先週末はジュネーブのお祭り、エスカラード(Escalade)でした。
エスカラードというのは、1602年の12月11,12日にジュネーブに攻めてきたサヴォワ軍をジュネーブがやっつけたことをお祝いするお祭り。
史実かどうかは定かでないようですが、エスカラードにはこんな伝承があります。
その日の夜、ロワイヨームおばさんは台所の大なべでスープを煮込んでいました。
ふと窓の外を見ると、塀をよじ登る怪しい影が・・・。
何と!
それは夜の闇にまぎれてジュネーブに攻め込もうとしていた、敵対するサヴォワの兵士達。
ロワイヨールおばさんは、とっさに思いつき、煮えたぎる大鍋のスープをサヴォワ兵めがけてぶちまけました。
さすがのサヴォワ兵も、この予想外のスープ攻撃には熱いわビックリするわ・・・。
みんな驚いて逃げ出し、ロワイヨールおばさんは見事、ジュネーブの危機を救ったのでした。
この日は夜間、旧市街に当時の衣装を着た人々の仮装行列があったり、1年でこの日しか通れない古い狭い路地が一般開放されたり、サンピエール大聖堂でコンサートやミサが行われ、最後には仮装の人たちが全員寺院前の広場の焚き火の周りに集まるイベントがあります。
去年は見に行きましたが、仮装行列のコースと時間が何だかわかりにくかったです(-_-;)。大聖堂の前は2時間前から場所取りしないといい場所は取れないとのことで、寒いし子連れでソレは無理。
結局ヴァン・ショー(スパイス入りホットワイン)とこの日に付き物の屋台の大鍋スープを立ち飲みし、この日だけ開放の路地を通って帰って来たのでした。
今年は旧市街のエスカラードは見に行くつもりは無かったのですが、1週間前に学校から
「金曜日に学校でエスカラード集会をするので、衣装を用意してくるように」
との手紙が・・・(^^;)。
エスカラード用の衣装の貸し出しは大体1ヶ月前には終わってるし、スーパーでもエスカラード関係の衣装は11月がメイン。
作るのは最後の手段にしたいので(^^;)、あちこち探し回ってそれっぽい衣装をゲット!
さすがに一週間前は急すぎだったらしく、衣装を用意していたのはクラスでも5人くらいでした。ハロウィンの幽霊とかスパイダーマンの仮装の子もいるし(^^)。
学校ではエスカラードのお話をフランス語と英語で聞き、エスカラードの歌を歌いながら学校内を行進。
クラスに戻って、エスカラード名物の、チョコでできた鍋を割って、みんなで食べたそうです。
(11月からジュネーブ中で大量に売られます。中身は野菜をかたどったマジパン)
ちなみに、エスカラードの11,12日はジュネーブ中の主なレストランでは、タダでスープがサービスされます。
ケチなジュネーブのレストランでは滅多にないこの出血大サービス(^^;)。
もしもこの時期ジュネーブにいたら、ぜひ名物のスープを味わってみてください。
そうそう、エスカラードの仮装での参加は誰でもできます。昼間に学校の子供たちが仮装をして歩いてるのも見かけます。いっそ、エスカラードに参加する?