朝日新聞出版、マンガ日本史「白洲次郎」。
白洲次郎は、歴史の教科書にはほとんど出てこないそうですが、
政府の官僚などとしての立場から、日本の復興に力を尽くした人物だそうです。
確かに歴史の教科書でも、この名を見た覚えはありません。
私が知ったのは、能樂を見始めて、少し能楽を勉強しようと思って、
自然に手に取ったのが白洲正子さんの本。
そして、白洲正子さんのご主人が白洲次郎さんであるということでした。
白洲次郎は、兵庫県芦屋市で綿花貿易を営む裕福な家の生まれ。
中学時代(今は高校)では、アメリカ車を乗りまわしていたそうです。
中学卒業後、すぐにイギリス留学。
知識を丸暗記するような詰め込み式の日本の教育があわなかったこともあるそうですが、
実は、女性にモテモテで、
当時付き合っていた宝塚の年上の女性と別れさせるためだったとも。
イギリスは名門のケンブリッジ大学へ留学。
教育があったのか、成績はトップクラス。
勉強だけなく、恋人を追いかけてパリまで行ったり、
親友と車でヨーロッパ横断旅行をしたり。
帰国後は、貿易会社や、食料品会社に勤務し、海外を飛び回ります。
ロンドンで親交のあった吉田茂首相の要請もあり、
終戦連絡事務参与として、GHQとの交渉に当たります。
そして従順ならざる唯一の日本人」と言われるほど、意見を主張します。
その後、貿易こそが日本の復興の道と考え、
貿易庁長官に就任しますが、
汚職まみれの役所に呆れ、
汚職の悪しき伝統を断ち切った通算産業省を創設。
そして、輸出に力をいれた経済政策を進め、日本を世界有数の経済大国に押し上げます。
白洲次郎は、180センチを超える長身で、しかもイケメン。
イギリス製のスーツにオーデコロン、
ロレックスの腕時計、
ダンヒルのライターとおしゃれだったそうですが、
日本で最初にジーンズを履いたとも。
すべてにおいてカッコイイですね。
NHKで伊勢谷友介 さんが演じていました。