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一年がかりの本堂と庫裏の改修工事も、いよいよ一番湿気がひどい庫裏の裏側へと移ってきました。
私が居住していた部屋に差しかかり、剥がしてみなければ、どれだけの工事になるやらわからず、予算オーバーするようであれば、副住職の小遣い数年分を取りあげます!と、大工さんに脅されながらです。 築200年近くの天井を見上げて過ごしてきましたが、いくつか有った開かずの障子は、2階にあった大量の書物を運び下ろした途端、軽々と動くように・・・ それだけでも驚きでしたが、更に畳を剥がし部屋に接した廊下や敷居を除けると、シロアリに食い尽くされてスポンジ状になった柱が露わに。 大工さん曰く、「今、生きちょることが、不思議っちゃ!」 まるで、お坊さんのようなお言葉。 敷居にめり込んだ障子が、かろうじて筋交いの役割を果たし、本に埋もれて本望なんて、冗談を言っている場合ではなかったようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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