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カテゴリ:家電
↑ぱっとみるとなんだか分かりませんが・・・。MP3プレイヤーです。 今や携帯音楽プレイヤーといえばiPodの独壇場です。日本人としてはsonyに是非意地を見せてもらいたいところですが、なかなか難しいようです。 ましてや、Sony以外のブランドになると、もはやすっかり存在感が低下してしまったように感じます。 今日ご紹介するのは、そんな中、当時新興勢力として気を吐いていたあるブランドの音楽プレイヤー(MP3プレイヤー)です。 その名は「Signeo(シグネオ)」。元々は香港系のOEMメーカの製品でしたが、日本を中心に、自社ブランドとしてデジタル音楽端末市場に進出してきたのでした。 今から約3年ほど前、2005年頃のことです。 当時はiTunesも日本上陸し、Appleの勢いが着々と増していましたが、まだ今ほど圧倒的なシェアではなく、Sonyだけでなく、国内各社も様々なコンセプトの端末を出して混沌としていました。そしてその中には、iriverやcreativeなど、新興系のメーカも含まれていました。 そしてこのSigneoもその気鋭の新興系の一社でした。 デザインを重視しており、欧州の家電デザイン賞を受賞した機種や、刀や女性のリップをモチーフとした独創的なデザインの機種など、当時においては、特徴溢れる端末を数多く投入してきました。参入数カ月で国内10%シェアに近いところまで順調に伸びていたと思います。 しかし、参入数カ月後の2005年9月、Appleは更なる進化を遂げました。 これまでのiPod、iPodmini、iPodshuffleに加え、「ipod nano」を投入してきたのです。 当時、AppleのCEO、スティーブジョブスがこの商品の発表会の時に、彼のジーンズからこのnanoを取り出して、その薄さをアピールしたプレゼンテーションのインパクトと相まって、この商品がこの市場に大きな影響を与えた印象を持った記憶があります。 そして、実際、iPodのシェアは日増しに大きくなり、トップセールス上位10機種のほとんどがAppleに占有される状態が続いていきました。そして、いくつかのメーカが市場からの撤退を余儀なくされました。そして残念ながら、このsigneoも約半年後、その撤退(厳密には新規機種の投入停止)ブランドのひとつになっていくのです。 写真の商品は、Kirinの缶チューハイ「氷結」の懸賞商品として作られた限定カラーです。た同時に、同じデザインで、カラーバリエーションを変えたものが市場販売されました。 この機種は、signeoが最も心血をそそいだ機種といえるでしょう。正直無名の新鋭ブランドでありながら、auのデザインケータイ「talby」でも有名なデザイナーの「マーク・ニューソン」にそのデザインを依頼したのです。 しかし(これはこの機種が苦戦をしいられた理由のひとつだとも思うのですが)、正直この機種、実際に製品化されると、talbyに比べるとデザイン性、および端末素材のクオリティ的にも貧弱(もっとはっきりいうと、チープ)感が拭えませんでした。あくまで主観ですが・・・。 ↑素材感、色合い、電卓のようなデザイン。少し残念な感じです。 結局この商品が、市場でどれだけ売れたかは分かりませんが、当時量販店をみていても、少なくとも爆発的ヒットにはなっていなかったと思います。 どんなに有名なデザイナーにデザインを依頼しても、そのアウトプットは必ずしも成功につながるとは限らないという事例だと思います(厳しいかな)。 といいながらこの商品、上にも述べましたように懸賞商品で、非売品なので、そのうちプレミアがつかないかなと思い大切に保管しています。 PS。Signeoは、新機種投入は終了しましたが、既存製品はまだ販売/サポート共に継続しています。楽天でもいくつか商品がみつまりました。 ★『signeo』で楽天を検索!(商品一覧画面に遷移します)★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.22 02:45:04
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