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| ナルニアの誕生が解きあかされます.――ディゴリーとポリーは,ある日,魔法の指輪によって,別世界へ送りこまれます.ところが,ほろびの都チャーンで魔女ジェイディスを生き返らせ,新しく創造されるナルニアに悪の種をもたらしてしまいます.そのつぐないに,ふたりは,はるか遠くまでリンゴの実をとりにいく冒険へ。
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ナルニア国の6作目です。
ナルニア国誕生がテーマ。
ナルニア国のオープニング、隠された謎などが明らかになる巻でした。
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ナルニア国につながる謎の衣装ダンス
「ライオンと魔女」でぺペンシー兄弟が疎開した田舎の屋敷でかくれんぼをして、迷い込んだ衣装ダンスはファンタジー世界「ナルニア国」に通じていました。
『カスピアン王子の角笛』では、角笛を吹かれたことで呼び寄せられました。
『朝びらき丸東の海へ』では、壁の絵に吸い込まれて。
『銀のいす』では、アスランの名を唱えて、、。(信じる心?)
ではでは、そもそもの始まり、この衣装ダンスという通り道は、何故ここにあり、何で作られたのか。
ナルニア国の森の街灯
ルーシーがはじめて訪れたナルニアで、最初に目にする、雪の森に輝く現代的な街灯。不思議にマッチングした幻想的なシーンは強烈でした。この街灯がどういう経緯でここに立つようになったかがわかります。
ヒントは、下のイラストで背の高い女性が持っているもの、
さらに言えば、この女性が実は、。
白い魔女の由来
ナルニアに白い魔女を連れてきてしまうのは人間の子どもです。
永い眠りについていた、大昔の邪悪な存在のジェイディス。
白い魔女は、ちゃんと名前があったんですね。
全てが滅んでしまったらしい静寂の町チャーンで、魔女が誤って目覚めてしまうというのは、不気味です。
どんな経緯や理由があったのかは、わかりませんが、邪悪な為に封印されたのかなと、想像しました。
厳重な棺にでも、封印されているのかと想像していましたが、そうではなくて、突然ひとつの世界が前触れも無く停止した、、という印象です。
しかし、実際に読み終わった印象は、白い魔女が、それほど神秘的には感じられないということでした。
不思議な指輪で異世界をワープする子どもらにくっついて、一緒にワープするというのも、なんだか金魚のフン状態で様にならない感じ。。
人間界にも少しの間、滞在?した白い魔女ですが、人間界では魔法の力が消えてます。ファンタジー世界の人物は、その世界を出ると威力が消えるという設定でしたね。あの、冷酷非道で高ピーなキャラも、魔法が使えなければ形無しです。 人間界の人間にちょっとの間、笑いものになるのが、ちょっと情けない。悪役キャラでもボス格なんですから、もうちょっと威厳が欲しいトコロですが。。人間界に実害が及ばないようにという配慮か、はたまた、空想世界の産物は空想世界のもので、実像、実体のともなわない幻のようなものということか。それだけ、人間界(当時のロンドンの雑踏)の方が、ずっと厳しく、所詮ファンタジーの夢物語の住人は、重々しくしようにも陳腐で滑稽な存在に成り下がる、、というコトか。
『ライオンと魔女』と『カスピアン王子の角笛』と映画2作での白い魔女が、とても手ごわく神秘的で美しく描かれていたのとは、少々ギャップを感じました。
この巻も映像化されるとしたら、どんな風になるのやら???。
人間界から一緒にくっついてワープしてきたのが、白い魔女だけなく、まるで、童話の「大きなかぶ」状態で他にもゾロゾロくっついてくる、、というドタバタ劇が、賑やかです。
アスランがひとつの国の夜明けを促していく、、というシーンはなかなか素敵でした。
冒頭、主人公のディゴリーが、叔父の研究内容を体現していくという、出だし。
最近の映画「スパイダー・ウィッグの謎」や「アーサーとミニモイの不思議な国」どちらも、(フレディ・ハイモアくん主演)に通じるな~と思いました。
ただ、ディゴリーの叔父さんは、どうしようもない胡散臭い人でした。
そして、このディゴリーが、ぺペンシー兄弟が疎開する屋敷の教授なんですよね。
と、まあ、いろいろ謎の理由が分かり、すっきり爽快です。
やっぱり このシリーズは発行順に読んだ方が良いと思いました。
ナルニア国ものがたり プリーページ
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最終更新日
2008年07月03日 21時29分20秒
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