カテゴリ:PCハードウェア
6月に購入報告してブログ的には放置していた660Tiのベンチをやってみました。例によってTMPGEnc Video Mastering Works 5でCUDAを使ったフィルタをみてみます。
使用したカードは以前書いたとおりZOTACのショートカード(OCモデルじゃないほう)です。 比較としては、GTX 470(GALAXYの風神なヤツ)、GTX 650Ti(Palitのショート)、GT 640(Leadtekの1スロット)を使用しました。チョイスをみて分かるとおり、取り回しのよい小型のモデルを好んで購入しています。 さて、早速TMPGEnc 5でCUDAのフィルタをかけたときのベンチですが、以下のようになりました。 ![]() 環境:CPU:Core i7 2600K、メモリDDR3-1333 16GB、ソースファイル・出力先は共にANS-9010x2のストライプ構成(同一ボリューム) ソース : MPEG2-TS/180s/59.94i/15Mbps フィルタ: ・インタレース解除 インタレース解除の方法=適応補完 ・ノイズ除去 静止画の強さ=50 ノイズ検索範囲=やや広い ・輪郭強調 輪郭強調の強さ=50 輪郭強調の範囲=やや広い ・色調補正 簡易設定 明るさ=10 コントラスト=10 ガンマ補正=50 彩度=10 ・映像リサイズ 1440x1080→1280x720 リサイズ手法=Lanczos-3 ・エンコーダ:Intel Media SDK Hardware 結果、GTX 660TiではGTX 470の性能を上回りました! ソースは以前から使っているものですが、今回はフィルタの設定を変えてみました。輪郭強調はCUDAの使用率が高くないので全体に使用率が下がっています。 なお、前回書いたCUDA使用率が下がる問題については、TMPGEnc 5のバージョン5.4.0.100で修正されています。また、前バージョンから「出力準備中」の時間がまた長くなってしまったのですが(今回のテストでは約13秒)、これがフィルタでCUDA 3.1を使う設定になっている場合だけで、フィルタでCUDAを使わない設定やCUDA 3.0(GTX 470)では「出力準備中」の時間はほとんどありません。インタレ解除やリサイズではCUDAを使わないので、Keplerユーザーで他のフィルタをかけないならフィルタでCUDAを使わない設定にしておくとわずかながら高速化できると思います。 なお、テストで使ったGeForceのドライバは326.41(BETA)です。 一応ゲームのベンチも少しだけ。ロストプラネット2ベンチでDirectX 11とDirectX 9を、バイオハザード5ベンチでDirectX 10をテストしました。解像度は1920x1200で設定はテキトーです。GT 640は今さらなので外しました。 ![]() ![]() DirectX 11ではKeplerの強さが出てGTX 650TiがGTX 470と互角になってますね。Direct X9やDirect X10ではGTX 650TiよりGTX 470のほうがスコアが上ですが、GTX 660TiはGTX 470を大きく上回りました。 最後に気になる消費電力です。 アイドル時、ロストプラネット2ベンチ(Direct X11のタイプB)、TMPGEncでCUDAフィルタ適用時を測定しました。 ![]() ゲームベンチ時、エンコード時、アイドル時ともGTX 660TiはGTX 470を大幅に下回っています。つまり、今回の全てのテストでGTX 660TiはGTX 470を上回っています。 アイドル時はGT 640とGTX 650Tiは同じくらいなのにGTX 660Tiは10W程度高いのがちょっと残念ですが、TMPGEnc 5のフィルタリングで使うならGTXより速くて消費電力が大幅に削減されるのでかなりアリじゃないかと思います。ゲームでも結構いい感じに行けますし、消費電力がそこそこ抑えられてZOTACのモデルはカード長も短いので非常に扱いやすいですから、個人的には結構満足です。GTX 760が登場して価格もこなれていますからお買い得感もありますね。 あと、消費電力と性能と価格のバランスでいうとGTX 650Tiもかなりいいかなと思いますね。 私としてはGIGABYTEのGK208/GDDR5版GT 640の1スロット版も気になってるんですけどね。メモリバス幅が半分になってGDDR5の効果が半減ですがGK107/DDR3版より少し速くなって消費電力が下がっているらしいので。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年08月17日 18時46分29秒
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