花粉症の原因のインターロイキンは生殖に関わりが強いです
首都圏の南部ではすっかり桜が満開になってきました今週末辺りからお花見シーズン到来です私は寒いのが苦手なので、とにかく春が待ち遠しくって。だんだん陽も長くなっているし、暖かくなってきて嬉しい限りですでもでもでもー。春本番を迎える前のこの季節。もうスギはほとんど感じられませんが、花粉症持ちにはイタイ季節ですよねーそうしていたら、こんなニュースが飛び込んできました!「花粉症の主要原因を解明 新たな治療薬の開発も」http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012040401002078.html・・・というニュースです。このニュース、詳しく調べてみると鼻の粘膜から出るタンパク質「インターロイキン33」がその原因であることを解明したのだとか。インターロイキン・・・。学会などでもよく聞く名前です。インターロイキンは、体内で白血球などから作られるタンパク質でおもに免疫なんかでも良く使われているものです。その種類によってインターロイキン(ILって略します)1から数字で番号が付けられています。。。で。このインターロイキン。卵子の成熟にも、排卵にも受精にも受精卵が赤ちゃんになっていく過程でも生殖にかかわるあらゆる分野で登場するタンパク質なのです。排卵期にはIL-2, 6, 8が関連するそう。排卵は卵巣から卵子が排出される、、、卵巣の炎症の一種と考えられているので炎症の時に出てくる様々な物質が検出されやすいんです。それから体外受精が成功するかしないかは、卵巣の中の卵胞液(採卵時に卵子を含んだ液ですね)の中のIL-6が低いことが決め手になるという報告を10年ぐらい前に発表したチームがあります。IL-6は子宮内膜症の患者さんにも多く検出されることがわかっているのでそれが高いと受精やその後の発生に悪影響を及ぼし、結果的に良い結果にならない、という事なのだと思います。だからインターロイキンって良いことだけの指標じゃなくて悪いことへの指標にもなるタンパク質だって考えてよいのではないでしょうか?今回の花粉症の原因、アレルギー性鼻炎の原因であるIL-33に関してはさすがに生殖分野ではまだ検出云々というお話はありませんが、、、、まだまだ生殖分野は未知の領域が多い世界。今後、どんな事が解明されるかなんて、想像もつきませんねー。・・・とちょっと今日はお勉強チックになってしまいました(苦笑)それではみなさん、良い週末をお花見に行かれる方は風邪ひかないようにしてくださいねーそしてそして、今日もクリックお願いしますにほんブログ村