バイスクール・カーゴ
今回の訪欧旅行では、国と国との移動や観光地への訪問にほとんど鉄道を利用しました。その折に気づいたのが、列車内へ自転車を持ち込む人が多かったことです。日本でもたまに車内へ自転車を持ち込んでいる光景を目にしますが、自転車を折りたたみ、キャリーバックに収納しているケースがほとんどです。ところが、ヨーロッパでは自転車をそのまま(しかも壁際にぶら下げる形で)収容できるスペースを持った車輌が連結されているのです(客車の半分くらいがカーゴルームとなっていました)。自転車用のライダースーツに身を固めた老若男女も数多く見かけましたが、ラフな服装の方も多数いました。日本の観光地では車が渋滞して、何をしに来たのか、と思うこともしばしばですが、自転車を利用すれば環境にもやさしく、現地での移動も簡単。レンタサイクルではなく、マイ・バイスクールなら費用の節約にもつながります。ある意味、とても合理的で、日本との文化の違いを強く感じました。ツール・ド・フランスのように、自転車が熱狂的に支持されるのも、何となく理解できます。バイスクール・カーゴの設定は、日本の鉄道会社でも一考に価するサービスだと思うのですが……。