検討中 ・大藪春彦作品『傭兵たちの挽歌』U.S. GERBER Folding Sportsman II 用スキャバード製作企画 の一時休止について
RhodesiaRhodesian Light Infantry troopies on operationsWorld Armies , Rhodesia たくさんの方々からアクセス頂いている 大藪作品『傭兵たちの挽歌』U.S. GERBER Folding Sportsman II 用スキャバード製作企画につきまして、ただいま一時休止を検討しております。 その理由を以下に列挙申し上げます。順不同ですのでナンバリングはしません。 ・「アフリカ篇」であるのに 現時点(二月)の日本の気候は冬なので実感が湧かなすぎる ・本文からの引用(丸写し)があまりに大量なので 出版元である角川書店さんや徳間書店さんから警告を受ける可能性が高い。 ただし、この件に関しては、当初から大藪作品を知らない若い世代の人たちに小説の根底に流れる反骨精神を知ってもらおう、という意図有りきの、いわば 故意犯 ですから承知の上です。(原文丸写しはひどく目立つが、新規潜在読者をおびき寄せてから常習化させる作戦だから、 しばらくは目立っていたほうがいい。)ツイッターなどで大藪作品後年作『餓狼の弾痕』の内容をあげつらっている人たちが大藪作品を丁寧に読み込んでいるとは到底思えませんから、風評被害もよいところです。この程度のレベルの読者層に小林秀雄さんの『本居宣長』を読ませたなら、文庫版・上巻なかばで憤死するのではないでしょうか。 ・日本国内ナイフ業者都合による現行法「ダガー規制」の施行により、 U.S. GERBER Survival Series Mark I, Mark II を購入できないので 精神衛生上非常によろしくない 死して憤懣〔ふんまん〕やる方無し、死して憤懣やる方無し 海外のナイフ・サイトや、オークション・サイトなどを見ていると、1990年代に国内ナイフショップで販売されていた値段の 1/3 ~ 程度の価格帯( おそらくこの価格帯は業者の仕入れ価格であったと考えられる)のU.S. GERBER Survival Series Mark I, Mark II を見かけるですが、国内ナイフ業者どもが法改正を要望し施行されたいわゆる「ダガー規制」により、これらのナイフを国内に輸入することができません。 ダガー規制に至る経緯について詳しくしらない人たちがいるかもしれませんので再度短くまとめてみますと、概要はこんな感じです。 ダガー規制とは間接的にしか関係ありませんが1994年に原書房から以下の本が出ております、二刀流で構えているのは KTカトラー 株式会社北正 (この店名を忘れるな!)の商品なりね〜。 上記の単行本が発行されて5年後ぐらいの1999年夏、にわかに日本でも対人用ナイフが宣伝され始めました。対人ナイフ用途の説明は主に月刊「コンバットマガジン」誌、商品説明は隔月刊「ナイフマガジン」(共にワールド・フォトプレス社)に掲載されていました。以下は、ナイフマガジン 1999年10月号から2008年08月号に使用された煽〔あお〕り文句です。 No.78 1999年10月号 [特集]世界初取材!最強ナイフ、エマーソンのすべて No.79 1999年12月号 ストライダー No.80 2000年02月号 M.O.D. CQDディター No,81 2000年04月号 [特集]ストライダー徹底フィールドテスト No.82 2000年06月号 ショットショー2000 No.83 2000年08月号 スティーヴ・ライアン No.84 2000年10月号 ウォレン・トーマス、ストライダー No.85 2000年12月号 ストライダー マントラックナイフ No.86 2001年02月号 ラスィ・ザボ No.87 2001年04月号 ショットショー2001 No.88 2001年06月号 放たれた狂犬、マッドドッグ ストライダー No.89 2001年08月号 スティーヴ・ライアン No.90 2001年10月号 アトランタブレイドショー SWATとストライダー No.91 2001年12月号 M.O.D.マスターズオヴディフェンス No.92 2002年02月号 最強最後のナイフ、ナイツ登場! No.93 2002年04月号 ウォレン・トーマス ナイツ"シルバーナイト No.94 2002年06月号 ショットショウ2002 ガーバーマークII 35周年記念モデル No.95 2002年08月号 ストライダー「D-9」&ニューモデル No.97 2002年12月号 エマーソン"カランビット" ナイツ"ブラックナイト" No.98 2003年02月号 スティーヴ・ターラーニ カランビット No.100 2003年06月号 ショットショウ2003 No.101 2003年08月号 話題作“トラッカー”とトップスナイフ No.102 2003年10月号 アトランタ・ブレイドショウ マークワークス No.103 2003年12月号 ウォリィ・ヘイズ ウォレン・トーマス No.107 2004年08月号 エッジ・オブ・タクティクス No.108 2004年10月号 2004アトランタ・ブレイドショウ No.117 2006年04月号 マイク・エイジャックス グレイマン・ナイフ No.120 2006年10月号 アトランタ・ブレイドショウ2006 No.121 2006年12月号 ラブレス・ファイター no.126 2007年10月号 シュアファイヤ・ナイフ No.130 2008年06月号 デロ・ボゥキィとストライダー No.131 2008年08月号 鬼才”スティーヴ・ライアン 「最強、最強」ってうるさいな!2008年06月に秋葉原無差別連続殺傷事件が発生するまで自発的に何の対策もしないでず〜〜〜〜っとこんな感じでした。ちなみに、上掲のマイク・エイジャックスは自称・元ローデシア傭兵(?)で、C.I.A. に傭われてテロリスト・ハンターを生業〔なりわい〕としていたとされ、この影響を受けた岐阜県関市のマスプロ・ナイフメーカーもよせばいいのに、アンチ・テロリストナイフを発売してました、テロリストよりマスコミが怖い男たちなんて、バカみたいじゃないですか。たかがナイフ一本持ったぐらいで「最強」になれるわけでもなし。 さて、秋葉原無差別連続殺傷事件に、実際の事件でダガーが本当に使用されたか、警察の公式発表もなかった時点で、「使用されたのはダガーナイフ! ダガーナイフは規制すべき!」とテレビで適当な発言したのが、当時中野ブロードウェイ内でフリーダムナイブスを経営していた丹羽義典(※もちろん呼び捨て)でした。ちなみに、事件に使用されたのが「ダガーナイフ」であるかどうかは判然としません。 その後、対人ナイフブームを快く思っていなかったJKG上層部の妖怪みたいなのがナイフに関する法律・(銃刀法、軽犯罪法)の改正を含む罰則及び運用の強化を要望(※)、ついで、犯人がナイフを購入したとみられる福井市のミリタリーショップ YAMATO に該当の安物ダガーを卸販売していた岐阜県関市の株式会社北正(この社名は上で見ましたねー)経営者であり、関刃物産業組合連合会会長である北村正敏(当時)が、ダガーの流通ルートを隠蔽するためにダガーナイフ規制を要望したのでした。 以上のように、ナイフの対人目的使用に関しては国内ナイフ業者たちが垂れ流した偏向宣伝であったにもかかわらず、改正法施行によりダガーを処分せざる得なかったのは金を出して商品を購入していた大勢の買い手であったのは忘れてはなりません。これを「とばっちり」と言わずして、どう表現するべきでしょうか。 しかも、JKG発足に深く関わった Bob Loveless 工房のダガーも所持不可となってしまった情け容赦のなさ。 Facebook - Bob Loveless Kniveshttps://www.facebook.com/groups/BobLovelessKnives/ こうした経緯もあって、愚拙は初心者の方のナイフ趣味の新規加入を薦めません。ナイフショップ経営者やメーカーたちが風向き次第でコロッと寝返る点においては、江戸幕府滅亡(?)〜明治維新以降の、自国文化をあっさり捨てて西洋文化に取り入った多くの日本人の転向気質を誠によく顕しており(この傾向は戦前・戦中〜戦後の変節ぶりにも顕著である)興味深い点もありますが、時勢の変化によってはその実害を受けるとなれば、二度あることは三度も四度ある、現世代の国内ナイフ業者の質は落ちました。できることなら、このカテゴリーにあまり近寄らないほうがよいでしょう。 今回の蛇足・ ノンメタル・ダガーなら合法所持できるぞ! でも、我らが欲しかったダガーはこんなガラクタみたいなものじゃない。 ・ウエスタン・スタイルの様式美に目が慣れるのに時間が掛かる一時休止の理由の最大要因のひとつがこちら、ウエスタン・スタイルの生活様式や文様に馴染みがないので目が疲れる、ものすごく違和感、抵抗感があります。 上記、諸々の理由により、3月あたりから黙って準備をする期間を作りたい所存です。 Dressing the Part: The Cowboyby Arizona Ghostriders