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カテゴリ:読書
「KAGEROU」斎藤智裕著。 営業マンとして働いていた40歳のヤスオは、多額の借金を抱えたうえに、会社をリストラされてしまいました。 絶望して廃墟のビルの屋上から投身自殺を。 まさに実行しようとしたその時、黒服を着た不思議な男・キョウヤに阻止されます。 キョウヤは、ヤスオの命を助けようとしたわけではなく、こんな形で死ぬのはもったいないと言うのです。 キョウヤは、裏社会の臓器提供グループ『全日本ドナー・レシピエント協会』の一員。 キョウヤの説明によれば、良い亡くなり方をすれば、体は脳以外は全部お金になると。 そこで、ヤスオは、キョウヤと契約し、田舎の両親にまとまったお金を残すことにします。 なんだか、すごい話ですが、おどろおどろしい内容でもなく、ヤスオが、別の形で生きてゆくことができるので、読後感の良い本でした。 長編小説ではありますが、ページの文字数が少ないのか1日で読めてしまう本です。 第5回ポプラ社小説大賞を受賞した作品。 作者の斎藤智裕は、俳優の水嶋ヒロさんだそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.09.24 23:49:54
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