ふと、何かが狂っている、背広姿でビジネス街を歩いているとそんな気がする。自分が場違いな所にいるのでは、という違和感は確かにあるにしても、何だか、やたら他人に不寛容な社会のくせに、何だかハイテンションでいこうぜ、悲観すること禁止明るく行こうってな不穏な空気が流れている。
世の中不況といわれながら、実は、こんな状態がずっと続くことは分かっているくせに、いまだ景気回復し、あわよくばバブルを謳歌しようと考えていたりなんかする。ポルトガルのように、ぐっと沈んでいき、経済は3流でも豊かな暮らし方を選択できないものか、折れるまで走るか。
海の向こうで戦争があっても、街を歩く人々は、何事もないように、無表情に歩いている。何かをせよというのではないが、全く関係ない事象のようである。
国が借金で大変なことになっている、そういうのが全然関係ないように見え、それは孫の世代に任すよという態度で、今でも無駄金をひっぱり土建に注がれる。雇用だ雇用だと、公共の仕事を引っ張ってきて、仕事もなくなったら、更に食べさせるために税金投入じゃわ。これアメリカも同じだね、戦争起こして景気アップさせたり、nAsaだってさ、アポロもスペースシャトルも金がかかればかかるほどいいんだってな感じで、どんどん高いものを無駄に提案。
世の中の不幸を根絶します!お客様第一主義です!文句がでないよう最善を尽くします!福祉を充実させて、安心な将来を約束します!ああ、人間の欲望、とどまるところを知らない。
オレは、客だぞ、オレ様は国民だぞ、オレ様はご主人様様だぞ、僕ちゃんはお子様だぞ!そういっても、普段排除され褒められたり尊敬されたりすることがないと、金を払う客になった瞬間、王様になる、不寛容の王様になる。オレ様を崇めたてろ、みじめなオレ様を。金払ってんだ拝金!全てはワガママは許される、金払ってんだ、普段無視されたり排除されたりつまらん人間なんだ、虚無だ、オレ様の虚栄心を満たしてくれ!
そういったシステム、家族の中のお子様、学校の中の生徒、病院の患者、習い事、そういうのまでが、お客様という亡霊が跋扈している。そうやって偉そうに接すると、かわいそうに、ハイハイと言うことをきいてくれたり、しぶしぶ納得してくれたりするが、無駄にバカにされてるんだよね、お客様!