朝日新聞出版、マンガ日本史「松尾芭蕉」。
江戸時代が始まって40年。
戦乱の世は過去のものとなり、人々は平和な社会の中で
生活を楽しむゆとりが出てきた頃~元禄時代の始まり~。
そんな時代、松尾芭蕉は、1644(寛永21)年に、伊賀上野に生まれました。
伊賀上野といえば、忍者の里で有名な所。
そこの出身だったので、松尾芭蕉の忍者説がうまれたようです。
19歳の時に仕えた藤堂家で、俳諧好きの主人に出会い、供に学んだのですが
その主人は、26歳の若さで亡くなってしまったので、
芭蕉は、29歳の時に、俳諧で勝負してみようか~と江戸へ。
当初は、小さな俳諧の会を渡り歩いていたのですが、
数年後には、一人前の宗匠として成功し、幾人かの門下生をかかえるように。
ですが、せっかく宗匠になったのに、突然引きこもりになってしまうのです。
しかし、隠居を決断し、様々なしがらみから解放された芭蕉は、
ようやく、自分にしか表現することのできない俳諧~蕉風~を生み出してゆくのです。
そして、「永遠の旅人」として、旅から旅に明けれます。
51歳の秋、西国への道中で倒れ、
最後の句を残して、この世から旅立ちました。
旅に病んで
夢は枯野を かけめぐる