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2012年05月18日
XML
カテゴリ:映画
2012.05.18 Friday
JUGEMテーマ:映画

DVDの「女教皇ヨハンナ」を見ました。この作品、日本の劇場では公開されて
いないし日本語版のDVDも発売されてないのですが、外国のDVDを扱うお店
のサイトから英語・ドイツ語版のを購入しました。パソコンでしか見られないの
ですが、購入したお店は日本にあるのでインターネットで簡単に買うことができ
ます。もうかなり前に買ったDVDですが、1週間前に「オレンジと太陽」を見て
やっぱり中世の衣装を着たデヴィッドさんが見たい!ということで引っ張り出して
見ました。

デヴィッドさん演じる辺境伯ゲロルド、私は辺境伯というのは地方の不便なところ
に領土を与えられた貴族くらいの認識でした。ところがチェーザレ9巻の巻末資料
で辺境伯は公爵よりも上、国王と並ぶ位置に書かれているので調べてみたら元は
フランク王国で国境付近で異民族と接する地域を警備するためにおかれた長官で
他の地方長官よりも領土も広く権限も大きいと書いてありました。だから公爵よりも
上に書かれているのかと認識を新たにしました。ゲロルトが皇帝ロタールの斜め後
ろの位置で馬に乗っているのは主人公の恋人だから目立つ場所にいるというので
はなく最初から側近ナンバー1くらいの地位にある偉い人だったのだと納得しました。
辺境伯という言葉でどうも地方に飛ばされたというイメージを持ってしまったのです
が、逆にうんと偉い人でした(笑)

今回見て強く感じたのは物語前半のドイツが舞台の時と後半ローマとでは画面の
色がまったく違うということです。ドイツ北部とイタリアのローマでは光の強さが全然
違うし、人々の衣装も違いました。建物なども前半のドイツはゲロルドの家も修道院
も窓が小さくて昼間でも暗くて人の顔もよく見えない、森がすぐそばにあって深い闇
と隣り合わせの生活です。それがローマに入ると道も庶民が生活している場所もとに
かく日がいっぱいさしてまぶしく、きている服もきらびやかなものになります。教皇の
そばには陰謀を企む悪い人もいっぱいいるのですが、色鮮やかな服を着て顔もまっす
ぐ上げ堂々としていました。

ゲロルトが登場するとやっぱりそれだけでもううれしくなります。それにしても中世の
騎士というのは魚のうろこのような鎧をつけてて細い人でも太く見える(笑)まあその
時代はがっちりした体形の人が好まれたのでしょうけど。大きなブローチのついた
マントとか指輪のファラミアの雰囲気でとっても好きなのですけど。そしてやっぱり
この人は森とか湖など自然の中にいる姿がよく似合います。

この時代教皇や枢機卿の服はまだ赤と決まっているわけではなく、いろいろな色の
衣装を身に付けていました。教皇選挙も鍵を閉めた部屋に枢機卿だけが閉じこもると
いうのではなく一般市民も参加していました。こういう時代なら遠くから来た素性の
わからない人が教皇に選ばれるというのもありうるだろうと思いました。チェーザレの
時代では無理でしょうけど。でもドラマで教皇に選ばれた時に本当に男かどうか穴の
あいた椅子にすわってチェックするというのがあったので、もしかしたら女教皇は実在
したかもしれないと思いました。聖職者の指輪にキスするというシーンも何度かあって
ああこの頃もこうしていたのかと。

皇帝ロタールが軍隊を引き連れてローマにやって来た時、ヨハンナのアイデアで後ろ
の扉が自動的に開いたり閉じたりするようにしたら、兵士達が奇蹟だといっせいに跪い
てしまう、今の時代の私達から見れば単純なしかけですが、その当時の人から見れば
神の奇蹟のように見え、そうやってけん制することで教皇と皇帝の力関係も大きく変わる
のだなと納得しました。この時代は皇帝カールの戴冠より後、カノッサの屈辱より前、
皇帝対教皇の力関係はどちらが特別強いということはなく微妙だったのでしょう。奇蹟
を見せて皇帝軍を驚かせたからこそヨハンナの評判も高くなったのでしょう。もとはゲロ
ルトと一緒に作ったしかけがこんなところで役だっていました。

画面が暗くてよく見えなかったけど、修道院の生活も興味深いものでした。別れる前に
医者のベンジャミンがシスターと呼びかけていて、ああこの人は最初からわかっていた
のだなと。病気の母親の治療をして助けた場面、この親子にとって彼女は神にも見えた
だろうし、修道院に伝わる知識はこういうことに役立つのだなと思いました。昼なお暗い
修道院だからこそ彼女は女であることを隠して生きていけたし、そういう場所だから知識
や言葉が救いとなり大きな意味をもってくるように思えました。ただ同じ修道院でも時代
や場所で雰囲気は大きく違ったでしょうし、サヴォナローラなんてあんなに穏やかで美し
い絵に囲まれて生活していたのに思想は過激で極端、不思議です。アルプスの山越え
の場面、ドイツやフランスからイタリアへ陸地をとおればどうしてもこの山越えがあるのに
多くの人、そして軍隊がここを通っているなあと感慨深いものがありました。この映画の
ゲロルトや皇帝ロタール、もっと後の時代になってジョルダーノ・ブルーノもこの道を通っ
ているはずです。同じ1つの映画を見てもその時興味あることによって全然違う見方を
しているなと思いました。

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Last updated  2012年05月18日 15時16分42秒
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