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2009年08月19日
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カテゴリ:環境

 気象庁は昨日18日、今月23日以降、全国的に気温がかなり低下する可能性が高いとする「異常天候早期警戒情報」を発表した。異常天候早期警戒情報は、原則として毎週火曜日と金曜日に、5日先から8日先を最初の日とする7日間の平均気温が通常に比べかなり高い、またはかなり低い確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。→気象庁リンク

 今回発表された情報によれば、23日頃に本州付近を深い気圧の谷が通過した後、この時期としては比較的強い寒気が流れ込むことが予想されることから、中国四国から北海道に至る広い範囲で、平年に比べ最小の四国で1.2度から最大は北海道東北などの2.6度まで、気温低下が起こる可能性が30%以上の確率で見込まれるという。気圧の谷通過後の寒気流入は秋によく見られる気象現象。つまり、今週末は早くも秋の前触れとなる可能性が高いわけだ。

 今年の梅雨明けは記録破りに遅かった。関東甲信越の梅雨明けが例外的に早かった(ホンマかいな?と思うが...)ほかは、東海、近畿、中国、九州北部で梅雨明けは軒並みこれまでで最も遅い記録となった。東北に至っては今年はもう梅雨明けはなしということになってしまう始末。というわけで、お盆の声を聞いてやっと夏になったかと思った矢先、早くももう秋になるという。

 同庁のデータによれば、8月1~17日の日照時間は平年に比べ西日本で29%、東日本で26%、北日本でも18%少なかった。一方、周知のように降水量は同じ期間で平年に比べ東日本で53%、西日本では50%多かった。なかでも台風9号の豪雨にさらされた西日本の太平洋側は81%も多かったという。こんな無茶苦茶な気候、農業への影響は避けられないだろう。プールやビヤガーデンには閑古鳥が鳴き、夏物衣料を牽引車とする夏物商戦も散々の結果になったはずだ。

 では、なぜこんな酔っ払いの乱痴気騒ぎのような天候不順が続くのか。直接の原因はエルニーニョ現象といわれるが、そのエルニーニョもこれまでとは様相が異なるという。太平洋の東側の海水温が高くなるエルニーニョ現象が起きれば、日本を含む太平洋の西側の海水温はシーソーのように低くなるはずなのだが、これが今年は一向に下がらないという。

 米海洋大気局(NOAA)の観測によれば、6月の海面水温の世界平均は過去最高で20世紀の平均値に比べ0.59度、北半球に限れば0.65度も高かった。気象庁の観測によれば7月の海面水温も20世紀以降最高で、8月には日本近海の海面水温は過去30年平均より1度も高くなり、本州のすぐ南で熱帯低気圧が発達し台風9号になるという、過去の気象の常識が通用しない現象を産んだ。もちろん、こうした海面水温上昇の原因は間違いなく地球温暖化だ。

 今年の日本の夏は、来たのか来ないのか分からないうちに過ぎ、まもなく秋風が吹き始める可能性が高い。愚かな懐疑論者が小躍りしそうな様相だが、間違ってはいけない。これは地球温暖化を否定する現象ではなく、むしろ太平洋全域にその深刻な影響が広がった結果という面が強いのだ。...それにしても、温暖化したが故に低温を警戒しなくてはならないとは... 気象現象の理解は一筋縄ではいかないものだ。

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最終更新日  2009年08月19日 15時05分36秒
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