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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
「便利屋」シリーズ3作目,
東直己の「消えた少年」(1994)を読んだ。前作に軽く登場した中学校の国語の女教師安西春子が「俺」を頼って,教え子中島翔一を花岡組系の店から連れ出すことをきっかけに始まる。 翔一が映画好きであることがわかり「俺」は好意をいだくのだが,彼の友人が無残な死体で発見されて翔一が自身も行方不明になり,それを「俺」たちが探す話。 読後最も強く残ったのは,北海道の特殊性。 前作で,放火と殺人をして<即天道場>に殺されてしまう田口晃少年の家族が登場したとき,やはり「特殊性」について書かれていた。 晃の母康子が生まれたのはオホーツク海に面した小さな集落で,明治の初めに佐賀県のなんとかいう藩の士族たちが開拓したもの。 中学を卒業した康子は佐賀県の地方政治家であり資産家である「お殿さま」の元に女中として雇われ(って北海道から佐賀まで女中奉公に行くわけで,それでも東京への「集団就職」よりよかったらしい),一族の誰とも知れない子(晃)を妊娠。秘書として勤めていた幸平は,じゅうぶんな養育費を貰うことを条件に康子と結婚して札幌で暮らし始めたという。 今回の舞台は手稲南ヶ丘だが,この「南ヶ丘」は地形からきた名前ではなく,紀伊の国の「南丘藩」からきている。 それ以上は書かないが,この設定にガーンときた。調べ出したのが,いまだにオーバードクターの高田というのもなかなかよかったのだが(笑) 翔一を本気になって探す桐原満夫に結構感動。なんとなく好きだったのはやっぱり間違っていなかった!! ってこれ,単に作者の術中にはまっているだけのような気もするが(笑) 「俺」がトランプをやっている所に電話をかけてきた大畑には,<ケラー・オオハタ>のマスター以上の存在感があった。 春子の叔父の「ラーメン屋」のこだわりもよかったし,大橋君もかわいくて,一生懸命でよかった。 初めて出てきた警察関係者である種谷刑事にも,今後注目の必要があるかも。 特筆すべきは富美子さんの強さかな!? 道場で礼儀作法を教えるくらいといっていたわりにむちゃくちゃ強かった。 シリーズ前作「バーにかかってきた電話」の日記は→こちらからどうぞ。 東直己の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (東直己)からごらんください。 記事関連のオススメ日記 読書とジャンプ(むらきかずはさん) りぶらりだいあり(りぶらりさん) 19番の独り言(田中まさん) 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/05/03 09:38:13 PM
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