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テーマ:ミステリはお好き?(1430)
カテゴリ:高田崇史
「QEDシリーズ」の3作目,
高田崇史の「QEDベイカー街の問題」を読んだ。シリーズの中では読みやすい1冊だと思うが,熱心なシリーズファンからするとものたりない1冊かもしれない。私は前者である(笑) 前作「六歌仙の暗号」(日記は→こちらから)で京都に行った年のクリスマス前後から年明けにかけての話である。 棚旗奈々は,石川町の駅で大学時代の2年先輩の緑川友紀子に偶然出会う。 誘われるままに緑川が所属するシャーロッキアンクラブ「スモーカーズ」が主催するパーティに桑原崇とともに参加した奈々だが,そこで殺人事件に遭遇する。 そしていつものように崇が解決するのだが,並行して語られるホームズの謎と殺人の謎,読み終わった直後はそうでもなかったのだが,こうやって改めて書こうとしたとき,「意外と密接にリンクしてるなあ!!」と感心してしまった。 パーティ会場の被害者がもつメモの謎。これはホームズものによく出てきそうな文字による暗号問題。 次の被害者の死体の形。これは,本文にもあるように「踊る人形」そのものだ。 そして,もっとも驚かされた,阿光美里が杉の妹で,兄の後始末をしていたという謎。これは,ホームズが2人いたという崇の説とリンクしているように思う(こじつけすぎという内心の声もある)。 メモの謎は,「つじなきつよ」←「つきじなつよ」に惑わされてその場ではわからず,ワープロで「辻名季津世」が「つじなきつせ」から変換されると書かれていたときに改めて考えてわかった。 そのせいで,阿光美里のことは全く考えもしなかった。ヌカった!!! シャーロック・ホームズに関するさまざまな話については,パス。 何しろ,「ドイル,というと……確かあの,イギリスのSF作家のことですかな?」(堀田会長)という人たちの世界だから(笑) おもしろくはあったが,私は全くシャーロッキアンではない。 ちなみに,「カル・デ・サック」のオリジナルメニューの1つ「Dr. ワトスン」はクレオソートの香りがするという。念のために書いておくと,要するに正露丸の臭いである(笑) 残された謎または遊び 各章冒頭の引用文はホームズものの短編の一部を作者が訳したものである。 「冒険」~「事件簿」まではその前に「シャーロック・ホームズの」とつければ(ほぼ)短編集のタイトルになり,引用文はその短編集の中に収録されたものである。 ところが,「シャーロック・ホームズの功績」は「正典」ではない(コナン・ドイルの息子であるアドリアンとジョン・ディクスン・カーの2人が「正典」で言及されてはいるが内容の書かれていない12の事件について書いたもの)。 「功績」の章の冒頭で引用されている「The Empty House」は「シャーロック・ホームズの生還」に収録されているものであり,この短編でホームズが「復活」したわけだが,ここだけ,章のタイトルと引用作品との間に不一致がある。 この不一致に意味があるとすれば「残された謎」であり,「気づいたかい?」ということであれば,「気づいたよ」で終わる遊びということになるのだが…… 高田崇史の他作品はについての日記は,フリーページ 読了本(日本) (高田崇史)からごらんください。 次の日記も読ませていただきました。 未来の予定~ラビ的(みっつ君さん) カラスの我楽多(瀧飛烏さん) *untitled message*annexeさん おしゃべりなたまごやきさん いろんなことを忘れないために(dai583さん) 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/15 09:06:45 PM
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