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カテゴリ:読書
朝日新聞出版、マンガ日本史「大久保利通」。
1867(慶応3)年、江戸幕府が消滅し、 その翌年、新しい明治の世が始まりました。 世界中に進出する欧米列強の力を目の当たりにした日本は、 古い体制を捨てて、欧米列強に負けない近代国家へと生まれ変わろうと歩み始めます。 そのため、明治政府は、新たな政策を次々と打ち出してゆくのですが、 しかし、これらの政策は、 それまでの武士たち~明治時代は士族と呼ばれますが、全国で189万人もいたそうです。~は、 特権も、仕事も奪われ、 農民たちも増税に苦しむことになるのです。 国内では士族の不満が募り、 諸外国との関係も複雑で~台湾出兵やら、征韓論やら~。 …征韓論といえば、戦いが終わって不満を募らせる武士の目を海外に向けさせる、 秀吉の時代と同じことをしているような…。 新しい日本の行く先には問題が山積みでした。 そんな明治新政府が抱える諸問題に立ち向かい、 新たな国家の建設に尽くしたのが、 大久保利通でした。 廃藩置県、 学制(すべて国民が学校教育を受ける)、 通貨の統一、 太陽暦の採用、 徴兵令、 地租改正、 警察の設置、 官営工場の設置 ですが、1878(明治11)年5月14日、 赤坂御所の内務省に出勤する途上の紀尾井坂で、 石川県士族に襲撃され、 47歳で生涯を終えました。 賄賂を一切受け取らず、 個人で借金までして、それを国費にあて国家につくし、 大久保の死後、巨額の借金が明らかになったそうです。 政治家としてすべてを捧げた生涯だったそうですが、 毎週土曜日だけは、家族とともに夕食を取り、 その家族との団欒が一番の楽しみだったそうです。 第92代の内閣総理大臣を務めた麻生太郎さんは、子孫にあたるそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.08.26 20:42:42
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