朝日新聞出版、マンガ日本史「源義経」。
幼い頃に父を失った義経は、家族と別れて、鞍馬山で少年時代を過ごします。
その後、兄・頼朝のもとに駆け付けて、戦の天才ぶりを発揮し、平氏を倒す功労者になるのですが、次第に頼朝との仲が悪化し、追われる身となり、ついには奥州平泉の衣川で自害に追い込まれるという悲劇の結末を迎えます。
そんなドラマチックな人生のせいか、いまだに、人気の高い人物ですね。
確かに戦の天才だったそうです。
初戦の宇治川の戦いでは、木曽義仲が義経を足止めするために、橋をおとしたにもかかわらず、佐々木高綱と梶原景季がひるます、先陣争いをし、義経の軍勢は川を渡り、義仲を破りました。
一の谷の戦いでは、背後が急な崖になっていたため、人間が下りてこられるはずがないと、平氏は、全く警戒していなかった油断を付き、馬に乗って崖を駆け下りて勝利したのです。
屋島の戦いは、海は大荒れの暴風雨。こんな時に攻めてこそ、敵を討てると反対を押し切って海を渡り、奇襲を成功させました。
そして、壇ノ浦の戦い。瀬戸内海を拠点としていた平氏のほうが、海上での戦いは有利なはずでしたが、義経は、船の漕ぎ手を狙い、勝利。
以前、野村萬斎さんが平知盛を演じられた「子午線の祀り」にも出てきたけれど、これは、フェアじゃないですよね。
尾上菊五郎さん
東山紀之さん
滝沢秀明さんとか
義経って、相当のイケメンですよね。
ですが、「平家物語」によれば、「九郎は色白うせいちいさきが、むかばのことにさしいでてしるかんなるぞ」。
「九郎は色白で背の低い男で、前歯が出ている」ということらしい。
身長は、義経が奉納したとされる甲冑を元に推測すると150cm前後くらいではなかったかと。
ところが、「義経記」によれば、楊貴妃にもたとえられ、女と見まごうような美貌だったとか…。