ホビットの家

この本は日本語には翻訳されていません。スペインの作家
カルロス・ルイス・サフォン氏が「風の影」や「天使のゲーム」
前に書いた青少年向きの小説で、英語版のものが出版されて
いるのでそれを購入しました。

もともとはサフォン氏のまだ日本語訳されてない新作「天の囚人」
を英語版で読みたいと思い、その練習用にと一緒に購入しました。
でも練習用の本でもなかなか読み進められず数カ月放置したまま、
そこでこの夏休み中にはなんとか読み終わろうと決意しました。

夏休み中は仕事の回数も多くなり、次男は受験生のため塾へ行く
以外ほとんど家にいるという状況です。自分１人でのんびりでき
る時間はないのですが、朝家族が起きる前とか食事の用意をして
いる時にせっせと読んできました。

内容は少しネタバレになるのですが・・・

１３歳のイギリスの少年マックスは両親と姉、妹の５人家族でロン
ドンに住んでいましたが戦火をさけるために都会を離れ海辺の村に
家族で引っ越してきます。マックスはそこで自分より年上のローラ
ンドという少年と友達になり、街を案内してもらいます。彼は海辺
の見捨てられた猟師の小屋を自分の秘密基地にしていていました。
ローランドは血のつながりのないお祖父さんと暮らしていて、その
人は沈んだ船のただ１人の生き残りでその後は灯台の番人をしてい
ました。マックスは姉アリシアにもローランドを紹介し、３人は海
に潜って沈没船を調べます。その船がマックス達が新しく住むことに
なった家の前の住人と関係ある事がわかってきます。前の住人の子
は海で溺れて死んでいました。またローランドの祖父から願いをかな
えるかわりに大切なものを奪う怪しい魔術師の話を聞き、すべての
謎を解こうといろいろ調べていきます。

途中、ローランドのお祖父さんの告白あたりから話がぐっと面白く
なってどんどん読めるようになりました（英語力がUPしたわけで
はないが）日本語、英語に関わらず、自分にとって合っている本
はある程度進めばスラスラ読めるし、本を読む楽しさを味わえ、
ストレス解消になります。これ、作家や本との相性で、相性が悪
ければいくら話題になっている本でも読むのが苦痛でしかない、
私の場合は特にその傾向が強く、相性がよい作家というのはごく
わずかです。

練習用のこの本を読み終えたら、その勢いで「天の囚人」も読み始め
ようと思ってます。

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