1899864 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2020年08月03日
XML
カテゴリ:アート


「ジャポニスムー世界を魅了した浮世絵」が中止になり、
代わって開かれた展覧会ですが、総展示数250点近くの充
実した内容でした。

まずコロナ禍このご時世を象徴して「病退散!鍾馗大集
合」と題して江戸時代の浮世絵から昭和30年の椿貞雄の
鍾馗まで美術館所有の鍾馗図をずらっと揃える演出。仙
厓の鍾馗図は鬼が文字通り一刀両断にされています。切
断された胴体が一瞬、目玉に見え、宇宙人かと思いまし
た。

そのあとは、それぞれ「あつまれ!どうぶつ大行進 江
戸のくらしとどうぶつたち」や「麒麟はまだか!?」な
ど楽しいタイトルのついたコーナーに分かれさまざまな
動物たちの姿を楽しめる企画でした。

歌川豊国の肉筆画「海女図」は海に潜る海女と海中の生
き物が物語のように描かれています。タコに足を引きず
られる海女はあぶな絵を連想します。

江戸絵画だけではなく、平成元年のタイガー立石の「封
函虎」も面白い。マッチ棒が虎の姿になって動き出す。
シュールな絵ですが、見ていて楽しい。

チラシの絵にもなっている石井林響が麒麟を描いた「王
者の端」青い縞模様に火炎のたてがみやしっぽのついた
堂々としたキリンの姿。足などが大きく落剝しているの
が痛々しく感じます。

お気に入りの曽我蕭白が2点展示されていました。「獅
子虎図屏風」の一匹の蝶々に驚く獅子の姿がお茶目。寿
老人のニヒルな笑いは蕭白の独壇場。

「象がきた!異国のどうぶつへのまなざし」のコーナー
は江戸時代にはじめて日本にやってきた象のさまざまな
姿を当時の絵師たちがユニークに描いています。ヒョウ
も江戸時代末に来たらしいのですが、トラはどうだった
のでしょうか。日本の絵師は本物のトラを見たことがな
く、想像で描いていたとのことですが、ネット等を調べ
るとずいぶん昔から輸入されていたことになっています。
このへんの事情は調べてみる必要がありそうです。

蕭白、若冲の絵があり、そういえば長沢芦雪の絵を見な
いなと思っていたら最後の最後で「花鳥蟲獣図巻」でか
わいい子犬の姿を見ることができました。

千葉市美術館。今まで中央区役所があった部分も拡張し、
ビル一棟がすべて美術館となりました。常設展の会場は
新たに5階に設けられました。現在開かれている「千葉
市美術館コレクション名品選2020」は、ジョルジュ・ビ
ゴーの絵を見ることができました。この人は稲毛に住ん
でいたのですね。菱川師宣や広重、歌麿の肉筆画も素敵
でした。現代美術のコーナーでは草間彌生の特集でした。
頭がクラクラしました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020年08月03日 12時46分59秒
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.