朝日新聞出版、マンが日本史「安倍晴明」。
美しい都、平安京。
この都で華やかに暮らす貴族たちの間では、権勢を振るう者と権力を奪おうとする者たちとの醜い争いが絶えませんでした。
そして敗れた者たちの心の中に恨みや憎しみを生み出していきました。
やがて、その思いは怨霊となり、それらの怨念を晴らそうと、昼となく夜となく人々を脅すようになっていくのです。
そんな怨霊におびえる人々にとって頼みの綱となるのが、呪術を操って怨霊に立ち向かう陰陽師たち。
そしてその中でもひときわ誉の高い、カリスマ陰陽師が安倍晴明でした。
様々な伝説を持ち、まるで魔法使いのような活躍をしたと思われている安倍晴明ですが、実際にも、天文博士、大膳大夫、左京権大夫、播磨守などを歴任し、従四位下という」かなり高い地位まで出世しました。
安倍晴明が属していた陰陽寮は、宮廷内の役所。
ですから、安倍晴明は、役人さん。
政務機関の一役人が、後世まで語り継がれるスーパースターになるのは、面白いですね。
しかし、安倍晴明といえば、やはり。
ですよね。
ホント、ステキでした。