宮尾登美子が亡くなった
去年の暮れの30日に亡くなられていたのですね。昭和30年代、学生時代には有吉佐和子と杉本苑子の作品を読みまくりました。そして40年代に入り、宮尾登美子が出てきて・・・ざっと思い出すだけでも、女流画家上村松園を描いた「序の舞」、11代団十郎を題材にした「きのね」、茶道家元の「松風の家」、そして御自分の自叙伝の「櫂」「春燈」・・・まだまだあります。「蔵」「一弦の琴」[寒椿」「一の糸」「仁淀川」「天璋院篤姫」「菊亭八百善の人々」と出てきます。夢中になって読みまくったものでした。本当に全部読んでいるからすらすらと出て来るんだよなぁ。「鬼龍院花子の生涯」は映画がヒットし、「なめたらあかんぜよ」が流行りましたよね。「仁淀川」の続きが読めるのかなぁとも思っていたのでしたが・・・・「クレオパトラ」や宮尾版の「平家物語」など冒険もなさって・・・女の業のようなものが現れた作品で、今読み返しても新鮮です。御冥福をいのります。