まもなく中国では正月を迎えます。
　既に正月を故郷で過ごすための帰省ラッシュが始まっています。
普通の人は列車での移動になりますが、これだけ多くの帰省客がいますととても輸送能力は追いつけません。
　これは都市部に農村からの出稼ぎ者達が多く集まっていることと、農村部出身のサラリーマン家庭、都市部にいる大学生等が一斉に帰省するためです。
　政府では、少しづつ輸送能力を増台させるべく高速鉄道の新設を進めてはいますが、とても追いつけるものではありません。
　よって列車の切符が買えない人たちはバスに頼りますが、これ又１台に乗れる客もせいぜい３５人から５０人ですので足りません。
　中国の列車は通常１５両ほど有るので一度に１５００人から２０００人は運べますが何分帰省客の人数が半端ではありませんで毎日広州だけでも数万人はいます。過去の寒波で不通になった時は駅前に４０万人もの帰省客が滞留しました。
　現在では駅を分散してはいますが、主たる広州駅では混雑を緩和するために一部の客は遠い展示会場に集合させて、ここから地下鉄を貸切広州駅まで運んでいます。
　
　又、今年からは広州南駅がＯＰＥＮし湖北省武漢迄新幹線が走っていますが、料金が一般鉄道に比べて２倍以上するため、やはり不通の鉄道が混みます。
　切符が買えないと長距離バスに乗りますが、これ又満席状態でかきいれ時ですのでピストン輸送はするものの足りません。
　過去は定員オーバーで輸送していましたが事故多発で厳重な検査が行われているので定員での輸送になり輸送力は落ちています。
　寝台では一人ベットになったためこれ又１台の定員がヘリました。
　懲りない悪質輸送バスは所謂白バスで免許なしで輸送しますし定員はオーバー状態。
ひどいバスは３５人に１２０人乗っていたそうです。
　内部は異臭がひどく呼吸も困難なようだったとか。
　よって、バス会社は定員を守るしか無く、後はバスの運行時間を過密ダイヤにするしかありません。ですから’運転手は過労になり事故が多発します。
　今回は事故原因が特定されていませんがカーブでどちらかがセンターラインを超え、バスが１００ｍもの谷底に落ちて７名が死亡し５０人がケガをしたようです。
　正月の長距離バスは危険性が高いですので乗らないようにしましょう。特に夜行バスは危険です。