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さて、開戦直後の17年2月号。
本文228ページ。いきなり30ページ減ってますがな! 表紙。「大東亜戦争特集」「決戦生活号」「国運を賭しての戦だ 沈着平静、最後まで頑張れ!」という言葉がついてます。 ![]() ページ数減は、他雑誌にあった模様。目次裏の広告にある小学館の学習雑誌ですか、統合されてますね。 ![]() で目次。 ![]() ![]() 綴じ込みで「太平洋戦況地図」。 ![]() そんで裏が「南方資源地図」。 状況を把握するにはいいですな。 ![]() そんで、開戦の詔書と東條首相の言葉。 ![]() 徳富蘇峰も書いてますね。 ![]() 主婦之友社の決議も出てますな。ページの真ん中とかあちこちそういうとこに散らばってますが…… ![]() *** で、この号の記事をまた分けていくわけですが。 ・衣 実用毛糸編物集 149~156/8ページ 計 8ページ この号は少ないですね。デザイン絵も無いです。 ・食 配給制下の冬の家庭料理の作方 二十五種 193~202/10ページ 計 10ページ ・住 決戦下の家庭重宝実験集 206~209/4ページ 計 4ページ ・育児/教育 教育相談 173/1ページ 興亜の聖業と家庭教育 48~51/4ページ 計 5ページ ・医療/健康(民間療法とかも含む) 冬の子供の病気の家庭看護法 107~112/4ページ 感冒(風邪ひき)の予防と家庭療法 188~192/5ページ 計 9ページ ・社会1(軍人の寄稿とか体験談とか現地報告とか時局とか) 宣戦布告の大詔を拝し奉りて(東條首相) 18~19/2ページ 決戦訓(徳富蘇峰) 20~21/2ページ 大東亜戦争必勝の生活 22~28/7ページ 大東亜戦争と婦人の覚悟(大本営海軍報道部海軍大佐 平出英夫) 30~35/6ページ 決戦下の我が国土防衛(防衛総司令部参謀陸軍中佐 難波三十四) 36~39/4ページ 山本五十六大将物語 40~47/8ページ 戦乱の欧州より還りて(山田わか) 52~60/10ページ 仏印泰国従軍記(吉屋信子) 96~106/11ページ 米英打倒婦人愛国大会 158~159/2ページ 計 52ページ ・社会2(結婚とか婦人とか生き方とか) 働く娘の結婚促進座談会 82~87/6ページ 夫婦道話 174~177/4ページ 家庭官報 205/1ページ 計 11ページ ・小説(2段組) おばあさん(獅子文六/新連載)64~74ページ/11ページ 幸福問答(藤澤恒夫)88~95/8ページ 永遠の良人(吉屋信子)164~172/9ページ 流れる四季(丹羽文雄)178~187/10ページ 妻の幸福(竹田敏彦)210~219/10ページ 計 48ページ ・経済(お金の貯め方・体験談) 増税下の家庭増収の実験 75~81/7ページ 計7ページ さすがにこの号は特集号だけあって、開戦に当たってのものが多いです。 その中でも、報道部の平出大佐の談話。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 興味深いのは「必ず空襲はある/敵機は来る」とこの時点で言ってることなんですね。 で、「食」も「配給下の~」と危機感漂わせてます。 ![]() ![]() この時期よほど配給にはイカが多かったのかもしれません。 家庭官報。当局からのお知らせ。 ![]() ・徴用令は誰にも来る ・東京府立中等学校の学区制が定りました ・決戦下の郵便電報御注意いろいろ ![]() ・空襲に遭っても郵貯は心身 ・戦争保険も始まります ![]() ・女中さん二人以上は認可がいります ・出征の歓送を盛んにしませう ……たとえば「屋敷にはばあやだけになってしまったわね」的な表現はそういうことから来るんでしょうかね? 「住」。この類のアイデア集がこのあとどんどん増えてきます。 ![]() ![]() まだ防空頭巾もモンペのようなものも、「工夫」の一つであるのがこの時期。 これが通常状態になるのが翌年。 つづくっ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.02.10 20:59:55
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