菓子をたくさんもらった。「はなちゃん、あのな。じいちゃんは若いころ、中洲が庭やった。毎晩、高級クラブに通いよったとぞ。『あざみ』って店、知っとるか?」と、はなに自慢するおじさん。違う客からは、「はなちゃん、テレビ見たよ。毎日、みそ汁作ってえらいねえ」と褒められた。しかし、褒められているにもかかわらず、笑顔のないムスメ。実は、最近、朝が寒くて起きられず、みそ汁を作らない日が続いていた。帰宅後のはな。「あしたの朝、早く起きるよ」と気合いの入った顔で、さっさと風呂に入り、午後9時に就寝。明日の朝は、久しぶりに、はなちゃんのみそ汁が食べられそうだ。