FANTA-G

ちょっと先週、地元に帰った時、信濃毎日新聞を見たところ、今回の安部元総理の国葬に賛成か反対かの県民世論調査で過半数が「反対」になっているという結果が出ました。これだけでなく、他の多くの全国紙でのアンケートでも国葬反対の世論は近々のアンケートで半分以上が反対という声が強く。

　また、もっと重要なのは「自民党と統一教会の関係の岸田首相の説明に納得できるか」の項目では、納得できないが実に7割が納得できていない。これも、他の全国紙と同様に、国民の多くはもっと真相の解明を望んでいる。

　しかし、この手のことを書くとツイッターでは出てきましたよ。はい。「亡くなった人への哀悼の意がないのか」「こんなことを調べて今更何になる」「これによって政治を混乱させるのはテロリストの思惑にまんまと乗せられているのと同じだ」・・・

　そしてお決まりでもうこんなことを言い出す。
「国会でこんなことをしていても時間の無駄だ。さきにやらなきゃいけないことがあるだろう」

　はい！来ました！野党が無駄に時間を使っている論！これは自衛隊日報隠し問題、森友、加計学園、桜を見る会、すべて同じ。説明を求める側が悪いようにする。しかし、あの時も結局ズルズルと時間を無駄にしていたのは張本人たちばかり。

　今回の現役元総理の白昼暗殺というのは、その当初こそ安部さんに同情的な意見が集まった。が、事態が統一教会との関係とつながると、彼がこれまでやっていた、いわゆる「愛国保守」の方向とは真逆の、それこそ他国の宗教カルトに政治中枢まで犯され、多額の被害信者の苦しみを放置黙認しつつ、選挙での協力、票田として使っていたという、その手の人が聞いたら気が狂わんばかりに怒り狂う、彼らの言うところの「売国行為」のはず。が、しかしそれを声高に言っていたネットの人はだんまりか、もしくは上の「こんなことに時間をかけても無駄だ」となぜか擁護まで始める。

　ネット上のこれまで反韓、愛国で安部さんを支持していた人へ。

　あんたら、完全に裏切られたんだよ。

　そんな人間の国葬など、遺族はどう思ってるか知らないけど、国民の大多数が自主的に哀悼をささげる、先日亡くなったエリザベス女王の国葬とはわけが違う。