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長年ゲームつくり、特にゲーム内のアニメーションをする仕事をしておりますが、時折、人気漫画やアニメなど「版権物」といわれる企画の仕事があります。
その際に自分が心掛けているのは「自分の個性は出さない」ということで。つまり、自身のオリジナリティーをどれだけなくし、原作のキャラに近づけるか?という形で。 特に動きの部分って、たとえば漫画の中にない動きが必要とされることが多々あります。そういう時であっても、なるべく漫画原作やアニメなどの中から似たポーズなどを抽出する。それさえない場合ではじめてオリジナルな動きを考える、ぐらい、個性というのを殺している。 この辺はあくまで原典がある作品は、その原典のキャラを動かしたくてゲームを買う人がほとんどのはずなので。むしろこちら側としても指針が決まっている、原作資料が多い動きの方が作りやすい。(逆に漫画内であまり動きがないけど存在感のあるタイプのキャラは作りにくい・・・) これが完全オリジナルで「何やってもいいから、そっちで考えて」的な丸投げの場合は別ですが(その際も作る前に企画と動きをみっちり詰めます)、他人の原作を預かる、ということはそういうことじゃないかと。 ちなみに原作アリの作品の脚本を変える、というのは、音楽で言えばアレンジや曲調を変えるレベルではなく、歌の歌詞を変える、ぐらい大胆なことだと思ってます。それを許すかどうかは作者次第。小説家:夢枕獏さんなどは自分の小説のコミカライズの際に、作画担当の人へ「自由にやってください、むしろあなたの作品としてやってください」と声をかけ、自分の原作との違いを楽しんでいるようで・・・ でなければ飢狼伝の刃牙の板垣さんコミカライズで原作にないオリジナルキャラがあんなに目立つ作品は作れませんからw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.30 18:20:40
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