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胚培養士のひとりごと

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葵3704

葵3704

2012.02.27
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カテゴリ:豆知識
またまたご無沙汰しちゃいました葵です。


実は風邪をこじらせ、まぁ週末の葬儀など忙しかった事もあって、


全然風邪が治らないんです。


重い咳が止まらず、これはひょっとして、気管支炎か、咳喘息か咳アトピーか・・・。。。


医療者の不養生とは困った話ですが、私も病院に行く暇がありません(汗)


困ったな。週末か来週にでも自分の受診が必要かも知れません・・・。


何せ、咳をしながら顕微授精は出来ないもので。


必至に集中して難を逃れているのですが、ちょっと居心地が悪いです・・・


卵さん、精子さん、ゴメンナサイという気持ちで毎日お仕事しておりますしょんぼり




まぁ、何はともあれ今日から3月。



心機一転、またバリバリ書いていきますのでよろしくおねがいしますm(_._)m



そうなんです。ネタが溜まっているんです。ウフフぽっ





今日はまた、気になったニュースから書こうと思います。


ちょっと難しいですが、幹細胞のニュース。


このニュースは2/27に発表されたのでご存じの方も多いかも知れません。


昨日は院内でもちょっとした話題に上がっていました。



「成人女性の卵巣組織から卵子の元となる「生殖幹細胞」を見つけ


 さらに、実際に卵子のような細胞を作ることを確かめた」という話題。



nature medicineという理系の方ならおなじみの「nature」の医学版で発表されました。


例によって英語で、登録していないと全文は読めませんが、


abstract「要旨」なら読むことができますよ。


http://www.nature.com/nm/journal/vaop/ncurrent/full/nm.2669.html



この論文。


私が学生の時から勉強する度に論文を読むことになる


アメリカのマサチューセッツ総合病院のJonathan L Tilly博士のものでした。



いつも自分の興味ある方向性の先にTilly博士が居て・・・。


なんだかもうずっと昔から縁を感じずにはいられない、憧れの研究者さんです。



そして日本の埼玉医大の先生もこのチームに入って共同研究としています。


こちらの日本語のページが詳しく載っていますね。


http://jp.wsj.com/Life-Style/node_399371





こちらにも書かれていましたが。。。



私たちは卵子や卵巣の勉強をしていく中で、


「卵子は増えない」「卵子は増やせない」「加齢とともに減る一方」


という話が定説として出ていて、教わってきました。



卵は胎児の時の卵巣の中にある段階が一番個数が多くて、


出生してからは減る一方、思春期の頃にはかなり少なくなっていて、、、。


そしてそれをモニターするのが「AMH」というホルモンだという話になっています。


だから不妊治療をしようとする時には「AMH」を測る病院が多いんですね。


もしくは、がん治療などで卵巣がどれだけダメージを受けたかを測る指標として。



それもこれも、ヒトは産まれてから卵子を作る元の細胞を持っていない、と、


今以上、減ることはあっても、増えない、と、


そう考えられてきたからで・・・。




でも卵子の「もと」となる幹細胞が見つかったからには、


まだ今すぐに「不妊治療に応用」することは難しいと思いますが、


将来的には歳を重ねてからも、卵子を得ることが出来るかも知れない、


そんなことを示唆するお話でした。





まだまだ研究段階ですし、今すぐ臨床応用は時期尚早だと思いますが・・・。


なんだか夢がつながるような話の研究だったので、


とても私たちにも話題になり、センセーショナルな印象を受けたお話でした。



それでは今日からまたガンバリマスので、下矢印クリック下矢印をお願いしますウィンク

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Last updated  2012.03.01 17:41:46
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