朝日新聞出版、マンガ日本史「紫式部」。
栄華を極めた藤原道長の娘、中宮彰子に仕えた紫式部。
宮中を舞台にした恋愛小説「源氏物語」が大ヒットしたスター女房。
主人である彰子から絶大な信頼を寄せられ、他の女房達からも、一目を置かれていました。
紫式部は、中級貴族の藤原為時の次女として生まれ、幼くして母を亡くし、姉も病死して父子家庭で育ったそうです。
弟の惟規(これのり)に父が学問を教える時にそばにおり、紫式部のほうがどんどん覚えてしまい、そして父の蔵書も読みつくし、また琴にも大変秀でていたという才女。
30歳近くになって、50歳近い藤原宣孝と結婚し、1人の女の子を生みました。
ですが、夫は、すぐに他の女性のもとに通い出し…。
そのうえ、流行り病でボックリ。
わずか、2年の結婚生活でした。
娘を抱え、鬱積した日々を送る紫式部。
そのうさをはらすかのように書き始めた物語…それが「源氏物語」だそうです。
そして、その物語は、まもなく、貴族社会で評判に。
その噂を聞きつけた、時の権力者・藤原道長が、娘の中宮彰子の「ために、才女である紫式部を招き、仕えさせたのでした。