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カテゴリ:読書
朝日新聞出版、マンガ日本史「夏目漱石」。 夏目漱石は、1867(慶応3)年、江戸時代の終わりに、夏目家の末っ子として生まれます。 夏目家は、地元の名士でかなり裕福な家だったそうですが、 母親の乳が出ず、生まれてすぐに近所の家に里子に出されます。 やがて夏目家に戻るのですが、今度は2歳の時に、知り合いの家に養子に出されてしまいます。 しかし、養子先の家の夫婦が離婚したため、また、10歳で夏目家に戻ります。 子供の頃は、生家と養家をいったり来たりしながらの寂しい時代を過ごしたそうです。 幼い頃から優秀だった漱石は、東京帝国大学(現・東大)を卒業。 29歳で、愛媛県松山市の中学校に教師となって赴任。 ~ここが「坊ちゃん」の舞台ですねえ。~ その下宿先に、学生時代からの友人だった正岡子規が転がり込んできます。 その後の文学者としての夏目漱石に少なからず影響を与えたそうです。 34歳の時に、文部省から2年間の英国留学を命じられます。 この2年間の留学生活は、孤独で、精神的にかなり大変だったようです。 帰国後、第一高等学校(現・東京大学教養学部)、および東京帝国大学で英語の教鞭を取るのですが、 ここでも、3年間ほど、悶々と過ごしていたようです。 そこへ迷い込んできた一匹の猫。 追い払っても、すぐ戻ってくるので、家において上げることに。 そして、半年後、その猫をモデルにして書いた初小説「吾輩は猫である」が大ヒット。 東京帝国大学からの教授の誘いを蹴って、 朝日新聞社に専属作家として入社。 小説家としての道を歩むことになります。 私も、初めて読んだのは、「坊ちゃん」そして、「吾輩は猫である」でした。 何度も読んだ覚えがあります。 夏目漱石と言えば、やはり、野村萬斎さん。 2011年に世田谷パブリリックシアターで上演された、三谷幸喜さん演出の「ベッジ・パードン」。 夏目漱石の2年間の英国留学を題材にした作品でした。 ロンドンでの生活に戸惑いつつも、 引っ越し先の使用人であった深津絵里さんが演じたベッジと接していくうちに、 少しずつ心境に変化が訪れていくのでした。 萬斎さんと深津絵里さんの他に、大泉洋さん、浅野和之さん、 浦井健治さんの5人だけの舞台なのに、 なぜか出演者は15人という舞台で…。 ~浅野和之さんが、11役もやったからです。~ 面白い舞台でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.10.29 14:29:17
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