ホビットの家

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  センター試験の申込書と模擬試験の結果

  ９月になり、夏休みが終わってほっとした頃、高校３年生の長男が学校からセンター試験の申込書をもらってきました。男の子はみんなそうなのか、学校からもらった手紙やテストなど必要最低限しか見せないし、長い間机やカバンの中に放置されて手渡された時には折れ曲がってしわしわになっていることが多いけど（笑）、さすがにセンターの申込書は受験料の振り込みもあるし折り曲げたらマズイとわかっていてきれいな状態でした。そうか、もう申し込みの時期なのかと気持ちが引き締りました。同じころ７月の終わりちょうど夏休みが始まってすぐに受けた模擬試験の結果も返ってきていたのですが、こちらは親には見せたくなかったのか、机の上に他のプリントと一緒に積み重ねられていました。隠すつもりならもっと目につかないところに置くでしょうから、自分から見せたくはないけど、まあ見られてもかまわないということなのでしょう。洗濯物を片づけたついでに模擬試験の結果を見ると、１科目だけとび抜けてよい点数の科目があって、それは４月の時と同じ倫理でした。私も試験で１番点数のとれた科目は倫理だったので、そうところはやっぱり遺伝するのかなあと・・・全体の合計点は前回よりも少し低く（だから見せなかったのか）志望校の合格判定は４月の時と同じ結果が出ました。４月の時かなり点数が悪かった数学、今回は１も２も平均点はとれていました。数学の場合マークシートでもきちんと計算しないで適当にマークしてもまず当たらないので、点数が取れているということは少なくとも半分は理解できているということ、これは４月に比べて大きな進歩だと思いました。先生が嫌いだ、授業はつまらない、などさんざん文句を言っていた数学ですが、それでも選択科目で選んで授業を受け、テスト勉強をしたことでそれなりに実力がついてきたのでしょう。苦手な科目も時間をかけてきちんとやればそれなりの結果がでる（あくまでもそれなりのですが）ということがわかって数学に関してはよかったと思います。逆に４月より点数が下がっていたのが国語と英語でした。特に国語など日頃「俺は国語は勘でわかるから勉強しなくていい」と豪語していたのですが、やっぱり大学入試は勘だけでは無理だということを身をもって知ったようです。特に古典や漢文は勘で問題を解くのは無理なので（笑）本人がそれを自覚して勉強しなければという気になってくれればいいと思います。逆に模擬試験で勘がさえていい点を取り、「俺は国語の天才だ」とうぬぼれてまったく文系科目は勉強せず、センター本番で大失敗というのは困りますから、模擬試験でイタイ目にあってよかったのかもしれません。まあそういう私も現代国語なら毎日新聞も本も読んでいるし文章も書いているから楽勝ね、と思ってセンターの過去問解いてみたらボロボロ間違えショックだったのですが（笑）化学は本人も全然わからなかったと言っていましたが、そのとおり全然できてなかったです（笑）特に計算問題のところが全然ダメで、計算は得意の勘を働かせることができないからなのでしょう。同じ理科でも生物は好きで特異なので、両方合わせて２で割れば平均点になるのですが・・・とにかく受験まであと４カ月と少し、気を引き締めて勉強させなければと思いました。　センター試験過去問研究 数学1・A／2・B（2011）価格：924円（税込、送料別）

  2010年09月06日

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  今週のチェーザレ

  ９月になって「チェーザレ」の連載再開、楽しみが増えました。さっそく昨日木曜日に立ち読みしました。今週号はロレンツォ語るパッツィ家の陰謀事件で、チェーザレ、ミゲル、アンジェロの主役３人他若手グループは全然登場しません。でも若き日のロレンツォ、美貌の弟ジュリアーノなどが見れてすごく読み応えがありました。この事件については他にいろいろな本で読んで知っていましたがやっぱり漫画で読むとまるで自分もその事件を目撃しているような臨場感がありました。暗殺する側として兄弟を同時に殺さなければという事情があるので教会が陰謀の舞台にされ、教皇の甥で当時１７歳だったラファエーレ・リアーリオが２人をおびき出すのに利用されました。ロレンツォは無事逃げ切りましたが、扉１枚隔てた向こう側で弟が殺されているのにどうすることもできない無念さ、この後首謀者達はみな捕まって処刑されますが、報復が激しかったというのもよくわかりました。そしてこの事件は首謀者が殺されて終わったわけではない、教皇や他の国との力関係でロレンツォもさらに命の危険にさらされ、ナポリ王と密かに同盟を結び、教皇側の使者と出会わないように陸路をさけ海に出たところ嵐に遭遇してと大変な苦労をします。それでも強い意志で困難を切り抜けるロレンツォは本当にかっこいい、わずかなページ数ですが、まるで長い映画を見た後のような興奮がありました。陰謀に利用されたラファエーレですが、若い時は縦巻きロールの髪がかわいいかなりの美少年、天然な性格との相乗効果でまわりのおじさま達が陰謀に利用するということとは別にかわいがっていたんだろうなと思いました。本当に何も知らされてなかったのか、それともどうすれば殺されないか計算していたのか、この人の場合よくわからない謎めいたところがありますけど（笑）このラファエーレを殺してはならないと言うロドリーゴのセリフ、もちろん政治的にいろいろ考えての結論でしょうけど、天然美少年の彼を殺したくはないという気持ちもあったのではないかと思います。チェーザレの父ロドリーゴはこの陰謀事件を聞いてなんとかロレンツォを助けようと考え、神にも祈ります。この祈りは政治的な計算とは別にロレンツォという優れた人間を救いたいという純粋な気持ちからで、ボルジア家のロドリーゴは悪名高いけど、人を見る目は確かだなあと思いました。そして事件を知らされた時のロドリーゴパパ、細かくギャザーの入ったブラウスと頭のかぶりものがまるでお姫様みたい、顔はオッサンなんだけどかわいいーと大笑いしてしまいました。ラファエーレも寝ている時かわいい帽子をかぶっていたので、もしかして枢機卿のような高位聖職者は寝る時も頭を守るために必ず帽子か何か身につけていて、この先枢機卿になるチェーザレやジョヴァンニも寝る時は頭にかぶりものをつけるのかなあと想像して楽しみました。美少年ということで、関係ないけど「ボルゲーゼ美術館展」で自分のために買ったおみやげのカレンダー、９月１０月はカラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」この絵は小さな写真ですらすごく色っぽくてドキドキします（笑）【楽天ポイント5倍】【中古本】チェーザレ破壊の創造者 (1-7巻続刊)漫画全巻セット【中古】【10...価格：3,887円（税込、送料別）

  2010年09月03日

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• 化学の勉強（８）

  化学の勉強もタイトルが（８）まできたので、だいたい参考書の三分の二ページくらいまで読み終わりました。正直言って勉強の内容を日記に書きうつすのはあんまり楽しい作業ではありません（笑）本や映画の感想ならまず感動や伝えたい思いがあって、その勢いで水があふれるように言葉が出てくるのですが、感動してないしそもそも内容をきちんと理解してないから言葉が出てこない、もう１度参考書のページを開いて見直さないといけないので普通のブログより倍以上時間がかかります。そしてぐちでも映画の感想でも思いをありったけ書くとすっきりしてカタルシスがあるけど、勉強の場合はそういう爽快感がまったくない、本当に義務感でやっています。ただダイエットと同じで、とにかく公表して結果を記録につけていると途中で挫折しないですみます。前の日記を読み返してとりあえずここまで理解した、これだけ体重を減らしたという結果がわかるので大きな励みになります。挫折しそうなことほどとにかく毎日同じことをして結果を記録するのが長続きするコツではないかと思います。さて、化学の勉強で昨日読んだページは非金属原素についてでした。まずは１７族（ハロゲン）名前からして怖ろしげです（笑）このハロゲン、原子番号が小さいほど酸化力が強く反応も激しくなり、フッ素がトップです。フッ素というと歯に塗るものというイメージだったので単体はそんなに危険だったのかとちょっとびっくりです。ハロゲンの単体フッ素・・気体、淡黄色、水素、水と激しく反応塩素・・気体、黄緑色、光により水素と反応、水と一部反応臭素・・液体、赤褐色、水に少しとけるヨウ素・・固体、黒紫、水にとけにくい塩素の製法酸化マンガンに濃塩酸を加えて加熱する。塩化水素と水蒸気が混ざっているので、水の入った瓶を通して塩化水素を抜き、濃硫酸の入った瓶を通して水蒸気をとり最後に集気瓶で塩素を集める。ハロゲン化水素、フッ化水素だけが弱酸で、ガラスや石英を溶かす性質がある。１６族（酸素と硫黄）酸素は地殻中に１番多く存在する元素、２番ケイ素、３番Al酸素の同素体オゾンは淡青色、特異臭、有毒の気体で、ヨウ化カリウムデンプン紙を青色に変色硫黄の化合物硫化水素・・無色、腐卵臭、有毒の気体、水に溶け弱酸性硫化鉄に希塩酸、または希硫酸を加えてはっせいさせる強い還元剤でヨウ素と反応する二酸化硫黄・・無色、刺激臭、有毒の気体、水に溶け弱酸性亜硫酸ナトリウムに希塩酸を加えて発生させる通常は還元剤、強い還元剤の硫化水素とは酸化剤として反応濃硫酸・・強い酸化剤で銅や銀と反応して二酸化硫黄を発生鉄、ニッケル、Alなどとは不動態を作って反応しにくい沸点が高い不揮発性の酸、脱水作用、吸湿性がある希硫酸を作るには濃硫酸を少しずつ水の中にいれる１５族（窒素とリン）窒素の単体、無色、無臭、不活性な気体で水にとけにくい液体窒素は冷却材として使用アンモニア・・無色、刺激臭の気体で水に溶けやすく塩基性一酸化窒素・・無色で水に溶けにくい、酸素と反応する二酸化窒素・・赤褐色、刺激臭、有毒、銅を濃硝酸に入れて作る硝酸・・強い酸化剤で銅や銀と反応する濃硝酸は二酸化窒素、希硝酸は一酸化窒素発生鉄、ニッケル、Alは不動態光で分解しやすいので褐色のびんで保存黄リン・・淡黄色、有毒、水中に保存赤リン・・赤褐色、毒性は少なくマッチ箱に利用どちらも燃焼すると十酸化四リン（乾燥材）となる１４族（炭素とケイ素）炭素の同素体、ダイヤモンド、黒鉛、フラーレン黒鉛は電気や熱をよく通す二酸化炭素・・無色、無臭、水に溶けて弱酸性炭酸カルシウムに希塩酸を加えて発生させる石灰水（水酸化カルシウム水溶液）に通じると白濁一酸化炭素・・無色、無臭、有毒な気体で水に溶けにくいケイ素の単体・・ダイヤモンドと同じ構造、半導体の材料二酸化ケイ素・・石英、ケイ砂、水晶として存在

  2010年09月02日

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  ９月１日

  毎年書いてますが、待ちに待った９月１日です。夏休みが終わるこの日は１年で１番うれしい日です。特に今年の夏は過去最高（？）の猛暑日が続き、受験生の長男がずっと家にいるということもあって小学生の次男もいる我が家は過去最高の騒々しさ、ちっとも勉強しないで弟とテレビゲームばかりやっている長男にイライラし、暑い中、またおんなじものかよ！という文句を聞きながら昼食を準備し、バス代節約のため自転車を飛ばして汗かきながら仕事場まで行く毎日がようやく終わったのです。９月になっても相変わらず暑いことは暑いのですが、夫も子供も時間がくればいっせいにいなくなって１人になれる解放感、外に出た時に風がとってもさわやかに感じました。ストレス指数が最高レベルに上がった今年の夏休み、それでも体重は夏休み前に２キロ落としたのと、自転車がパンクして１時間歩いたのが幸いしたのか（笑）だいたいいつもの体重をキープできました。２キロ落としたのがいつものということは結局夏休みの間に１キロと少し増えたのですが、去年２キロ増えたことを思えばまあ合格です。イライラする毎日の中でも、パソコンを寝室に持ちこんで日記を更新したり他の方のブログを読んだりしたことが、大きなストレス解消になりました。日記に記録をつけたことで読みにくいと思っていた小説「チェーザレ・・・」も短期間で読めたし、参考書なども同じ方法を使ってかなり早いペースで勉強することができました。最悪の状況でも勉強するコツがつかめたので今年の秋は、数学や化学など自分の苦手な理系科目をもう少しがんばってみようかなと思うようになりました。受験が終わってしまえば、絶対そういう科目は次男の受験まで勉強しないと思うので・・・この秋読んでみようと思った本歴史（上）価格：1,680円（税込、送料別）わが友マキアヴェッリ（1）価格：420円（税込、送料別）ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統価格：10,500円（税込、送料別）

  2010年09月01日

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  化学の勉強（７）

  今日読んだ単元は金属元素の工業的製法。なじみがなくわかりにくいところなので、簡単にまとめて書いておきます。炭酸ナトリウムの工業的製法・・アンモニアソーダ法塩化ナトリウムの飽和水溶液にアンモニアを十分に溶かし二酸化炭素を通じると炭酸水素ナトリウムが沈殿する。沈殿した炭酸水素ナトリウムをろ過して焼くと熱分解反応が起こって炭酸ナトリウムになる。二酸化炭素とアンモニアは回収して再利用。全体の反応は塩化ナトリウムと炭酸カルシウムが反応して炭酸ナトリウムと塩化カルシウムができる。鉄の製練・・溶鉱炉の上から鉄鉱石、コークス、石灰石を入れて高温の空気を送り込む。石灰石から生じた一酸化炭素が還元剤となって酸素を奪い鉄が得られる。銃鉄・・炭素が多く硬くてもろい、鋳物などとしてマンホール　　　　のフタなどに利用鋼鉄・・炭素の含有量少ない。建築、機械の材料鉄にクロムとニッケルをまぜる、ステンレス鋼、さびにくい＊鉄、アルミニウム、ニッケルは不動態をつくって濃硝酸にはほとんど溶解しない。銅の電解精錬硫酸銅水溶液中で陽極に粗銅、陰極に純銅を使って電気分解すると陽極では銅イオンとなって溶けだし、陰極上に純銅が析出する。金や銀は陽極の下に陽極泥として沈殿する。アルミニウムの融解塩電解水溶液ではなく融解させた溶液を電気分解する。酸化アルミニウム（アルミナ）は融点が高い（2000°）氷晶石を加えて融点を1000°に下げる。センター試験化学1の点数が面白いほどとれる本価格：1,260円（税込、送料別）

  2010年08月31日

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  宿題の追い込み

  ８月最後の日曜日は毎年恒例の（笑）宿題追い込みデーです。宿題のプリント、６年生で最近は脱ゆとり教育で日々の宿題も多くなっているので、かなりの枚数があります。計算問題とかかなり難しく小学生の宿題といってあなどれない、前もってほとんどのページはやってあったのですが、ずっと見ていたわけではないので、ページによっては最初から最後まで間違っているということも、全部やり直しです。そして思いがけず時間がかかった宿題が「俳句」づくり。「夏休みのできごとや感動したことを俳句にしてみよう！」設問自体はシンプルで簡単なのですが、俳句ってそんな簡単なものではないです（笑）まずは思いつく限り季語を子供と２人出しあったのですが、蚊取り線香とか蚊帳、うちわなど季語になりそうなものが身の周りにない、クーラーやゴキブリホイホイではあんまりですもの（笑）猛暑の今年に思いつく季語といえば流れる汗や照りつける太陽、暑過ぎてセミも元気がないのか声を聞いてないし、スイカのような重いものを買う気にもなれない、季節感のない生活をしていました。それでも無理してきもだめしや山に行ったことをとりあえず字余りでもいいからと俳句にし、その後でどうにか言葉をけずって五七五にしました。「きもだめし」や「汗」が季語になるかどうかはわからないけど、小学生の宿題なんだからこれでもいいかなと。別に先生だって夏休みの様子がわかればいいという気持ちで宿題を出していて、芸術的な深い作品は期待してないと思います（笑）そして最後の日曜日は新学期に必要な学用品の買い出しもあります。急に足が大きくなったのか、靴や上履き、靴下がはけないと文句を言われました。夏休み、体は大きく成長したようです。　昨年2300個突破の大ヒット！【送料無料】爛漫　ぶたの蚊やり　線香花火　蚊遣り：蚊取り線香入...価格：1,575円（税込、送料込）

  2010年08月29日

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  化学の勉強（６）

  気体の製法と性質について、読んだ部分を簡単にまとめておきます。硫化水素・・無色、腐卵臭、水に溶け酸性、二酸化硫黄で白濁　　　　　　硫化鉄に希塩酸または希硫酸をそそぐ　　　　　　（弱酸遊離反応）二酸化炭素・・無色、無臭、水に溶け酸性、石灰水で白濁　　　　　　　炭酸カルシウム（石灰石）に塩酸をそそぐ二酸化硫黄・・無色、刺激臭、水に溶け酸性、硫化水素で白濁　　　　　　　銅に濃硫酸を加えて熱する　　　　　　　亜硫酸ナトリウムに希硫酸をそそぐアンモニア・・無色、刺激臭、水に溶け塩基性を示す、上方置換方　　　　　　　塩化水素で白煙、赤色リトマス紙を青変水素・・・・無色、無臭、水に溶けにくい　　　　　　亜鉛に希硫酸をそそぐ（酸化還元反応）二酸化窒素・・赤褐色、刺激臭、水に溶け酸性を示す　　　　　　　銅に濃硝酸をそそぐ一酸化窒素・・無色、無臭、水に溶けにくい、空気に触れると　　　　　　　二酸化窒素になる、銅に希硝酸をそそぐ酸素・・・・無色、無臭、水に溶けにくい　　　　　　酸化マンガン（触媒）に過酸化水素水をそそぐ　　　　　　塩素酸カリウムに酸化マンガンを加えて熱する塩素・・・・黄緑色、刺激臭、水に溶け酸性を示す　　　　　　ヨウ化カリウムでんぷん紙を青変、リトマス紙脱色　　　　　　さらし粉に塩酸をそそぐ　　　　　　酸化マンガンに塩酸を加えて熱する（酸化還元反応）窒素・・・・無色、無臭、水に溶けにくい　　　　　　亜硝酸アンモニウム水溶液を熱する（熱分解反応）塩化水素・・無色、刺激臭、水に溶け酸性を示す　　　　　　食塩に濃硫酸を加えて熱するフッ化水素・・無色、無臭、水に溶け酸性を示す　　　　　　　ホタル石に濃硫酸を加えて熱する。一酸化炭素・・無色、無臭、水に溶けにくい　　　　　　　熱した濃硫酸にギ酸を滴下する（濃硫酸は脱水剤）その他の気体の性質オゾン・・・淡青色、特異臭、ヨウ化カリウムデンプン紙を青変　　　　　　リトマス紙を脱色フッソ・・・淡黄色だいたいこんなところです。小説や歴史の本のカタカナ名と同じで、最初は覚えにくい名前や元素記号も何度も見ているうちに少しずつなじんできました。　センター試験化学1の点数が面白いほどとれる本価格：1,260円（税込、送料別）　　　　　　　　　　　　　

  2010年08月28日

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  化学の勉強（５）

  金属イオンの反応、沈殿のページに入りました。このあたり、記憶に残っているところがまったくないのですが、３０年前必修の化学１や共通一次には出なかった単元なのか、それとも私がきれいさっぱり忘れているのかとにかく知らない内容ばかり出てくる部分は読みにくいです。そろそろ挫折しやすい頃だと思うのですが、ダイエットでも読書でも、効果が出ない時やわかりにくい部分もとにかく日記に記録しておけば忘れないし挫折しにくい、ということで箇条書きで沈殿反応も書いておきます。沈殿・・ある水溶液どうしを混ぜると水に溶けにくい物質が　　　　水溶液がにごり、やがて沈んでいく。硝酸イオン・・どの陽イオンとも沈殿を作らない。塩化物イオン・・銀、鉛と沈殿を作る（現ナマで苦労する）硫酸イオン・・バリウム、カルシウム、鉛と沈殿（バカな硫酸）炭酸イオン・・バリウム、カルシウムと沈殿（バカ炭酸）クロム酸イオン・・バリウム、鉛、銀と沈殿を作る。　　　　　　　　（バナナを銀貨で買ったら苦労した）それぞれゴロ合わせがついているのですが、それでもピンとこない。やっぱり習ってないのか、それともきれいさっぱり忘れているのか。水酸化ナトリウムとアンモニアの水溶液はともに塩基性を示す水酸化物イオンが含まれていて、適量を加えると沈殿する陽イオンはかなりあるので、金属のイオン化傾向と対応させて覚える。カリウムからナトリウムまでは沈殿しない。マグネシウムから銅までは水酸化物が沈殿する。水銀と銀は酸化物が沈殿する。ここまででもかなりややっこしいのですが、水酸化ナトリウムやアンモニア水は過剰に加えると一度できた沈殿が溶けてしまうものがあります。水酸化ナトリウムの水溶液を過剰に加えた時に一度できた沈殿が溶解するのは　Al Zn Sn Pb（ああすんなりと溶ける）アンモニアの水溶液を過剰に加えた時に一度できた沈殿が溶解するものは　Cu Zn Ni Ag（安藤さんのあには銀行員）硫化物イオンはその水溶液が酸性か塩基性かによって沈殿のできるようすが違い、これも金属のイオン化傾向と対応する。カリウムからアルミニウムまでは沈殿しない。亜鉛からニッケルまでは酸性では沈殿しない。すずから銀までは液性に関係なく沈殿。このあたり、ややっこしいだけにテストにはかなりの確率で出題されそうです。センター試験化学1の点数が面白いほどとれる本価格：1,260円（税込、送料別）　　　　　　　　

  2010年08月27日

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  最悪の１日

  昨日、自転車のタイヤがパンクするという不運がありました。家の近くならまだしも、片道３０分ほどかけて自転車で仕事先へ行っていて、到着する直前に突然後ろタイヤの空気が抜けてしまいました。自転車を押して仕事先へ行きました。そして帰り道、手持ちのお金も少なかったので、パンクした自転車を押したり平らな道は無理して乗ったりして暑い中１時間かけて帰宅しました。普段自転車で通るアスファルトやレンガ、わずかな段差やデコボコが空気の抜けたタイヤだと振動となって全身にひびきます。歩いて押すとわずかな傾斜も地獄の上り坂（笑）そして猛暑が続く炎天下、家に帰った時には汗だくになっていました。すぐにシャワーを浴び、汗でぬれた服を全部着替えて、これで家でくつろげればいいのですが、今年は町会の役員の順番の年で、夜にはお祭り準備の手伝いに行かなければならない、まだ明るい５時ごろに夕食の準備をして子供たちに食べさせ、自分は軽くすませて出かけました。暑い中１時間ほど歩いたのと夕食は軽くすませただけだったので、その日の体重は前日より５００グラム減っていました。帰った直後ならおそらく１キロ以上減っていたと思います。でももうこんなことは繰り返したくないです。私の自転車はもう１０年近く使っているので、もう買い変えた方がいいのかもしれません。でも次男も背が伸びて新しい自転車が欲しいと前から言っているので、自分のはタイヤだけ変えてまず次男に先に買ってやった方がいいのか、悩んでいます。　【本日ポイント最大5倍】送料無料★26インチ自転車 シティサイクル【MYPALLAS】マイパラス M-50...価格：12,500円（税込、送料込）

  2010年08月26日

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  化学の勉強（４）

  昨日と今日で参考書の単元４「酸と塩基」と単元５の「酸化と還元」まで読み終わりました。この２つの単元は模擬試験にもよく出題され、長男が苦手としている部分です。読むのは簡単でもまとめて理解するのは難しそう、とりあえず重要と思われる部分を書いていきます。アレニウスの定義酸・・水素イオンを生じる物質　　塩基・・水酸化物を生じるイオン電離度が１に近いのが強酸、強塩基、かなり小さいのが弱酸、弱塩基１価の強酸・・塩酸、硝酸　　２価の強酸・・硫酸１価の強塩基・・水酸化ナトリウム、水酸化カリウム２価の強塩基・・水酸化カルシウム、水酸化バリウムブレンステッド・ローリーの定義酸・・水素イオンを与える物質　　塩基・・水素イオンを受け取る物質pH・・水素イオン指数　７が中性で数字が小さくなれば酸性、大きくなればアルカリ性　　中和・・酸+塩基→塩+（水）　酸や塩基の強弱には関係なく同じ1molで中和できる。酸性塩・・酸のHが残っている塩塩基性塩・・塩基のOHが残っている塩塩の加水分解強酸+強塩基→中性　弱酸+強塩基→弱塩基性　強酸+弱塩基→弱酸性＊炭酸水素ナトリウムは酸性塩であるが水溶液は塩基性メチルオレンジ・・pH3.1~4.4赤から黄色　変色域酸性フェノールフタレイン・・pH8.3~10.0無色から赤　変色域塩基性強酸、強塩基の場合は指示薬は両方使え、強いと弱いの組み合わせは強い方に変色域がある方を使う。滴定に使用する器具ホールピペットとビュレットは溶液の量を正確にはかるために使うので、同じ溶液で洗う（とも洗い）メスフラスコ、三角フラスコ、コニカルビーカーは蒸留水で洗って濡れたまま使用してもよい。酸化還元の定義酸化は酸素と化合、水素を失い、電子を失う還元は酸素を失い、水素と化合、電子を得る酸化数単体を構成する原子の酸化数は０　化合物の水素原子の酸化数は+１酸素原子の酸化数はー２　化合物を構成する原子の酸化数の合計は０還元剤・・相手を還元する（自分は酸化される）酸化剤・・相手を酸化する（自分は還元される）還元剤・・酸化されて電子を失い酸化数が増加する酸化剤・・還元されて電子を得て酸化数は減少する過マンガン酸カリウムを用いる酸化還元滴定過マンガン酸イオンの水溶液は赤紫色をしているが、還元剤と反応してマンガンイオンに変化すると無色になる。イオン化傾向カバカナ、マアアテニスナ、ヒドスギる借金（ごろあわせ）ダニエル電池亜鉛板を浸した硫酸亜鉛水溶液と銅板を浸した硫酸銅水溶液を素焼き板でしきり、導線で結んだもの。亜鉛の方が銅よりイオン化傾向が大きいので陽イオンになりやすく、電子が亜鉛板から銅板に向かって流れる。この電子を水溶液に溶けている銅イオンが受け取って銅が析出する。鉛蓄電池希硫酸に浸した鉛と酸化鉛の極板が導線で結ばれたもの。どちらの極にも白い硫酸鉛が付着する。電気分解炭素棒を電極に電解質塩化銅水溶液を電気分解すると陰極では銅イオンが電子を受け取って銅が析出し、陽極では塩素イオンが電子を放出して塩素が発生する。電気分解では負極とつないだ方が陰極、正極とつないだ方が陽極となるので、陰極に電子が集まって陽イオンが集まり、陽極は電子を失って陰イオンが集まる。電気分解で起こる反応陽極　極板にイオン化傾向がAg以上の金属を使ってある場合は極板が溶ける。塩素などハロゲン化物イオンが反応。水酸化物イオンまたは水が反応。陰極　水溶液中の陽イオンがカリウムからアルミニウムでイオン化傾向が大きい時水素が発生する。亜鉛から鉛までは水素発生または金属析出銅から銀までは金属が析出する。電気分解の法則１アンペアの電流が１秒流れたときに運ばれる電気量１クーロン電子１モルの持つ電気量はファラデー定数F＝96500ざっと書きだすだけでもかなり覚えなければならないことがたくさんありました。センター試験化学1の点数が面白いほどとれる本価格：1,260円（税込、送料別）

  2010年08月24日

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  ナショナルトレジャー

  「ナショナルトレジャー」テレビで放映していたのを見ました。この映画は映画館でも見たし、以前にも放映されたのを見てストーリーは全部知っているのですが、それでもついつい全部見てしまいます。この映画をわざわざ映画館で見たというのは、ショーン・ビーンが出演していたからです。ニコラス・ケイジという俳優、どうも私がこの人の出る映画はぜひ見なくては、と思っている人と共演していてしかも主役で出ているので、スクリーンで見る回数はかなり多いような気がします。「ロード・オブ・ウォー」などもこのパターンで映画館とＤＶＤで数回見ています。「ナショナルトレジャー」でショーン・ビーンは悪役なのですが、悪役の方の主役という感じで（笑）出番も多くて目立っているし、なにより迫力と凄みはピカイチ、ファンとして満足です。主役はイマイチさえないけど、助手のラリーもかわいいし、アクション場面も多く何度見ても楽しめます。重要なキーワードとなる独立宣言書、アメリカ人にとっては記念すべき重要なものであるというのはわかるのですが、本当にあんなに厳重な管理におかれているのか気になりました。また厳重な管理をくぐってその宣言書を盗み出すために（その裏に宝の場所を示す言葉や地図が書かれているので）警備員の写真を遠くから撮って身分証のコピーを作るとかグラスについた指紋をうつして、その指紋を認証させて部屋のカギを開けるなど実際には無理だろうと思いつつ、なるほどこうやるのかと感心しました。主人公２人がそうやって頭とコンピューターテクニックを駆使して宣言書を盗み出すのに対して、ショーン率いる悪党組は力づくであちらこちら壊して強引に侵入していて（笑）その対比がおもしろいです。もう１つ重要なキーワードとなるフリーメーソン、こうした秘密結社の存在は宝探しの映画にはつきもののようです。別のテレビ番組でフリーメーソンの起源は古代エジプトにあって、その頃人類は宇宙人と接触していたというような説が紹介され、それはちょっと信じられないなあと思ったのですが（笑）最後に出てきた宝の部屋は確かにエジプトらしい彫像や棺がたくさんありました。秘密結社の伝説や言い伝えをうまく取り入れて映画は作られているようです。　【DVD】ナショナル・トレジャー 特別版/ニコラス・ケイジ ニコラス・ケイジ価格：1,500円（税込、送料別）【送料無料】ロード・オブ・ウォー/ニコラス・ケイジ[DVD]【返品種別A】【smtb-k】【w2】価格：3,591円（税込、送料込）

  2010年08月23日

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  化学の勉強（３）

  今日の日記も自分のためのおぼえ書きです。化学結合は、共有結合、イオン結合、金属結合の３種類があって共有結合は非金属と非金属、イオン結合は非金属と金属、金属結合は金属どうしと見分けがつきます（塩化アンモニウムは例外で非金属どうしだがイオン結合）共有結合は共有電子対（くっつくためにのばす手のようなものと考えればいいのだろうか）が１組のものは単結合（水素、水など）２組のものは二重結合（二酸化炭素）３組のものは三重結合（窒素）呼ばれています。共有結合した結晶は分子結晶と炭素やケイ素のようにたくさんの原子が規則正しく結びついた共有結合の結晶があって、硬く、融点が高く電気を導きにくいという性質があります（例外は黒鉛）金属結合で結びついた金属結晶は自由電子をすべての原子で共有しているので、金属光沢があって熱や電気を伝えやすく、たたいて薄く広げる（展性）、ひっぱって長くのばせる（延性）があります。イオン結晶は結晶のままでは電気を導かないけど融解液、水溶液は電気を導き、外からの大きな力が加われば壊れやすいという性質があります。結晶を加熱してドロドロに溶かした融解液なんて実際に作るのはかなり難しく危険だと思うのですが、溶かせば電子が自由に動くので電気を導くようです。水溶液の濃さについては数学でもひっかかった私の苦手分野、てっとり早く重要な公式だけ覚えることにしました。質量パーセント濃度＝溶質の質量÷溶液の質量×100ようするに溶かした物質÷溶液ということを考えればいいわけで、溶かす前の溶媒（水）を基準にしての濃度はセンター試験では出題されていないようです。この濃度の問題、うちの長男はかなり苦手ですが、公式と意味をきっちり覚えればできるのではないかと思いました。次の分野が熱化学、このあたりも長男は苦手です。まずは言葉の意味をしっかり覚えることにします。生成熱・・化合物1molが構成元素の単体から生成するときの反応熱この場合の熱化学方程式は出来上がったものを基準にするので、もとの元素は分数になってもかまいません。燃焼熱・・物質１molが完全燃焼する時に発生する反応熱ここでは完全燃焼というのがポイントで、熱化学方程式で一酸化炭素が発生したと書かれた場合は完全燃焼ではないので、その式の反応熱はそのまま燃焼熱にはならない、試験で間違えやすいところで、長男も模擬試験でしっかり間違えていました。一酸化炭素が出てきたらこれはまだ完全燃焼ではないとピンとこなければいけないようです。中和熱・・酸と塩基が中和反応して１molの水が生じる時の反応熱これも生成熱と同じで、出来上がった水（液体）が基準となって１molになるように式を作ります。溶解熱・・物質1molが多量の溶媒に溶ける時の熱量いろいろな言葉が出てきてややっこしいけど、とりあえず先に進みます。エネルギー図について、エネルギーの高いものを上に書いて低いものを下に書き、その差が発熱や吸熱になるというわけで、これは目で見てもわかりやすいです。ヘスの法則も途中の経路は違ってもエネルギーの合計は同じということで、これも図を見れば納得できます。ただ図を見てなんとなくわかるというのと実際に問題を解く力があるというのは別でしょうけど、とにかく最後まで早くざっと読むということを目標にしているので難しい問題はとばしています。　センター試験化学1の点数が面白いほどとれる本価格：1,260円（税込、送料別）

  2010年08月22日

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  化学の勉強（２）

  参考書を読んで、自分が覚えるためのメモです。電子の配置について、原子は「原子核とそれをとりまく電子」からできていて、電子は決まった空間（電子殻）を運動しています。電子殻は原子核から近いものからK殻、L殻、M殻と名前がついていて、それぞれ収容できる電子の最大数も決まっています。原子核の周りをまわる電子の絵はまるで恒星のまわりをまわる惑星のよう、４００年前ジョルダーノ・ブルーノが宇宙は無限に続いてその中にある星は一定の法則で規則正しく動き、それはまた物質を細かくわけた最小の世界でも同じ規則性がある、というような説を言っていたけど、それは正しかったのだなあと参考書の絵を見てあらためて思いました。電子の中では最も外側にある最外殻電子というのが物質の結びつきに関わりがあるので価電子と呼ばれ、希ガスはそのままで安定した状態なので他の原子と結合せず、価電子の数は０となります。価電子の数が１～３個の原子は電子を失って陽イオンになりやすく、６，７個の原子は電子を受け取って陰イオンになりやすいという性質を持っています。陽イオンになりやすいものはナトリウム、マグネシウム、アルミニウムなどで、陰イオンになりやすいのは酸素、フッ素、塩素などがあります。イオン化エネルギーというのは原子から電子を１個奪って陽イオンにする時に必要なエネルギーで、周期表では右にいくほど、そして同じ族の原子では上にあるものほど大きくなり、ヘリウムがすべての原子の中で最大になります。ここまでが１つの単元になっていて化学の基礎知識、なんとなくイメージはつかめました。センター試験化学1の点数が面白いほどとれる本価格：1,260円（税込、送料別）無限，宇宙および諸世界について価格：735円（税込、送料別）

  2010年08月21日

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  化学の勉強（１）

  夏休みが始まってすぐの頃、高校３年生の長男に模擬試験が終わった後でこう言われました。「化学が全然わからなかったから、お前これ読んで内容を理解し俺がわかるように説明しろ」模擬試験の用紙と解説、そして参考書をドサリと渡されました。でも子供は毎日家にいるし、仕事だってほぼ毎日行っている、おまけに連日の猛暑、落ち着いて勉強できる時間などまったくない状態で、気がつけばもう夏休みも残りわずか、これはヤバイ（笑）ということで、あわてて長男からの課題図書（？）化学の参考書を読むことにしました。参考書で勉強するのではなく、とりあえず小説か歴史本のように最初から最後まで読んでみようと思ったのは、少し前に「チェーザレボルジア、優雅なる冷酷」を無事最後まで読み終えたからです。猛暑と子供たちの騒ぐ声の中、なんとか小説を読めたのは、自分でいくつかの決まりを作ったから、わからない人名や地名は無視する、読み終えた場所にしおりを挟んで同じページを何度も読み返さない、仕事先や台所にも本を持ちこんで少しの時間でもとにかく読む、などを実行したので、短期間で読み終え挫折しないですみました。まあ自営業の店で本を読んだということは、それだけ特にお盆期間中はまったく暇、喜んではいられないのですけど（笑）結局家よりも店の中の方が子供に邪魔されず集中して読めました。それを応用して、参考書もとにかく読んでみようと、カバーをつけてどこにでも持ち歩くことにしました。例題や設問はざっと見て、重要事項だけ覚えればいい、自分で問題など解けなくていいからとにかく読み終えることを目標にしたのです。そして読んだページはその日、あるいは翌日までにすぐ日記（この楽天プログ）に記録しておく、これも「チェーザレ・・・」で学んだ読書の秘訣で、読んだ部分の感想をすぐ日記に書くと、記憶に残るし人間関係や年代なども自分の中で整理できるので、これを化学でも実践してみようと思います。まずは最初の方のページで化学の基礎、単体と化合物の違い、単体と元素の使い分けを覚えます。単体という言葉は実際に存在する物質、元素というのは物質を構成する成分という意味で使い分けるようです。次は同素体と同位体、同素体は同じ元素でできた単体で、互いに性質が異なるもの、同素体を持つ元素は硫黄S、炭素C、酸素O、リンPの４つで、元素記号の頭文字をとってスコップと覚えればいい、うまくごろあわせしてあります。同素体とまぎらわしい言葉で同位体というのがあり、これは同じ原子でも中性子の数が違って質量が違うものが存在して、互いに同位体といいます。そして覚えなければならない重要ポイントの１つが元素の周期表、これは３０年前自分が高校生の時に覚えたものがちゃんと記憶に残っていました。やっぱりしつこく繰り返して覚えたものは記憶に残るようです。自分の現役高校生時代からよくわからなかったアボガドロ数、この人の名前はアボガドに似ているということで記憶に残っていました（笑）アボガドロ数というのは原子量１２の炭素を基準にして、炭素１２グラム中に原子が6.0かける１０の２３乗個含まれている、その定数をアボガドロ数というのだそうです。例として二酸化炭素が出ていて、二酸化炭素１molの中、分子は6.0かける１０の２３乗個、質量は44.0グラム（構成する元素の原子量から計算できる）二酸化炭素の場合は炭素が１２で酸素が１６の２倍、あわせて４４になります。そして体積は標準状態で22.4リットル、とりあえずこの数字だけをしっかり覚えておけば、後は計算でなんとかなりそうです。このような調子で、とにかくざっと読んで要点を書き出すというやり方でしばらく化学の勉強をしてみます。センター試験化学1の点数が面白いほどとれる本価格：1,260円（税込、送料別）

  2010年08月20日

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  「チェーザレ・ボルジア、あるいは優雅なる冷酷」（４）

  「チェーザレ・ボルジア、あるいは優雅なる冷酷」最後まで読み終わりました。第３部のタイトルは「流星」、チェーザレの運命は父で法王のアレッサンドロ６世の死により破滅へと向かいます。法王の死は「ボルジア家の毒薬」を間違って自分が飲んでしまったからなどという噂もささやかれますが、この本では病状などからマラリアによる病死であろうと書かれています。同じ時期にチェーザレも同じ病にかかり、死の淵をさまよいますがなんとか回復します。けれども法王が死んだ後、今までの敵が一斉に牙をむいてまだ病身のチェーザレに襲いかかってくる、弱肉強食の時代だったのだとつくづく思いました。第２部では有能な殺し屋という印象でどうもあんまり好きになれなかったミケロット、この第３部でチェーザレの運命が下り坂になってからの態度には感動しました。高熱で暴れるチェーザレをおさえて治療を受けさせたり（自分がうつる可能性だってあるのにまったくそんなことは気にせず看病したのでしょう）、法王の死後はすばやくその財産を別の場所に移して守る、さらにはチェーザレをローマから追い出そうとする枢機卿の話し合いの場に軍隊を引き連れ剣を持って乗り込もうとする、この時は恩師であったソレントの枢機卿（レモリーノ・ダ・レリーダ）が目に涙を浮かべて止めたので思いとどまりますが、とにかくチェーザレのためにはわが身の危険などまったく考えずに行動しています。アレッサンドロ６世のすぐ後に法王に選ばれたピオ３世はチェーザレに好意的でした。でも高齢のこの法王はわずか２６日の在位で亡くなってしまい、チェーザレは仇敵ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ枢機卿と会って互いに協力し合うことを約束しますが、見事に裏切られます。それまで人を裏切り陰謀と策略の中で生きてきたなぜよりによって父の代からの仇敵を信用し手を結ぼうとしたのか、ローヴァレ枢機卿はチェーザレに味方する枢機卿の票も集めて法王ジュリオ２世となります。チェーザレは裏切られて監禁状態となり、ミケロットは捕虜になってしまい、ジュリオ２世の命令で拷問されてしまいます。法王はチェーザレを有罪にしたいのだけど、ミケロットはチェーザレが不利になるようなことは一切しゃべりませんでした。この本では登場人物の心の動きや心理状態などはほとんど書かれてないけど、過酷な拷問を受けても不利になることはしゃべらないというところにミケロットのすごさを感じました。なぜ彼はここまで忠実だったのか、作者は想像であれこれ付け加えたりはせず、淡々と記録に残されたことだけを小説に書いていて、２年間の捕囚の後ミケロットは釈放され条件である傭兵隊長になったがその後消息を絶ったと書いてありました。ミケロットともう１人、チェーザレを最後まで助けようとした人物としてソレントの枢機卿がいました。漫画では家庭教師のフランチェスコです。漫画のように家庭教師としてボルジア家に深く関わっていたならともかく、この本ではピサの大学の恩師と書かれているだけ、アレッサンドロ６世に枢機卿にしてもらったという恩があるにしても、教え子に対してここまで親身になって考え行動するなんて、フランチェスコは本当にいい人です。そしてチェーザレやミケロットは多くの人を殺して悪い噂もたくさんあるけど、それでもその行動を認めたい、絶体絶命のピンチの時になんとかして助けてやりたいと思わせるだけの人間的な魅力を持っていたのだろうと思いました。そうしたものがなければ現法王に睨まれてまで彼らを助けようとはしなかったでしょう。意外な人物がチェーザレを利用するために助けようとしていました。スペイン王フェルディナントと王女ジョヴァンナ（フアナ）の夫フィリップです。別の本でよく知っていた狂女王フアナの夫フェリペ美公がチェーザレと関わりを持とうとしていたということに驚きました。この２人がもし実際に会っていれば歴史に残る美形２人（チェーザレの方は熱病と幽閉生活でやつれて昔の面影はなくなっていたが）が出会うことになったのでしょうけど、フェリペ美公は急死してしまい、チェーザレがスペイン王に助けられることはありませんでした。そして最後にチェーザレが逃げて頼ったのはフランス王ルイ１２世によって結婚したシャルロットの兄、ナヴァーラ王でした。ナヴァーラ王の軍隊で戦うも敵に囲まれ切り殺されてしまいます。ただこの最後は作者もカエサルになぞらえて２３の傷があったと書いてありますし、そうでなくても戦いによって死んだというのがこの人物に一番ふさわしいと思えるからです。チェーザレには最後まで感情移入はできなくて、最後の部分を読んでも全然泣けたりはしなかったのですが、強烈な人生を送った人として強く印象に残りました。　【中古】文庫 チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷【10P17aug10】価格：280円（税込、送料別）

  2010年08月19日

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  「チェーザレ・ボルジア、あるいは優雅なる冷酷」（３）

  私にしてはかなりのスピードで読み、第２部の「剣」の部分を読み終わりました。第２部はタイトルのとおりチェーザレが僧衣を脱いで戦いに明け暮れた２２歳から２７歳くらいまでの話で、この本の中で１番ページ数も多い部分です。第１部以上に知らない名前や地名がバンバン出てきましたが、あんまり気にしてこの人は誰と繋がりがあるのか、この地名はどこなのかとページをもどって確かめたり地図を見ているといつまでも先に進まないので、ある程度割り切って知らない名前は無視して先を読むことにしました。フランスはシャルル８世からルイ１２世へと王が変わり、ルイ１２世は自分の王妃と離婚して前の王シャルル８世の王妃でブルゴーニュの相続人であるアンヌと結婚したいと考えました。王妃との離婚というとすぐに思い浮かぶのはイギリスのヘンリー８世で、彼は離婚を認めないカトリック教会と決別して新しくイギリス国教会を作ってしまいますが、ルイ１２世はそこまで過激なことをせずに離婚をしたいと考えて教皇に近づき、利害関係が一致したところでチェーザレがフランスへ行ってルイ１２世と会い、王の世話で親戚関係にあるナヴァーラ国王の妹シャルロットとチェーザレの結婚が整います。王自ら証人となったその結婚の後、チェーザレはしばらくの間若い妻を大事にしますが、フランス王の命令でミラノへと向かい、その後はイタリアのロマーニャ地方の征服へと進んで、フランスへ帰ることはなく２人は生涯会うことはなかったようです。政略結婚が当たり前の時代とはいえ、結婚した夜義務を果たしたかどうか証人に見られ、すぐに夫とは離れ離れ、シャルロットにとっては全然いいことないなあと思いました。ロマーニャ地方への征服はチェーザレにとって、もともと法王領である場所で小僭主達がのさばっているのだから、教会のものは教会に返すという、りっぱな大義名分がありました。そして最初に戦った相手は有名なカテリーナ・スフォルツァ、彼女は簡単には降伏せず戦いは激しいものとなりますが、結局彼女は捕えられてチェーザレは彼女と一室にこもります。当然２人は関係を持ったはずなのですが、小説が淡々と事実を書いているからかそれともチェーザレの本来の性質のためなのか、シャルロットとの結婚の場面もそうなのだけど全然ロマンスとか逆に敵の女への憎しみといった感情が感じられない、人間を相手にしているというより狩りで捕まえた獲物をさばいているという印象でした。チェーザレが戦った相手の中で印象的だったのはファエンツァのアストール、彼はまだ１５歳の少年で不幸な生い立ちで３歳の時から当主となっていたのですが、その悲劇性が逆にファエンツァの人々の同情を引き、皆が若い当主を守ろうと結束して抵抗は長く続きました。それでも結局は降伏し、アストールは自由が与えられながらもチェーザレの生き方に魅了されて弟と一緒に行動を共にするようになります。そして１年後、この２人の兄弟の死体がローマのテヴェレ河に浮かんだ。という部分、私にとってはかなりショックでした。弟のホアンや妹ルクレツィアの夫を殺したという話は別の本で知っていたし、まあそれくらいのことはやっていただろうと冷静に読めたのですが、自分を慕って行動を共にしていた１５歳の少年まで殺していたなんて、本当に血も涙もない冷酷な男だと・・・・チェーザレの行動原理は自分にとって相手が危険かどうかですべて決めていたのだなあと。いくら自分を慕う少年であっても、その純粋さがファエンツァの人々の心をとらえていたのだから、生かしておけばいつか彼を中心に反乱が起きる可能性がある、そう判断して殺したのでしょう。ただそうした血も涙もない冷酷さは、逆にいえば自分の感情や正義感でむやみに人を殺したりもしないのだから、恨みや人種、宗教を理由に多くの人間を殺した君主よりもいいのかもしれないとも思いました。第２部では有名なレオナルド・ダ・ヴィンチとマキアヴェッリも登場します。ダ・ヴィンチは軍事顧問として行動を共にしているし、マキアヴェッリもフィレンツェの代表としてチェーザレに直接会っています。ダ・ヴィンチはのんびり絵を描いていただけでなくて自分の理想を実現する君主を求めて（パトロンとして生活を支えてもらうだけではない）各地へ行っていますし、マキアヴェッリも下手をすれば自分の命やフィレンツェの運命が危ないというギリギリの状況で相手を観察している、歴史の傍観者ではなく直接その歴史を体験して考えた中で「君主論」を書いてチェーザレを評価したというのがよくわかりました。チェーザレの敵は外だけでなく内部にもいて、傭兵隊長に裏切られ反乱を起こされそうになりますがうまく切り抜けます。レミーロ・デ・ロルカという男は無残な死体をさらされ（これもかなりショックだった）裏切った傭兵隊長も一網打尽で捕えられてしまいます。この時ミケロットは大活躍し、またチェーザレとは目で合図を受けて行動を起こしていて、何も言わなくても目だけで命令を受けて動く腹心の側近（しかも子供の時からの親友）というのは一番好きなパターンなのですが、少し前のロルカの死体にショックを受け、捕えられた彼らもまた酷い目にあうのだろうなあと想像してしまい、手放しでミケロットがんばれ、と声援は送れなかったです。この本を読んで細かな状況はよくわかったけど、やっぱり第２部の「剣」でも、これだけでチェーザレやミケロットを好きになるのは私には難しいと思いました。チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷価格：540円（税込、送料別）

  2010年08月15日

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  「チェーザレ・ボルジア、あるいは優雅なる冷酷」（２）

  「チェーザレ・ボルジア、あるいは優雅なる冷酷」の第１部「緋衣」のところを読み終わりました。「緋衣」というのは枢機卿が緋色の衣と帽子を身につけていることから、チェーザレの父ロドリーゴが教皇になってチェーザレも枢機卿に選ばれてから、その衣を脱いで聖職者をやめるまでが第１部でした。この第１部のクライマックスはフランスのシャルル８世のイタリア進軍の場面です。シャルル８世は中世の騎士物語を愛読した王様で、ついにはイタリアを南下してナポリ王国を征服し、そこを十字軍遠征の基地としようと夢見ます。現実的な考えの持ち主である教皇アレッサンドロ６世はもちろんそんなことは思ってもいないのですが、シャルル８世のフランス軍は傭兵の数が比べ物にならないほど多いのです。そしてミラノ公国のイル・モーロとボルジア家の宿敵ローヴェレ枢機卿は裏切ってシャルル８世の軍隊と行動を共にします。枢機卿なんて教皇のすぐ下の位ですが、敵の侵略に対して一致団結して闘うより、にくいボルジア家を教皇の座から引きずり降ろそうとする気持ちの方がはるかに強いみたいです。シャルル８世の進軍で教皇アレッサンドロ６世は最大の危機的状況を迎え、不本意ながらチェーザレを人質として差し出すことまでします。チェーザレはうまく抜け出して、シャルル８世はナポリまで進軍するもののその後教皇側の方が有利になり、フランスに逃げ帰らなければならない状況となり、多くのフランス軍兵士がイタリアで命を落とすことになります。この本には書いてはなかったのですが、イタリアを震撼させたシャルル８世、フランスにもどって数年後酔って城の城門の木の枠に頭をぶつけあっけなく死んでしまいました。これだけ世界を騒がせた王様が、そんなことが原因で死ぬなんて歴史は皮肉です。第１部でのもう１つの大きな事件は弟ホアンの殺人事件、この本ではいろいろな容疑者について動機とアリバイがあるかどうか、刑事ドラマみたいに詳しく書かれていました。最初はまったく容疑者に入っていなかったチェーザレはなぜか８ヶ月後に突然疑われ、他の容疑者よりも動機は１番多く書かれているのですが、結局誰が犯人かははっきりしないまま、この事件は捜査を打ち切られたようで、本の中でも誰が犯人とは書いてありませんでした。チェーザレ達の１番下の弟ホフレも容疑者の１人として疑われていて、動機はナポリ王の庶子である妻のサンチェがホアンと関係を持ったのでそれを恨んで、 というような家庭内のゴタゴタでした。弟のホアンは兄ペドロ・ルイスの後を継いでガンディア公になり父により教会軍総司令官にまでなるものの戦いでは負け続き、弟の妻と関係を持ったとか悪い噂は絶えず、一族のトラブルメーカーです。でもこの本には書かれてないけどホアンの孫はイエズス会の総長になってスペイン王家とも強い結びつきがあり、その後の子孫も副王や総督になっていたりと一族は栄えている、祖先はダメダメでも孫がりっぱになることもあるのだなあと思いました（どちらかというと王家の歴史は祖先がりっぱでその後だめになることが多いが）チェーザレ１７歳から２２歳までの第１部、ミケロットは常に影のようにそばにいたはずなのに、小説で登場したのはたったの２回、シエナでチェーザレの代わりに競馬に出て優勝したというところと、シャルル８世から逃げだしたチェーザレが無事ミケロットと他の従者に合流したという場面だけでした。いくら歴史の表舞台に直接登場しないとはいえ、小説の中ではもうちょっと活躍してほしかったです。チェーザレの方も、名前はよく出てくるのですがこの本だけでは人物像がつかみにくいです。まあ実際そういう人だったのかもしれませんが・・・・　チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷価格：540円（税込、送料別）　【中古】文庫 チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷価格：280円（税込、送料別）

  2010年08月14日

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• 今日のランチ

  今日のランチの写真です。なんかセンスなくやぼったいなあ（笑）なんて思わないでください。新しいメニューを作ろうといろいろ考えたのですけど、外国人のコックさんだと言葉の問題もあるしなかなかイメージが伝わらないのです。それでもまあ修正を重ねればなんとかなるだろうと食べてみました。メニューはサラダと生春巻きとスプリングロールです。生春巻きはニンジンときゅうりが多すぎて肝心のエビがちっとも目立たないやっぱり日本人は「エビ」が好きなのですから主役をたててほしいです。そして奥にどーんと横たわっているのが「スプリングロール」です。もう２０年近く前のこと、友達３人とネパールのヒマラヤトレッキングツアー（トレッキングは山のふもとをのんびり歩くだけで、登山とは全然違います）に参加した時のこと、山小屋での夕食で英語で書かれた「スプリングロール」という言葉が気になって注文して出てきたのがこのようなものでした。スプリングロール・・・なるほど春巻きのことか！と友達と大笑いしました。山小屋で食べた懐かしい味を再現してもらったのですから、やぼったいのは仕方がない（笑）でも見かけに反してこれはなかなかおいしかったです。おしゃれではないけど、これはこれで山小屋の素朴なメニューとして売り出せるかもしれないと考えてしまいました。写真でははっきり見えないけど、中にほうれん草とみじん切りのゆで卵が入っていて、中は緑と黄色と白、春の色合いで確かにスプリングロールなのです（笑）

  2010年08月13日

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  「チェーザレ・ボルジア、あるいは優雅なる冷酷」

  塩野七生さんの「チェーザレ・ボルジア、あるいは優雅なる冷酷」を読み始めました。この本はずっと前、２０代の頃から気になっていて、何度か本屋で手に取ったことがあるのですが、少し読むとカタカナの長い名前がたくさん出てきて、ああこれはダメだ（笑）と元に戻していました。歴史小説の場合、作者が自由にイメージして史実を離れているものと、とにかくきっちり調べてあって、記録されたものからその人物を推定していこうというタイプがあり、塩野さんの場合は後者のようです。それにタイトルから冷酷の文字がついている、私、冷酷な人は苦手なので、表紙の写真を見て気にはなっても、なかなか深くお付き合いしよう、という気持ちにはなれませんでした。でも最近漫画「チェーザレ」を７巻まで読んで登場人物は把握できたし、ルネサンス関係の本もいくつか読んだので、今なら大丈夫かもしれないと、読んでみることにしました。本の後書きで、この本は若い読者に圧倒的な支持を受けている、というようなことが書いてあったのですが、私の場合、若い時に読もうとしたらおそらくカタカナの名前と人間関係の複雑さに挫折したと思います。それに冷酷というタイトルがついているチェーザレに対して感情移入などとてもできなかったでしょう。人の出会いと一緒で、本も自分の興味関心や信念価値観がちょうど一致した時というのはなかなかない、今はそのぜっこうの機会だと思って読み始めました。第１章でさっそく「ミケロット」が登場してやったあ（笑）と思いました。漫画「チェーザレ」の中で１番好きな登場人物がミゲルですし、私の場合映画や小説で感動するツボが兄弟、あるいは兄弟同様に育った側近、学生時代の友達の３パターンに限られていて、それ以外の話にはなかなか心が動いてくれないのです。でも最初の第１章でチェーザレもミケロットもすでに１７歳、漫画の７巻よりも後の話でした。自分が作者だったら絶対この２人の子供の時からじっくり書くだろうなと思いつつ、それでも最初の章に登場してくれてうれしかったです。ちょうどチェーザレの父ロドリーゴが教皇に選ばれた時で、シエナでの競馬に出られなくなったため、代わりにミケロットに自分の馬に乗って出てくれとあれこれ命じていました。物語はチェーザレの心の動きやセリフではなく、記録に残った状況証拠とその当時の各国の様子などを中心にどんどん進んでいきます。ドラマでいうなら犯人に直接動機や心情を語らせるのではなく、刑事さんが残った証拠から性格や人柄を割り出そうとしているようです。私、小説を書くときについ１人称にして主人公にいろいろ語らせてしまうのですけど、特に歴史上実在した人物はもっと周りの状況証拠を調べなければいけないと思いました。感情重視の自分とは違っていろいろな資料からの名前が出てくるので、気分よくスラスラ読むというわけにはいきませんが、それでもある程度知識があるので、この名前は知っている！ロドリーゴの若い愛人ジュリアの弟がこの時枢機卿になって後に教皇にまでなっているなんて！と知っている名前をさがして意外なつながりを発見して楽しむことができました。作者の塩野さんはチェーザレの人生をカエサルを意識して書いているのですが、私は特に若いころの性格や行動はむしろアレキサンダーの方に似ているのではないかと感じました。学問よりも体を鍛え仲間と狩りにいくことを好んだところや、人質となっているトルコの王子の衣装をまねするなど異国へのあこがれが強いこと、なにより子供の時から一緒に育った忠実な側近がいることなど共通点が多いようです。そして父の意向により子供の頃から一流の学者を集めての英才教育を受けているところも。チェーザレは学問、特に神学にはあまり興味を示さず、芸術学問の素養のない男と書かれたりもしています。でもそれはチェーザレが頭が悪いということではなく、興味のないことはしゃべりたくない性格で、積極的に議論には加わらなかったからそう見られたというように感じました。父と同じように聖職者になるためには神学の勉強は不可欠、でもキリスト教の教えでは正式な結婚以外の子供、庶子は認められず、高位の聖職者が結婚し子供を持つことは許されなかったのですから、いくら出世のためと割り切っても神学を学べば学ぶほど自分の存在は否定される、いやになるのも無理はないと思いました。チェーザレは教皇になった父の手腕で若くして枢機卿にまでなりました。それだけの地位を得れば一生生活には困らない、でもそれでは満たされないものが、絶えず心の奥底にあったのでしょう。キリスト教の教えは庶子である自分の存在を否定し、聖職者の間では教皇の座をめぐっての陰謀が渦を巻いている、父のようにその中で頂点へいくことは絶望的、だからこそ緋の衣を脱ぎ捨てて聖職者であることをやめたのかなと思いました。狩りが好きでよい馬と猟犬を集めて自慢していたということ、狩りで獲物を得られるかどうかは人間の世界でのかけひきとは違う自然界での駆け引きが必要で自分の実力が試される、そんなことを感じました。　チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷価格：540円（税込、送料別）　【中古】文庫 チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷価格：280円（税込、送料別）

  2010年08月10日

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  「女教皇ヨハンナ」２回目読み終わりました

  「女教皇ヨハンナ」２回目を読み終わりました。特に下巻の後半、こんなに登場人物が複雑でいろいろな事件があったのかとびっくりしました。前に読んだ時は本当にゲロルト（ファラミア）の追っかけばかりしていて、それ以外のところはかなりいい加減に読んでいたようです（笑）今回は映画「カラヴァッジョ」や漫画「チェーザレ」の影響で「教皇」「枢機卿」「修道士」といった言葉にかなり反応しました。１つの言葉で誰をイメージするか、その人物についてどこまで知っていて共感したかによって、別の本を読んだ時でも印象が全然違ってくるということを知りました。また特に教皇の名前は同じ名前が多く、時代や家柄、性格はまったく違っていて全然関係ないことはわかっていても、レオ３世という名前を見るたびにレオ１０世（メディチ家のジョヴァンニ）を思い浮かべてときめいてしまいました。前回、この本に出てくるレオ３世なんてほとんど記憶になかったのに、よく読んだらこの人けっこういいことをしている立派な教皇でした。１５世紀、ルネサンスの頃は教皇は枢機卿の中から選ばれ、会議に参加して投票権があるのも枢機卿だけになっている（確かそうだったと思います。違っていたらすみません）のですが、この話の９世紀ではしっかりそうしたしくみができあがってはいなくて、ローマ市民も教皇を選ぶ会議に加わっていたようですし、枢機卿の中から選ぶという決まりでもなかったようです。だからこそヨハンナのように貴族の家柄ではなく異邦人（しかも女性）であっても教皇に選ばれるという機会があったのでしょう。枢機卿の中から教皇が選ばれるという仕組みがしっかり出来上がった時代では女教皇が存在するのは不可能だと思いました。知識と実力を兼ね備えたヨハンナは新しい教皇レオ３世に認められて次々と新しい仕事をし、そうした実績があるからこそ教皇に選ばれました。自分では思ってもいなかった最高の地位を得てしまうのに、それでも正体をバラすわけにはいかないし、ゲロルトとの恋も秘密にしなければなりません。責任が重くなった時に妊娠してしまう苦悩、そして出産の悲劇は作者が女性だからこそのリアリティがありました。ゲロルトが何度も言うように２人で遠い国へ逃れたら幸せに暮らすことができたでしょう。でも自分の責任を全うしようとしたために起こった悲劇、ヨハンナの最後については伝説に記されているので作者も大きくは変えていません。ただそれでも伝説での悲惨な最期に比べればまだ救いがある終わり方になっているし、後日談で、え、この人が最後こうなってこういう人生を送ったのかというような意外な驚きがありました。この本の中には教皇などの高い地位を得るためには、陰謀を使い人を欺いて殺し、目的のためには手段を選ばない野心家のイヤなタイプの人間が何人も出てきます。でもそのおかれた状況を見ると、野心というのは元々人間が持っている感情ではなく、そうなるしかないような育ち方をしたからこそ、そういう人間になってしまったということを強く感じました。教皇や権力者の椅子からもともと遠いところにいる人間は野心など持ちようがなく、権力を得る可能性がある家系に生まれながら長男でないために兄弟で差別され兄に対抗意識を燃やした、あるいは他の凡庸な兄弟に比べて１人優秀で父に期待され、他の人間を蹴落とせば自分に権力がまわってくる、というような立場の人間が一番野心を持ちやすいのではないかと思いました。そして権力争いで負ければ悲惨な死が待っているこの時代、あらゆる手段を使って他人を蹴落とそうとするのも、その人がもともと冷酷な性格だからではなく、やむをえない状況だからそうなっていく、そんなことを強く感じました。後書きを読んで、この小説はもちろんフィクションですが、登場人物、特に下巻のローマに来てからは実在の人物が多く出ていたということを知って驚きました。かなり極端な性格や陰謀をたくらむ人間がいて、これは絶対フィクションだろうと思った部分が本当にそのような人がいて記録に残っているようなのです。教皇に関することは１０００年以上も昔のことがかなり詳しく残っている、でも書きかえられた部分もかなりあるようです。女教皇が存在したという説を裏付ける証拠の１つ（？）として教皇が座るための穴のあいた椅子の写真が載っていて、４人の子供がいるということが知られていたあのアレッサンドロ６世（チェーザレの父）ですら教皇に選ばれた時には検査されたということが書いてありびっくりしました。この後書きの椅子についても前に読んだ時にはほとんど印象に残ってなかったので、同じ本でも別のことをいろいろ知った後で読み返すと記憶に残ることが全然違うということに驚きました。　女教皇ヨハンナ（上）価格：1,995円（税込、送料別）女教皇ヨハンナ（下）価格：1,995円（税込、送料別）

  2010年08月09日

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• 今日のランチ

  今日のランチはポーク・チリ（酢豚のようなもの）とライス、そしてレモンサワーです。ランチタイムのピークが過ぎた２時頃仕事場で食べるランチはいつもはたくさん作った「日替わりランチ」を食べているのですが、ちょうどコックが変わって、メニューも新しく作り変えなければならなくなったので、最近は毎日違うものを作ってもらって写真に撮りその後食べています。おつまみによさそうな料理の場合は相性を確かめるためにアルコールも少々、今日はレモンサワーを試してみました。ポーク・チリ、別名ネパール風酢豚、見た目は酢豚によく似ているのですが、どうもあの国の人は酸っぱい味が苦手らしく、酢は全然使ってなくて代わりにトマトがのっていました（笑）スパイスがきいていて辛いので、お酒のおつまみにしてもご飯のおかずにしてもよさそうです。メニューを作ったりお勧め料理の写真を大きくして窓にはっておく場合、昔撮った写真を使ってもいいのですが、やっぱり前に撮った写真では作る人が違うので盛り付け方が違うし、味だって違っているかもしれないです。それに人が撮った写真やずっと前のものだと全然心が動かされなくて紹介文がうまく書けない、結局１品ずつ自分の目と舌で確かめるしかないと少しずつメニューにある料理を試しては写真を集めています。そんなわけで今のところ昼に毎日かなりボリュームのあるものを食べているので、夜はあっさりしたものにしています。何かのテレビ番組で、朝と夜の食事内容を変えると（朝しっかり食べて夜は軽くする）ダイエットにいいということを実験していましたが、朝しっかり食べるのは難しくても、昼にたくさん食べ夜軽くするのは案外ダイエットにもよさそうです。１週間ほどこうした生活をしていましたが体重は現状維持できています。去年の夏休みは２キロも太ってしまったので、たくさん食べて現状維持というのは本当にうれしいです。昼と夜の食事の内容を変えることで（昼間っからアルコールを飲んでいるのだけど）体重を同じまま保っているのだけど、辛いものを食べればダイエットに役立つということが証明できれば商売の宣伝に使えるかもしれないと、ふと考えてしまいました（笑）

  2010年08月06日

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  「女教皇ヨハンナ」に見る教皇と騎士の生活

  「女教皇ヨハンナ」をもう１度読み返し、下巻の半分くらいまで読み終わりました。上巻の後半、ヨハンナとゲロルトは一緒に暮らしていますが、下巻の前半はそれぞれ別の人生を歩み、小説の中で交互に書かれています。伝説の女教皇ヨハンナは修道士と駆け落ちするもその相手を見捨ててローマへ行き、弁論の術で有名になってついには教皇までのぼりつめたようです。この小説のヨハンナも弁論は巧みなのですが、それとは別に修道院で習った医療の知識と技術でローマでは生活し、それが評判となって教皇の侍医になります。弁論術で教皇になるというよりも実際に役立つ知識や技術によって教皇に近づいたという小説の設定の方がより説得力があると感じました。この本の中での教皇セルギウスは善良だが美食家で病気がちです。弟のベネディクトゥスは次男という立場で生まれた時から兄とは差をつけられているので、いつかは自分がと野心家に育ってます。弟という立場の人間は兄弟の仲がよければ兄を尊敬して自分はサポートにまわり勉強や芸術に打ち込むけど、兄弟の仲が悪いといつかは自分がとって変わろうとギラギラ野心を燃やしとんでもないことをしてしまうようです。教皇セルギウスは痛風の発作に苦しんでいました。痛風は後のルネサンスの時代、メディチ家のピエロ（痛風病みのピエロ、ロレンツォの父）やロレンツォ（豪華王、ジョヴァンニ後のレオ１０世の父）も苦しめられた病気です。遺伝性があり、発作が出るとかなり痛いようです。９世紀、きちんとした治療法が確立されてなくて、悪い血を抜き取ればいいというような乱暴なことが行われていた時代です。ヨハンナは痛風という病気についてはっきりとした因果関係は知らなくとも薬草を使って痛みをやわらげ、食事を管理することでセルギウスの症状をある程度回復させます。それまでの食事の量と内容が半端ではなかったのです。この時代はルネサンス期のように教皇や枢機卿の地位を手に入れれば大変な財産が入って一族が栄えるとまではいかなくても、それなりに教皇は贅沢ができたのでしょう。ただ弟ベネディクトゥスがいろいろ陰謀を考えているので、その財産は教皇になった者が潤う程度で、弟やその他の親戚全部が金持ちになるほどではなかったのかなと思いました。一方辺境伯ゲロルトは騎士としての役割を果たすために王の兄弟での争いでロタール側につきます。カール大帝が戴冠したのがちょうど８００年、その４０年後にはもう兄弟間の争いがあってフランク王国は分裂してしまいます。ゲロルトが参戦したのは王国が分裂する少し前、この時代の戦争はきちんとした軍隊の組織があったわけでなく農民がかり出されているので、指揮をする王の手際が悪ければあっけなく負けてしまい、ゲロルトも大けがをしてしまいます。ロタールの軍隊はそれでもローマへ進軍してきて、通った途中の村で食料を奪い男は兵士として無理やり連れ出し女の子は暴行し、家に火を放ちとやりたい放題、この時代の軍隊は被害にあう村人にとっては盗賊と変わりがないようです。そしてロタール自身もローマの教皇となんとか手を結びたいと考え、陰謀をたくらむ弟やまわりの人間に近づき・・・あまりの節操のなさにゲロルトは嫌気がさしてついには領土を手放すという代償を払ってでもロタールから離れます。その頃ヨハンナとローマで再開し、結婚を申し込むも彼女は自分の仕事に責任と誇りを持っているのですぐにはいとは言いません。失意のうちにそれでも自分は腕があるからと友人のシコヌルフのもとに行き戦いに参加します。腕といってもゲロルトの場合力任せに敵をなぎ倒していくのではなく、地の利を生かし、部下の能力を見て配置を考える頭脳作戦でいくのだろうと、ここでふとファラミアの顔が浮かびました（笑）農民の寄せ集めのような軍隊だった時代だからこそ、ゲロルトのような頭のいい人間はうまく人を使って戦いに勝ち、重宝がられたのかもしれないと思いました。　女教皇ヨハンナ（上）価格：1,995円（税込、送料別）

  2010年08月04日

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  ７月をふりかえって

  ８月に入り、夏休みも３分の１過ぎたところでとりあえず７月の反省です。まず仕事に関しては、去年７月は１年で１番売上が伸びた月だったのですが、今年は予約がキャンセルになったこともあって伸び悩み、おまけに７月は水道光熱費がぐんと上がっていて税金の支払い月でもある、結果かなりの赤字になって生活が苦しくなりました。そしていつものことながら、売上が伸び悩むと夫との仲も険悪に（笑）、店をやりたいと言い出して積極的に準備したのは夫だけど、実質的に毎日行ってお金の計算をしているのは私なので、どちらが悪いのかと派手にケンカをすることになり、最悪の状態でした。受験生の長男も、家でそれなりに勉強しているのですが、３年前の高校受験の時のように塾の夏季講習に行ってそのカリキュラムできっちり勉強していたのとはわけが違うので苛立っています。そして１週間ほど前に受けた模擬試験を自己採点してけっこう厳しい現実を突きつけられたので落ち込んでいます。彼は大学の学科は応用生物を選びたいと言っているので完全に理系、でも自分が好きで高校の選択科目でも選んだ生物はいいとして、残りの理系科目、化学と数学１Ａ、２Ｂの点が低いのです。３０年前、私が共通一次試験を受けた時、唯一よい点をとれたのが倫理だったのですが、長男も遺伝なのか科目の得意不得意はかなり似ていて本人が満足できる点を取れたのは倫理だけでした。好きだから点が取れるのか、わかるからおもしろくてどんどん勉強するのか、倫理だけは自分でホイホイ問題集を解いています。私も哲学全般は無理でも古代ギリシャとルネサンスならかなり自信があるので（あくまでも受験勉強レベルのことを知っているというだけで、本格的に哲学を学んだというわけではないが）問題集を見て知っている人物の名前が出ると雑学的エピソードを話したくてウズウズする、でもお前の話は受験には出ないだろうと無視されます（笑）模擬試験の数学と化学の問題をどさっと手渡され、「倫理は自分でできるから、お前はこっちを勉強してくれ」と言われました。そんなわけで自分の苦手だった化学や数学ばかりを勉強するはめになり数学は範囲が広すぎてなかなかすぐには終わらないけど、化学は７月の後半、かなり勉強しました。化学に関しては自分でよくがんばって勉強したなあと自分をほめてあげたいです（笑）ただ自分が理解してもそれを長男にどう教え、テストでの点数を上げるか、難しいのですが。経済的に厳しかったので、去年は自分が仕事に行く日は１人５００円程度渡してそれで昼食を買うように言っていたのですが、今年は家を出る前にあらかじめ昼食を作っておきました。２人合わせて１０００円の節約になるし、子供はもらったお金のうち１００円くらいのおにぎりを買って後はお菓子やカードを買っていたようなので、自分で作るというやり方にしてよかったと思います。もっとも彼らはコンビニのおにぎりの方がずっとおいしいと文句を言いましたが無視しました（笑）他に７月でよかったことといえば、夏休みにストレスで太ることを考えあらかじめ夏休み前にダイエットをして２キロぐらい減らしておいたら多少増えても大丈夫という安心感からか、そのままの体重を７月末まで維持することができました。去年の夏はどんどん増えていく体重でホント絶望的になりそのストレスでまた増えるという悪循環だったので、最初に減らしておくのはよい方法だと思いました。[DHC　プロテインダイエット　7袋入]は、カラダに欠かせない栄養素を補給しながらカロリーコン...価格：2,980円（税込、送料別）

  2010年08月02日

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  模擬試験

  昨日、高校生の長男が模擬試験に行きました。センター試験用なので科目数が多く、朝から夜までほぼ１日テストだったわけです。夏休みに入って最初の１週間、学校の講習もなくずっと家にいて自分の部屋はクーラーがなくて暑いからと下の畳の部屋は長男に占領されていました。模擬試験で家にいない時がチャンスと思い昨日１日猛暑で汗だくになりながらも占領されていた部屋を中心に家中の掃除をしました。最近の参考書はカラフルで表紙にアニメキャラの絵などが描いてあったりするものも多いです（笑）「最近の高校生はこういうキャラが好きなの？」「好きじゃねーよ。センターと書いてあってわかりやすそうだから買っただけだ」そっけなく言われました。表紙の好き嫌いは別にして、最近は試験用の参考書や問題集の種類が本当に多いなあと思いました。そしてアニメキャラ参考書、中をペラペラとめくってもわかりやすく要点をまとめてあってとっても便利、私達の時代はひたすら字ばっかりの参考書を見て無理やり覚えていた記憶があるので随分違います。「こんな読みやすい参考書があるんだし、問題集も各種そろっているのだから、受験勉強も楽しくできるでしょ。私達の時代なんて・・・」「うるせえ！絵がついてりゃいいってもんじゃないぞ。わかりやすそうに見えても、この本の内容を全部覚えるのは大変なんだから」まあそうでしょう。いくらよいガイドブックが売られていても簡単に試験で点が取れたら誰も苦労はしません。そして模擬試験の結果は、試験問題に書いてあるのを見て採点したところ、できるものはできるし、できないものはできない、長男の場合同じ科目でもある分野の設問は全部できていて、別の分野は全滅というぐあいにかなり偏っていました。模擬試験を受ける意味はただ志望校の合格率が何パーセントか判定してもらうだけでなく、自分の苦手を自覚することが重要だと思うのですが、極端にできない苦手分野がたくさん見つかってこれからどう克服していくのか、まだまだ猛暑が続きそうですし頭が痛いです。センター試験英語「発音・アクセント・文強勢・会話・リスニング」の点数が面白いほど価格：1,575円（税込、送料別）

  2010年07月26日

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  プロテインダイエット

  プロテインダイエットというものを２週間ぐらい続けてやってみました。主に夕食（何回か昼食も）シェイクのようなドリンクを食事の代わりに飲むというもの、味も悪くないしちょうど猛暑の中あんまり手の込んだ料理など作りたくない時（それでも家族の分はちゃんと作っていました）この手軽さはありがたかったです。値段は２週間分で6000円くらいかかったけど、結果として1.7キロ痩せました。やっぱりある程度値段が高い方が元をとらなければと必死になって間食しなくなるし、体に必要な成分がちゃんと入っているので体調もよかったです。この２週間は梅雨から猛暑、夏休み突入、次男の林間学校準備と帰ってからの後片づけ、受験生のためほとんど１日家にいる長男の昼食づくり、子供２人の毎日のケンカ、通知表をもらってくる・・・ストレスのタネは山のようにあり、さらに暑くて体を動かすようなことは何もしなかったなか、とりあえず痩せて結果が出たというのはうれしかったです。プロテインダイエットはお金はかかるので、痩せにくい時期はしばらくやめておいて、夏休み中に太った分を最後の２週間で調整しようと考えています。もっと涼しい時期で子供が家にいない時なら体操をしたりするのがいいのでしょうけど、暑くてイライラするこの時期は栄養がきちんと計算されていて効果が出やすいダイエット食品を使うのもいいなと思いました。[DHC　プロテインダイエット　7袋入]は、カラダに欠かせない栄養素を補給しながらカロリーコン...価格：2,980円（税込、送料別）

  2010年07月24日

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  「女教皇ヨハンナ」で見る修道院の生活

  「女教皇ヨハンナ」を最初に読んだのは１年以上前、きっかけはこの本が映画化され、ファラミア役のデヴィッド氏が主人公ヨハンナの恋人で騎士のゲロルトというとてもいい役で登場するという話を聞いたからです。その時はほとんどゲロルトばかり追いかけてどういう姿なのかあれこれ想像していたのですが、今回は修道院や教皇の生活についても考えながら読み返しています。海賊の襲撃があってゲロルトとも離れ離れになった後、ヨハンナは髪を短く切り男の姿になってフルダ大修道院に行き、そこで何年も暮らします。その修道院はヨハンナの父が兄のヨハネスを行かせようとしていたところで、ただ１人生き残った男の子を入れるということは、修道院というのがまったく世俗を離れてしまうのではなく、勉強や修行の場として数年間過ごすということもあったのでしょう。もちろん大部分の修道士は修道院へ入った時点で世俗を離れそこで生涯過ごしているのでしょうけど。ジョルダーノ・ブルーノは１７歳で修道士になる決意をして修道院に入っています。もちろん信仰心もあったでしょうけど、１番の理由は修道院が当時後ろだてや財産のない平民の子が勉強を続けていくのに最も適した場所だったからだと思います。修道院には当時貴重だった本が豊富に集められていて生活の心配をすることもなく好きなだけ勉強できる、生活は質素で厳しく規律に縛られていても、自由に本が読めるということが向学心あふれる子にとっては何よりも魅力なのでしょう。ヨハンナも兄の名前でフルダの大修道院に入ります。厳しい規律に守られた生活ですが、厚い僧衣に身を包んでいるので女とバレる心配も少なくそこで何年も暮らして１０代の女の子から２０代の女性へと成長します。ここでヨハンナは後に教皇にまで上りつめるきっかけとなる貴重な技術と知識を身につけます。頭のよいヨハンナは修道院の医師ベンヤミンの弟子となり医療の知識と技術を学びます。今の時代でも医療技術は世界中の国から求められていますが、伝染病で多くの人間があっという間に死に、間違った技術や呪術的なものに頼っていた９世紀、確かな知識と判断で人の命を救える医師は貴重な存在でした。ヨハンナは修道院にいる時、隔離されなければならない伝染病と診断され、家族と引き離されそうになった女性を治療します。その女性や家族にとっては奇蹟のようなできごとです。修道院というのは俗世間を離れて信仰中心の生活を送るために作られた場所です。中の規律は厳格で厳しいもの、でもそうした信仰の世界の中で貴重な本が守られ（キリスト教の立場からは後に異端となる本も入っていた）医療技術が伝えられたという側面もあったということがわかりました。「女教皇ヨハンナ」を読んで最初は何の後ろ盾もない女の子が教皇になれるわけないと感じましたがこれが男の子であったならば、平民の子でもずば抜けて賢いならば修道院という場所で学んで、確かな技術と知識を持てば、逆にそうした人が貴重な時代だからこそ人々の尊敬を集め、聖職者として高い地位を得て最後教皇となることもありえるのかなと思うようになりました。ただ聖職者は地位が高くなればなるほど権力や財産を集めてしまうので、ヨハンナの場合もローマで人々の尊敬を集めてもそれだけですぐ教皇に選ばれるというわけではなく、さまざまな陰謀に巻き込まれていきます。一方ゲロルトの方は戦いに参加していて、中世の戦いというのは指揮官以外は農民や傭兵の寄せ集め軍隊なんだなとちょっと驚きました。きちんとした訓練を受けていたわけでもなくなんのための戦いかもよくわかってない農民が多数参加していて、負ければ生きては帰れない過酷な時代、だからこそ何かにすがりたくなるのでしょう。ゲロルトはこの戦いで大けがしましたが、それでもけがをした自分の馬への思いやりは、獣と話すことができるというファラミアと同じで涙ぐんでしまいました。女教皇ヨハンナ（上）価格：1,995円（税込、送料別）女教皇ヨハンナ（下）価格：1,995円（税込、送料別）　

  2010年07月23日

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  アルテミジア・ジェンティレスキ

  アルテミジア・ジェンティレスキ、カポディモンテ美術館展で見た「ユディトとホロフェルネス」がものすごく印象的だった女流画家の名前です。印象は強いけど、気軽にグッズにして持ち歩けるような絵ではないので、売店のお土産品でカタログには入っていてもブックカバーやファイルにはなっていませんでした。この「ユディトとホロフェルネス」を見て最初私はカラヴァッジョの同じタイトルの絵に似ているなと思いました。実際にこの絵は過去カラヴァッジョの作品とされていた時期もあったようです。そして絵の横にあった解説を読んで、作者が女流画家であること、同じ画家である男に暴行された過去があり、だからこそこれだけ激しい絵を描いたのだなと納得して眺めていました。絵の鑑賞は本当は何の予備知識がないまま見た方がいいのでしょうけど、私の場合は映画「カラヴァッジョ」（今年公開された作品とショーンがモデル役を演じた古い作品の両方）のシーンが強烈に残っているので、どうしてもカラヴァッジョの絵に似ているとそれだけで引き寄せられてしまいます。そして絵よりも先につい解説を見てしまうので、女流画家と暴行という文字が頭に入ってしまった後で絵をじっくり眺めました。家に帰ってから「カラヴァッジョ巡礼」という本をざっと読み返してみると、確かにアルテミジア・ジェンティレスキの名前がナポリ派のところにありました。彼女の父オラツィオ・ジェンティレスキはローマでカラヴァッジョと親交があり、後に絶交されることになっていますが、とにかく直接本人を知っていて（ローマでつるんでいろいろ悪いことをやっていた？）影響を受けていたようです。アルテミジアは当時としては珍しい女流画家なので、その作品のいくつかはは父オラツィオ、あるいはカラヴァッジョのものとされてしまったようです。「怖い絵」という本には別のユディトの絵と一緒に彼女のことが紹介されていました。こちらもまたカポディモンテ美術館展で見た絵と同じように首を切るまさしくその瞬間が描かれていて怖ろしいです。彼女の絵はどちらもユディトの侍女が若くて積極的に手助けしています。カラヴァッジョの絵も惨劇の瞬間を描いているのですが、本の説明を読むと確かにユディトは少し離れた場所にいるし、侍女は年をとっていていやそうな顔で見ているだけ、一方アルテミジアの絵は侍女と２人がかりで押さえて殺そうとしているし、その腕も太くたくましくてなるほどこうしなければ敵の将軍など殺せないだろうというリアリティがあります。本には暴行事件と裁判のことも書いてあって、彼女は被害者でありながら屈辱的な取り調べを受け、一方相手の男は有罪判決になったものの、少し牢獄に入れられたくらいですぐ釈放されたようです。でもそういう恨みややり場のない怒りがあったからこそ、これだけ迫力のある絵が描けたのでしょう。そして本の中で、彼女は当時いくつもの注文をこなす売れっ子画家で、そういう事件があって世間に知られていてもむしろスキャンダルを利用して絵を描くたくましさがあった、というようなことが書いてありました。私も最初に解説を読んでから絵を見てしまったし、当時の人も同じように誰かの絵に似ているとか事件があったという好奇心で絵を眺めたのかもしれないです。それでもユディトという主題は彼女に格好のテーマを与えているし、描いた画家の心に強い感情があるからこそ、後の時代の人間の心を揺さぶる絵が描けたのだと思いました。でも「ユディトとホロフェルネス」の絵はどちらも美術展や本で見るのはいいけど、実際にその絵を自分の部屋に飾ったりグッズにして持ち歩こうとは思わないです。怖いのだけどそれでも気になってこっそり見てしまうという絵です。カラヴァッジョ巡礼価格：1,470円（税込、送料別）怖い絵価格：1,890円（税込、送料別）　

  2010年07月22日

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• 林間学校

  小学生の次男が林間学校に行きました。長男の時からそうでしたが、林間学校や合宿の前日というのは準備が本当に大変です。説明会に行って何を持っていくか前もって聞いているのですが、それでも次男と２人で買い物に行って最後の準備は大騒ぎでした。林間学校のしおりを見ていたら、班行動をする時のグループ名に小学生らしくない漢字を発見、歴史の教科書に出てくるお坊さんの名前に複数形のつもりなのかアルファベットのSがついていてそのグループに我が子の名前も入っていました。彼らは自分たちを徳のある高僧のように考えているのか（笑）それとも林間学校はお寺の修行のように思っているのか、他のグループが動物やアニメの主人公などの名前をつけているなか、ひときわ目立っていました。この名前、林間学校の時に先生が「おーい、～Ｓ集まれ！」なんて叫んだら、周りにいる知らない人が思わず振り向いてしまいそうです（笑）林間学校で行く場所についてもあらかじめいろいろ調べてあって、次男のしおりは字はきたないけど、私の知らない歴史関係のことがびっしり書き込まれていて、普段漫画ばかり読んでいると思った次男、意外な知識を持っていると驚きました。グループ名は班の中の誰がつけたかわかりませんが、友達もユニークです。もう夏休みに入って高校生の長男もずっと家にいるので、林間学校の前の連休は名残惜しいのか普段以上に激しいケンカをしていました。次男を送りだして少し静かになりましたが、３日後からはまた暑い中熱いバトルを繰り広げるのでしょう。

  2010年07月21日

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  カポディモンテ美術館展

  「カポディモンテ美術館展」を見に行きました。ナポリにあるこの美術館の名前は正直言って少し前まで全然知らなかったのですが、興味深い作品がたくさんありました。まずはポスターにもなっている「貴婦人の肖像（アンテア）」確かに美しく魅力的な絵です。何より衣装の模様からひだ、ネックレスの宝石の数まで省略しないできっちり描いたのだろうなあと思わせる細かさに感動しました。この時代、特に肖像画などは画家の感性や想像力で自由に描くのではなくとにかく写真のようにモデルの表情から衣装まできっちり描くことが要求されていたのだと思いました。パチェッコ・デ・ローザの２つのヴィーナスの絵、ヴィーナスとマルスの方はまわりにいるキューピッドがすっかりくつろいでマルスの靴紐をさわったりしてまるで家族のよう、一方眠るヴィーナスとサテュロスではキューピッドは 怪しいやつがやってきたとかなり攻撃的な目で見ています。ヴィーナスには正式な夫がいるのでマルスとの関係だって不倫なのですけど（笑）。そして西洋絵画でヴィーナスはもっとも大胆な絵が描ける格好の題材となっているようです。ただあんまりにも大胆なポーズ過ぎてかえって色気を感じられないなとも思いました。今回の美術展で私が最も気に入った作品はアンニーバレ・カラッチの「リナルドとアルミーダ」でした。魔女アルミーダに誘惑された（？）王子リナルドの絵です。全体の構図や色合い、２人の表情がとてもよかったです。大胆なヴィーナスや「アタランテとヒッポメネス」よりもこの王子リナルドに私は１番ドキドキしました。兵士がこっそりのぞいているというところも想像力を掻き立てます。もっとも私はもうこの王子ほどの息子がいる年齢なので、憧れのまなざしでうっとり見るよりも「ちょっとアンタ、自分の使命も忘れて何デレッとしているの！」と叱り飛ばしてやりたい気分にもなりましたが（笑）世の男性はこの王子を見て自分も何もかも忘れて魔性の美女に溺れたいと憧れを持つのかなあと考えてしまいました。アルテミジア・ジェンティレスキの「ユディトとホロフェルネス」はすごい迫力でカラヴァッジョの絵を思い出しました。カラヴァッジョの絵では侍女は年をとって後ろで恐ろしそうに見ているのですけど、この絵の侍女は若くて殺す手助けをしています。この絵の作者は女性画家で、暴行を受けた経験があるからこのような激しい表現になったのではないか、というような説明がありました。今回カラバッジョの絵は来日していませんでしたが、強い影響を受けたのだろうと感じさせる作品がいくつかありました。「ルネサンスの偉大と頽廃」という本を読んで、ナポリが古い歴史があり港町で異国の商人がたくさん出入りし、亡命者もたくさんきてさまざまな思想や文化が入っている半面、スペインの支配下で異端審問も厳しく行われたということを知ったので、そういう自由を求める空気と抑圧する力の中、この街にはマグマのようなエネルギーがあふれていて、カラヴァッジョが訪れ作品を残したことで、芸術のエネルギーの突破口ができて次々と傑作が生まれた、そのようなことも感じました。　美術の杜（Vol．22）価格：2,000円（税込、送料別）

  2010年07月19日

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• ナポリの国立考古学博物館

  カポディモンティ美術館展に行く予定があったので、どのような絵が展示されているのか少し調べておこうとイタリア美術案内の本を借りてページをめくっていたら、同じナポリにある国立考古学博物館に古代ギリシャに関するすごい展示物があることをしりました。私、今までナポリといえばスパゲッティと夜景とカプリ島への拠点というイメージぐらいしかなく、新婚旅行向きの場所ね（笑）と思っていたのですが、そんなすごいお宝があるならぜひいつか行こうとカポディモンテ美術館のページはそっちのけでまずは国立考古学博物館のページをじっくりながめました。お宝その１「アレクサンドロス大王とダレイオス３世の戦闘」歴史の教科書などにも出てくる有名なモザイク画です。ローマ時代に作られたものがポンペイで発見されたのです。地図をよくみるとナポリとポンペイはすぐ近くです。でもすごくなじみのあったアレクサンドロスのモザイク画がナポリにあったというのは意外な発見でした。すみません私、ナポリに関しては前述のイメージしかなかったのです。このモザイク画アレクサンドロスの顔の特徴を一番よくとらえているようです。元になった原画はマケドニア、ペラの王宮に飾られていたようで、注文主はアレクサンドロスの母や子を殺して王位についたカッサンドロスです。彼はバビロンで王にみんなが丁寧に跪くのを見て大笑いして怒りをかって暴力を振るわれ何十年もたって自分が王になった頃でもアレクサンドロスの彫像を見ただけでその時の記憶がよみがえり気絶したというエピソードの持ち主です。気絶するほど怖れたアレクサンドロスの大きな戦いの絵を自分の王宮に飾る、きっと政治的な意味があったのでしょうけど、毎日どんな気持ちでその大きな絵を見たのかなあと気になります（笑）お宝その２「暴君誅殺」僭主ヒッパルコスを暗殺した二人の青年、ハルモディオスとアリストゲイトンの群像彫刻と書いてありました。私、この事件については別のギリシャ関係の本で、ヒッパルコスが美青年ハルモディオスに恋したけど彼にはすでに恋人アリストゲイトンがいてまったく相手にされなかったので頭に来て家族にいやがらせをし、怒った２人がヒッパルコスとその兄を僭主を殺すという目的で暗殺しようとし、結果弟だけが殺されたという恋愛感情が動機だということを知っていたので、どうしてこの２人が英雄として称えられるの！と思うのですが（笑）古代ギリシャ人の感覚では僭主を倒した英雄なのでしょう。この彫刻のオリジナルはペルシャに持ち去られ、アレクサンドロスが東方遠征の時に見つけて、ギリシャに戻し、オリジナルは失われてしまったけどコピー作品がイタリアに残ったというものです。この他にもナポリの国立考古学博物館にはギリシャ神話に関係するすばらしい彫刻がたくさんあるので、ぜひ行ってみたいです。

  2010年07月18日

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• 今日のランチ

  今日のランチは「ビールにあうエスニック料理」というテーマで選んでみました。今ダイエット中ということも考慮して、店のメニューよりビールによくあうおつまみでなおかつカロリーも低いだろうと厳選したのが次の２品です。マトンシークカバブ（マトン挽肉のスパイシーな串焼き）ブテコ・サグ（ほうれん草炒め）マトンシークカバブというのは私が密かにビールにあうおつまみベスト１ではないかと考えている料理です。羊肉は独特のクセがあるけどスパイスの使い方１つでとっても食べやすくなり、またビールの苦みと絶妙な感じでよくあうのです。そしてほうれん草炒めもスパイスを使っているので、これまたビールが進みます。なーんてランチタイム、まだ仕事中なのでビールはおあずけジュースを飲みながら食べました（笑）でも食べながらビールの味わいを想像できるこの２品、おつまみとしてかなりいいのではないかと思いました。

  2010年07月16日

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  「女教皇ヨハンナ」上、２回目

  「女教皇ヨハンナ」この本は１年ほど前に１度読みました。ドイツで映画化され、ファラミア役のD・Ｗ氏がヒロインヨハンナを支える騎士というとてもよい役で出演しているという噂を聞いてまずは原作を読もうと購入したわけです。その時は本当に彼が演じるという辺境伯ゲロルトばかり追いかけて読んでいました（笑）映画は無事完成してドイツなど新教の数カ国で去年の１１月ごろ上映されていたようですが、残念ながら今のところ日本での公開予定はなくＤＶＤ発売も日本語版が出るのか、わからないです。この映画こそ日本で絶対に上映して欲しいと思っていたのになんで！と怒りつつ英語版でもいいから（ドイツ語版だとぜんぜんわからないだろうから）手に入れようと思いながらとにかくもう１度原作を読んでみることにしました。ヨハンナの母グトルンはザクセン人でした。父は参事会員と出ていて、これはまあ宗教的なことも行う村の役人というところでしょうか？９世紀、カール大帝がフランク王国を統一したけど、地方は辺境伯などの領主がそれぞれの土地を治めていました。父はザクセン人の土地へ布教に行ってグルトンを連れ帰り結婚したので、母グルトンにとってキリスト教徒は村人を殺して土地を奪った侵略者であり、そうした男の１人と結婚するのは屈辱的ではあるが飢えに苦しむ中生きるためにしかたがないと割り切ったものであるし、父の方も異教徒を１人キリスト教の正しい道へと導くと言う宗教的な目的で行動しているので、最初から両親の間に愛などなく男と女、支配するものとされる者という関係がはっきりしています。ヨハンナはこの２人の間に兄２人の後の３人目の子として生まれました。母グトルンは上の男の子２人は父参事会員の後継ぎとして育てられるのだからとあきらめていますが、女の子であるヨハンナにだけは他の家族がいない時にザクセン人の言葉で話しかけ、キリスト教とは別の神、オーディン、トール、フレイヤなどの話をします。この小説はほとんどがフィクションで、伝説のもととなった女教皇が本当に異教徒の母に育てられたかどうかはわかりませんが、両親が同じ文化、価値観を持っているよりもむしろ全く違って対立していた方がその間に生まれた子が双方の影響を受け個性を発揮できるのではないかと思いました。アレクサンドロスの母オリュンピアスもエペイロスの王女でマケドニア人ではなく彼が子供の時にたっぷりアキレウスなどの英雄神話を吹き込んでいます。チェーザレ・ボルジアも父は父はスペイン人で母はイタリア人、さらに漫画の設定ならば１番の側近ミゲルはユダヤ人で、父が教皇というキリスト教世界の頂点にいながら異なる宗教、価値観を身近に感じながら成長していて、だからこそ他の人にはできないことをやろうとしたのでしょう。「風の影」のフリアン、ミケルもそれぞれ母がフランス人、ドイツ人と外国人で両親の仲がいいわけではなく母の屈折した思いを受けて成長していて、だからこそ２人は独自の世界観を作りかけがえのない親友になります。歴史上でも小説でも私が特に好きになるという人物は両親のどちらかが異なる文化をもった外国人、あるいは他の文化を持つ人が身近にいてそれを受け入れている、そういう人が多いようです。逆に自分やその信じる宗教だけが正しいとして他をすべて排除するような人物は嫌いになるどうしても受け入れられず拒否反応をおこしてしまいます。ヨハンナが生きた９世紀は男女の差別も大きくありました。兄２人は父の後を継ぐためにも一生懸命勉強するよう強制され、女の子であるヨハンナは勉強は兄と一緒だからという理由でやっとゆるしてもらえ、ホメロスの本を読んでいたということで（この時代ギリシャ神話は異教徒の話とされている）父からひどく鞭で打たれます。でも勉強というのはやめるように周りから強制されるほどやりたくなり、逆に１番上の兄が死んで後継ぎとして勉強をさせられる２番目の兄ヨハネスはものすごい勉強嫌いな子になってしまいます。皮肉なものです。ギリシャ人の学者から家で学んでいたヨハンナと兄のヨハネスは、やがてその学者の手配で家から離れた学校で学ぶようになります。ただ１人特別に入学を許可された女の子のヨハンナが男の子と一緒の寄宿舎に寝泊まりするのはよくないだろうということで、自分の家には娘もいるので世話をしようと申し出たのが、ヨハンナの初恋の相手で後に唯一の理解者となる辺境伯のゲロルトでした。最初にあった時に彼は２０代後半、この物語のヒーローですので、見た目はかっこよく領主として高い地位と財産があり、しかも狩りの腕も抜群で教養もあり何より女の子のヨハンナに対しても１人の人間として対等に扱ってくれる、理想的な人物になっています。さらに映画化での配役も決まっているので、ゲロルト登場からはファラミアを思い浮かべて、前回もそうでしたが楽しく読むことができました。決まった価値観や宗教が支配しているこの時代、異民族に対する陰惨なリンチがあり、ヨハンナは学校ではいじめられゲロルトの妻にも嫌われて昼の連続ドラマのような出来事が次々と起こりますが、そこはまあ小説の中のできごとということでわりと楽しく読み進みました。でもヨハンナの幸せな生活は、ちょうどゲロルトが留守の時に異民族の襲撃があって突然終わりをつげます。辺境伯でかなりの財産と地位のあるゲロルトはたった１回の異民族の襲撃で何もかも失いどん底に突き落とされます。まだ国として仕組みが整ってないこの時代、騎士として戦いに参加することはあってもそれぞれの領主が日ごろから敵の襲撃に備えて兵士を訓練しておくということはしていなかったのでしょう。なすすべもなく多くの村人が殺され女の子が連れ去られるという悲惨な状況になります。そしてこの混乱の中でヨハンナは自分の髪を切って男として生きる決心をし、兄が行くはずだった修道院へと向かいます。　　女教皇ヨハンナ（上）価格：1,995円（税込、送料別）

  2010年07月13日

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  シーフードサラダ

  夏休み直前のダイエットということで夜をダイエット食品のドリンクにしたので、自営業の店で食べるランチもなるべくカロリーの少なそうなものを選びました。写真はディナーメニューにあるシーフードサラダ６５０円です。サラダといっても春雨を使っているのでけっこうボリュームがありこれだけで十分ランチになりそうです。写真だと春雨ばかりのように見えますが、中にはけっこう魚介類や野菜が埋まっていて食べ応えがあります。これ、日本人のコックさんだったらもう少し魚介類や野菜を見えるところに盛り付けて見栄え良くするのでしょうけど、どうもネパール人はそこのとこ無頓着のようです（笑）でも中にたくさんおいしいものがつまっている１品、これでダイエットに本当に役立ったらランチや夜のおつまみにかなりお勧めできるのではないかと思いました。　[DHC　プロテインダイエット　7袋入]は、カラダに欠かせない栄養素を補給しながらカロリーコン...価格：2,980円（税込、送料別）

  2010年07月12日

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  夏休み前のダイエット

  ３年前にダイエットを決意して１０キロ以上痩せたのだけど、その後体重はずるずると増え、気がつけばダイエット前の体重にかなり近づいてしまいました。毎年夏休みはストレスのせいか２キロぐらい太っている、そして今年は受験生の長男が家にいるという人生最悪の夏休み（笑）いつもの２キロではすまないぐらいブクブクになる可能性があるさあ大変！今のうちに少し痩せて夏休みに備えなければとダイエットを考えました。蒸し暑くやる気の起きないこの時期、体を動かすことは挫折しそうなので手っ取り早くダイエット食品を購入することにしました。夏なのでドリンクタイプがいいだろうと薬局でプロテインダイエットというのを１週間分買いました。３年前は目的があったのでかなり気合いを入れていましたし、ちょうど６月に映画「３００」が公開され、なんとかキャンプという激しい動きのＤＶＤが大流行した時だったので、暑さに負けずせっせと自己流の体操もしていましたが今年はそういう気力はない、ただ体重をこれ以上増やしたくないと言う消極的なダイエットです。ダイエット食品なので味は全然期待してなかったら、ハンバーガー店のシェイクみたいでかなりおいしかったです。値段はそれなりに高いけど（でも前の経験から、ダイエット食品はちょっと高いなあと思うものを買った方が無駄にしないようにと自制心が働く）手軽でおいしいのでこれなら続けられそうととりあえず１週間でどこまで成果が出るか試してみます。[DHC　プロテインダイエット　7袋入]は、カラダに欠かせない栄養素を補給しながらカロリーコン...価格：2,980円（税込、送料別）

  2010年07月11日

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  王妃オリュンピアス、後半

  「ヒストリエ」で衝撃を受けたので、今まで自分がヘファイスティオンという人物についてどのようにイメージを作ってきたのかを、印象に残った本を中心に振り返っています。「王妃オリュンピアス」は研究書ですが、小説のように人物が目にうかぶように生き生きと書かれ、またそれぞれの関係や時代ごとにどのような事件があったかがよくわかる本でした。オリュンピアスの人生の第１幕がアレクサンドロスが王になるまでならば、第２幕は東方遠征の時代でしょう。彼女はもちろん東方遠征には行っていませんし、実際には息子のアレクサンドロスには２度と会えないのですが、それでも大きな影響を与えています。息子が王になったからといってそれで役割が終わったとは彼女は考えず、映画にもあったように誰は邪悪な考えの持ち主だから気をつけろとか、料理人は自分の推薦する誰にしろとか細かな事まで手紙に書いて遠隔操作しています。この「王妃オリュンピアス」という本の中でヘファイスティオンのことは１ページしか出てこないのですが、母オリュンピアスは息子とあまりにも仲のよい親友に嫉妬して脅迫めいた手紙まで送ったと書いてありました。私は息子が２人いますが、友達との仲を疑って脅すようなことは絶対しないだろうと（笑）まあ彼女にとっては息子アレクサンドロスが生きがいのすべてだったのだから、あれこれ細かいことまで気になったのでしょう。そしてヘファイスティオンも王の母から直接攻撃の手紙を受け取っても、我々を非難するのはおやめください、そのようなことをしても我々は大して気にもとめないでしょう、と我々という複数形を使って反撃しています。王の母にこれだけいう度胸も大したものだと作者も書いています。それだけヘファイスティオンには王との絆は誰よりも強いという絶対的な自信があったのでしょう。でも東方遠征の途中アレクサンドロスが３２歳の若さで病死して、オリュンピアスの、いえ同行したマケドニアの将軍すべての人生は大きく変わります。親友ヘファイスティオンはその前年に病死していて、その時のアレクサンドロスの嘆きも大変なものでした。ここからが第３幕ともいえ、世界史の本や参考書にはアレクサンドロス大王の死後、誰を後継者にするかで激しい争いが起き、最終的にエジプトのプトレマイオス朝など帝国は４つの王朝に分裂したと簡単に書かれていますが、その数十年の後継者争いはものすごい複雑でいろいろなドラマがあります。「ヒストリエ」の主人公エウメネスもよく名前が出て実権を握ったのは東方遠征の時よりもむしろ後継者争いのようでした。アレクサンドロスが死んだ時、王族で生き残っていたのはフィリッポス２世の子で母親の違う弟（兄という説も）アリダイオスだけでした。フィリッポス２世の暗殺直後、フィリッポス２世の兄の子のアミュンタスも有力な王の候補でしたが、彼は陰謀の疑いをかけられ殺されていました。邪魔になる王族の成人男子がみな殺され、知的障害があって王になるのは不可能とみなされた異母弟のアリダイオスだけが生き残ったわけです。アレクサンドロスの死後、アリダイオスがフィリッポス３世と名前を変えてとりあえず即位し、まだ生まれていないロクサネの子が男の子ならばその子を王にするということで将軍たちの間でいちおう意見は一致しましたが、その後誰が実権を握るかで果てしない争いが続きます。オリュンピアスはこの後継者争いにも積極的にかかわっています。アンティパトロスの子カッサンドロスがアリダイオス＝フィリッポス３世とその妻エウリディケの後ろ盾になると戦いを指揮し、２人を捕えて殺すよう命じます。オリュンピアスはアレクサンドロスの死はアンティパトロス一族の陰謀と信じていたようで、徹底して大臣アンティパトロス、そしてその息子カッサンドロスと戦っています。どちらの側の復讐も激しく、互いの親族や味方する者を次々と殺し、最終的に勝利をつかんでマケドニアの実権を握ったのはカッサンドロスの方でした。彼はオリュンピアスを捕えて石打の刑という残酷な方法で処刑し、ここでオリュンピアスの波乱に満ちた人生は幕を閉じます。この本を読んで、私はオリュンピアスに対して悪女というイメージはあまり持ちませんでした。確かにたくさんの人を殺しているけど、それは自分の息子を王にするというはっきりした目的があってしたことだし、後継者争いでは息子を暗殺した（と本人は信じている）一族に復讐を果たし息子の血を引く子（ロクサネの子）を王にしたいという願いがあるからやったことで、動機は一貫してきちんとあるし、むやみやたらに虐殺したり嫉妬に狂って相手を殺したというわけではないと思うからです。一方オリュンピアスの敵カッサンドロスも、私は残虐非道な人間という印象はあまり持ちませんでした。映画の中プトレマイオスのセリフで「野心あふれるカッサンドロスが王の母と子を殺してマケドニアの実権を握った」というようなことを言って実際そうしているのですがそれは本人の性格が残虐だから殺したのではなく、そうしなければ自分の家族が殺されるという事情があったからだと思います。カッサンドロスは東方遠征には参加してないけどバビロンへ父の弁護のために来てペルシャ式の挨拶を見て笑い出し（マケドニアでは王と側近が親しく、そんな跪いて足元にキスするような大げさな挨拶は王に対してもしてないから）逆にアレクサンドロスを激怒させて壁に頭を打ちつけられ、以後このことが心の傷となって王の死後何年もたって自分がマケドニアの支配者になった時ですら、アレクサンドロスの彫像を見ただけでガタガタ震え泡を吹いて気絶したというエピソードが残っている人物です。私はこのカッサンドロスの小心者エピソードがかなり好きです。そういう恐怖心があるから先を考えまだ少年だった王の子とロクサネを殺しているのですが（自分では直接手を下さず部下に命じて）それでも殺した王子は丁寧に葬っているし、自分は絶対的に正しいと信じてないから極端な方向には走らず、なんとかうまく国をまとめていこうとしたように思えるからです。カッサンドロスの王朝はその息子の代で兄弟が争って滅びてしまい、結局短命に終わって世界史の教科書に名前は出てきませんが、それでも混乱した時代にマケドニアを治めて短い間でも国を栄えさせた（今見られるペラの遺跡はほとんどカッサンドロス朝の時のもので、東方遠征の時は外へ向かうのに必死で街を整える余裕はなかったらしい）ことはもっと評価されてもいいのにと思いました。「王妃オリュンピアス」の感想がいつのまにかカッサンドロスへの感想になってしまいました。でもこの本も後継者争いの後、カッサンドロスの王朝が滅びるまでがきちんと書かれていて、ここまで知ってこそオリュンピアスの、そしてアレクサンドロスの人生がよくわかるのではないかと思いました。王妃オリュンピアス価格：693円（税込、送料別）写真はペラの遺跡です。アレクサンドロスが生まれたのもマケドニアの都ペラですが、今遺跡として残っている建物の大部分はカッサンドロスの時代に作られたもののようです。ギリシャ第２の都市テッサロニキは彼の妻テッサロニケから名前をとっているし、フィリッポス２世の墓として多数の黄金の装飾品が発見された墳墓だって埋葬者はアリダイオスの可能性があるのでそれを作るよう命じたのもカッサンドロスかもしれないのです。世界史の教科書には出てこないほど短命で終わったカッサンドロス朝ですけど、遺跡はたくさん残してくれたようです。

  2010年07月09日

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• センター試験で私立大学も受験できる？

  模擬試験の申し込みで受験科目を書くために私立の大学についても受験科目を調べてみました。すると驚いたことに今はセンター試験だけ、あるいはセンター試験の結果とその学校独自の試験の両方の合計点で合否が決まるという学校がかなりありました。もちろんその学校独自の試験だけという採用もあって、その方が合格者枠が多いのですが、それでも国公立を第１志望に考えてセンターの勉強をしている受験生にとってこれはかなり有利ではないかと思いました。センターだけで合否が決まる受験を選択すれば事前にその私立の大学に願書を出して（もちろん受験料も払って）おけば国公立の２次試験前に合格発表があるのです。これで私立が１つでも合格していれば滑り止めが確保できる、そして私立が合格していれば少なくとも受験番号を間違えたというような大きなミスはしていないだろうし、合格レベルの一定の点はセンターで確実に取れたということで、安心して２次試験にのぞめるということです。受験生にとって安心はとても大事なので、みんな同じこと考えるのかある私立大学の過去の結果を見たらセンター試験枠は合格者数に比べて受験者数がとんでもない数になっていました。わ、こんなの受かるわけないと思って倍率を見るとそれほど多い数ではない、つまり大学の方もセンターで受ける受験生は国公立も同時に受けて何割かは入学しないと計算して、実際にとる人数の数倍合格者を出しているようです。簡単な手続きで私立大学の方で先に合否を判定して安心させてくれればこんなありがたいことはないのですが、やっぱりそううまいことばかりではない、センター試験で合格が決まった場合の入学手続きは国公立の２次試験前に行われるのです。もちろん大学側もかけもちしたいというのはわかっているので、一定金額を納めれば残りの授業料は国公立の合否が決まるまで待ってくれるのですが、その一定金額がほぼ入学金と同程度安いお金ではないのです。高校受験の時も公立と私立を受けて先に私立の合格がわかって一定金額のお金を納めておいたのですが、高校と大学ではその金額が１０倍以上違うのです高校受験の時はまあ安心料で高いお金ではないと気軽に払いましたが、大学の場合は気軽に払える金額ではない、頭が痛いです。高校受験の時は今から思えば本当に楽でした。自営業を始める前、ものすごく余裕があるわけではなくても毎月決まった給料がもらえるのでそのうち何割かを教育費にまわして塾にも行かせました。模擬試験から受験校の決定までほとんど塾にお任せできて、親の私は１，２回面談に行っただけ志望校と学力に大きな開きはなく、一定時間塾に行ってちゃんと勉強してくれたので本当に楽でした。それがもっと大変な大学受験で塾や予備校を頼ることができず、模擬試験１つとっても息子と言い争いをしながらどの科目を受けるか決めなければならないなんて・・・さらにヤツはきまぐれで、サッカーの試合を見るためならば徹夜もいとわないけど勉強で夜遅くまで起きていたことがない、せっかく学校でやってくれるありがたい夏季講習、数学は先生が嫌いだからという理由で申し込んでない（一番苦手で必要な科目なのになんでそういうことにこだわるの！）この夏休みは大変なことになりそうです。せめて心労で私がダイエットしなくてもゲッソリ痩せられればいいのですが（笑）

  2010年07月08日

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  センター・オブ・ジ・アース

  「センター・オブ・ジ・アース」ＴＶで放映されていたのを見ました。某テーマパークにある同名のアトラクションを２回ほど体験したことがあるので、きっとあのような映画だろうとあまり期待せずに見ていたのですが、意外とおもしろくて最後まで見てしまいました。主人公は大学教授で、地学の研究をして地底世界を信じていたが調査途中に亡くなった兄の意志を継いで同じ研究をしているのですが、学生にはあきられているし、お金がかかり過ぎると研究も打ち切られそうになります。そんな主人公（すみません、名前を忘れました）のもとに１３歳になる兄の息子、甥のショーンがやってきます。母親がカナダへの移住を予定していて手続きが終わるまであずかってもらおうと考えたのです。甥のショーン君、最初は１３歳の現代っ子らしくゲームに夢中のふてくされた子として登場します。ふてくされた甥に主人公は地底世界について熱く語り、地震データーが兄が失踪した時と同じ数値を示したというので、あわててアイスランドまで行きます。兄の死の真相を知るためです。それに甥のショーンと兄が親しくしていた地底研究の学者の娘である美女の３人が火山を調べに行って洞窟に閉じ込められ、坑道を進んで行くうちにさらに深い穴に落ちて地底世界へと迷い込んでしまいます。さえない大学教授の主人公と若い助手（この場合は甥）、そして美女の３人が事件に巻き込まれて冒険するというのはよくあるパターンですが（笑）先が予測できるのでどんな展開になっても安心して見ていられます。地底世界に海があって植物が生え、古代の生き物が住んでいるというのは信じられないですが、映像はとても美しくて楽しめました。この話の主人公や兄、そして美女の父親のようにＳＦ作家が書いた地底世界を本当のことと信じて研究し、人生を捧げるというというような気持にはとてもなれませんでしたが、アトラクションを楽しむような感じで気楽に見れる映画でした。　　センター・オブ・ジ・アース価格：3,591円（税込、送料別）

  2010年07月05日

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• 捨てる神あれば拾う神あり

  ７月になったので、ブログの背景を模様替えしました。正直言って６月の後半から７月にかけては毎年かなり憂鬱です。蒸し暑くて体は重く（実際の体重も）何もやる気になれなくて、もうすぐ夏休みかとドーンと落ち込みます。特に今年は長男が受験生、塾には行きたくないというので夏休みの大半を家で過ごすことになります。去年までは長男はサッカーの練習や試合で家にいないことが多かったのですが、今はもう部活も引退、暑くて勉強もやる気が出ず小学生の弟も家にいるので、互いにイライラしてケンカをする・・・と地獄のような光景を予想して本当に憂鬱でした。でも、こんな時にも捨てる神あれば拾う神あり、ちゃんと救世主があらわれました。なんと学校で３年生は特別に夏季講習をしてくださるというのです。１日数時間でもいい、塾のカリキュラムに入れずイライラして暴れるかもしれない（笑）我が家の長男のような子を預かって、いえ、保育園児ではなく高校生なので勉強を教えてもらえるなんて、素晴らしいことだとひたすら高校の先生方に感謝です。長男はあの先生はどうのこうのと悪口ばかり言ってますが（笑）この大変な時期に救いの手を差し伸べてくれるのですからひたすら感謝、もう高校の方角には足を向けて寝られないです。後は夏の間長男が規則正しく勉強して、志望校に入れるだけの実力をつけてくれることを祈るだけです。

  2010年07月03日

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• 今週のチェーザレ

  前回があまりにも衝撃的な展開で終わっていたため、今週は我慢できなくて仕事が始まる前の時間に本屋に寄ってしまい、さらにショッキングな内容、もうアンジェロのことで頭がいっぱいで、仕事など完全にうわの空でした（笑）私は先週の続きとして、シレンツィオ様がさりげなく現われ、勉強の時間だからとアンジェロを連れ帰るという展開を期待していました。でも全然違っていて、怖れていた結果になっていました。いえ、アンジェロにとってはこれはある意味いい体験で、アルバロ達スペイン団との絆も深まったと思うのですが、私としては絶対になって欲しくない展開でした。「ヒストリエ」の時もそうでしたが、今連載中の漫画は先がわからなく長い時間をかけて読みつないでいくので、それだけ登場人物に関する思い入れも大きくなるようです。映画や本などで知っていたヘファイスティオンが、自分では絶対にこういう展開にはしないだろうと思う形で登場したのでかなりショックでした。「チェーザレ」も６巻でけっこう気に入っていた人物が黒幕だと知って衝撃を受けたのですが、今回のアンジェロの体験もかなりのものでした。ただ自分の予想や期待とは違っていても、漫画の登場人物の行動で喜んだり悲しんだりショックを受けるのはそれだけその架空の世界に自分が入って心を揺さぶられるということで、作品としてそれだけ完成度が高いのだと思います。今週のチェーザレは前半のアンジェロでショックを受けて呆然としたまま後半のメディチ家の晩餐会の部分を読みましたが、このシーンもなかなか考えさせられるものでした。画面には登場しないけどジョヴァンニの卒業試験のことが話題になっていました。今は大学を卒業する時には論文を書くけど、この時代は討論ということが重要視されていたようです。卒業試験が公開討論ならば文章を書く技術よりも話す力が大事になる、特にジョヴァンニのように聖職者になる場合はそうした能力も重要視され磨かれたのでしょう。（そうした試験を通って枢機卿になったラファエーレも討論は得意なのでしょう。あのようなキャラで一見頼りなさそうに見えても）そして話題はロレンツォの弟ジュリアーノの暗殺事件についてとなります。この兄弟は互いの才能を認め合ったとても仲のよい兄弟だったようで、それだけにロレンツォの怒りも激しかったのでしょう。弟ジュリアーノが枢機卿になる予定だったということは、彼もまた次男で聖職者の道を歩んでいたのでしょうか？美青年として有名だったジュリアーノ、聖職者で結婚できない立場だったからこそ多くの女性が憧れたのかもしれないと思いました（でも彼には庶子ジュリオがいたけど）そしていよいよ過去の暗殺事件が語られる、というところで続きとなり、さらに休載のお知らせがありました。これだけ歴史的なことを詳しく調べているのだから取材に時間がかかるのはしかたがない、でもまた近いうちに連載を再開して欲しいです。

  2010年07月02日

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  王妃オリュンピアス

  映画「アレキサンダー」を見た後で読んだ関係する本の中で印象の強かったものを振り返っています。「アレクサンドロスと少年バゴアス」に続いて今回は「王妃オリュンピアス」を紹介します。「王妃オリュンピアス」－アレクサンドロス大王の母の著者森谷公俊さんは古代ギリシャ、マケドニアの研究をしている人で、この本も小説ではなく学術書としてできるだけ事実に沿って正確にという目的で書かれているのですが、それでも主人公のオリュンピアス他登場人物のキャラや個性がよく描かれているので、小説のような感じで読むことができました。歴史上の有名人物や印象的な小説、物語の登場人物は父、あるいは母の性格も強烈で関係が深いということが多いけど、本当にアレクサンドロス大王の実の母オリュンピアスも強烈な個性の持ち主です。この母がいたからこそアレクサンドロスはよくも悪くもあれだけ強烈な個性の持ち主になって歴史を大きく変えたのだろうと。そしてアレクサンドロスはかなりのマザコンでもあるので（笑）オリュンピアスとは正反対の育て方をすればマザコンにはならないだろうと思いました。オリュンピアスはマケドニア王国の西にあるモロッソイ王国の王女でした。マケドニア王フィリッポス２世は７人の妻を持ち、最後に結婚したエウリディケ以外はみな周辺国の王女や貴族の娘で他国との同盟を結ぶための政略結婚の要素が強かったようです。モロッソイ王国での後継者争いの時にフィリッポス２世はまだ１０代の少年だったオリュンピアスの実の弟アレクサンドロス（同名の別人）を保護してマケドニアに連れて行き、後に反対勢力を倒して彼をモロッソイの王にしています。フィリッポス２世の６人の中で後継ぎとなる王子を産んだのはオリュンピアスと後１人だけ、しかもその１人は知的障害があって後継者になるのは不可能だと思われていたので後継者候補はアレクサンドロスだけ、オリュンピアスは勢力を誇っていました。モロッソイ王国の神話上の祖先はアキレウスの息子ネオプトレモス、そしてマケドニア王国の祖先はヘラクレスなので、母は息子に「お前にはアキレウスとヘラクレス２人の英雄の血が流れているのです」と神話をたっぷり吹き込みます。映画にも出てくるようにオリュンピアスは蛇を操り、ディオニュソス神を信仰して侍女たちと一緒に儀式を行いとかなりエキセントリックな王妃だったようです。でも息子アレクサンドロスが無事王となって王権が安定していれば、彼女もそのままで満足し歴史に名前を残すことはなかったでしょう。でもアッタロスの姪エウリディケがフィリッポス２世と結婚することになり、アレクサンドロスの後継者としての地位はあやうくなります。アッタロスは自分の姪エウリディケの子こそマケドニア王国の正統な後継ぎである（王の今までの妻はオリュンピアスも含めみな外国人であるから）と結婚式の場で宣言してアレクサンドロスを怒らせますが、フィリッポス２世はアッタロスの味方をしてしまい、オリュンピアスとアレクサンドロスはモロッソイへ亡命します。その後フィリッポス２世とアレクサンドロスは和解して２人はマケドニアに帰り、またアレクサンドロスの妹クレオパトラ（オリュンピアスの娘）とモロッソイ王アレクサンドロス（オリュンピアスの実の弟）との婚約が成立するのですが、その結婚式のさなかにフィリッポス２世は衛兵のパウサニアスに暗殺されてしまいます。この事件はパウサニアスの個人的な恨みからですが、その裏でオリュンピアスそしてアレクサンドロスが関わっていたのではないかという説も後世まで伝えられます。和解したとはいえアッタロスの姪エウリディケが王の寵愛を受けているので、彼女が男の子を産めば後継者の座が奪われるからその前に王を殺してしまえと動機は十分あるわけです。この本の作者は動機はあっても実際にそんな方法はとらないであろうとこの説は否定していますが、この王の暗殺事件を裏で操っていたという噂が出たことでオリュンピアスが悪女というイメージが作られてしまいます。まあ王が暗殺された直後にオリュンピアスはエウリディケの生まれたばかりの子（女の子）を自分の手で殺し、彼女を自殺に追い込むというひどいことをしているので、このことだけでもりっぱに悪女と認定されそうですけど（笑）重臣アンティパトロスと将軍パルメニオンがアレクサンドロスに味方をしたこともあって、アッタロスその他の反対勢力は一掃され、無事に２０歳のアレクサンドロスがマケドニア王となります。将軍パルメニオンは娘の１人をアッタロスの後妻にして親戚関係を結んでいるのですが、自分の娘を犠牲にしてでも娘婿のアッタロスを殺してアレクサンドロスが王になることの方を優先させています。オリュンピアスの人生の中で、フィリッポス２世と結婚してアレクサンドロスが生まれ息子が王位につくまでがちょうど第１幕でしょう。この後彼女の人生は東方遠征の時に国に残って指示を出す第２幕、後継者争いの第３幕とアレクサンドロスの死後もまだまだパワフルで悪女と呼ばれるのにふさわしい激しい人生が続きます。そのことについてはまた次回に・・・ 　　王妃オリュンピアス価格：693円（税込、送料別）

  2010年06月28日

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• 今週のチェーザレ

  毎週木曜日は仕事の帰りに本屋へ寄るのが習慣になってしまいました（笑）今週号は１話完結のインカ文明の漫画が、短編ながらもすごく衝撃的な内容で、先にそれを読んで頭がクラクラした状態で立ち読みしたら、チェーザレもまたショッキングな展開になっていました。まず最初にサヴォナローラと出会っての会話、私正直言ってこういうタイプの思想家は苦手です。この人の場合自分の説を推し進める中でどんどん他の宗教や考え方を排除しているのでそういう考えは好きになれません。逆にチェーザレやロドリーゴなどはいろいろ非難すべき点があっても、この漫画で描かれているようにユダヤ人を積極的に受け入れていたならば、他の宗教や民族に対して寛容だった一族ということで、迫害がひどくなるこの時代でそのように開かれた考えを持っていたこと、もっと評価されてもいいのにと思いました。サヴォナローラは憎らしく挑発してきてミゲルはムカついていますが、チェーザレはそれをさらりとかわしてさすがです。驚きの展開はピサ居残り組の方にありました。居残り組のリーダー格（？）アルバロがここぞとばかりに暴走してスペイン団の仲間と飲んで盛り上がり、いやがるアンジェロを無理やり娼館に連れて行ってしまいます。何度もフランス団アンリに追いかけられながらも危機を逃れ、チェーザレを助けようとしてけがをするもようやく回復したこの時に人生最大のピンチ、アンジェロがどうなってしまうのか続きがとても気になります。

  2010年06月25日

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• クラブ引退

  高校３年生の長男が６月の公式試合を最後にクラブを引退することになりました。もともと本人も親も他のクラブの３年生はとっくに引退しているのだから早くやめさせてくれ、と思っていましたが、やっぱりいざ引退となると多少さびしい気もします。長男は小学２年生から中学、高校とおよそ１０年間サッカーをやっていました。性格がかなり激しい子、けがやねんざは年中してましたし、同級生、あるいは上級生に合わない子がいてやめたいと言ったことも１度や２度ではありません。本人は続けたいのだけど、どうしても人間関係がいやだとやめるかどうか悩み、家で荒れて物を壊したことも数回、それでも結局高校３年生まで続けました。毎日の練習はもちろんのこと、試合や合宿とかなりハードな部活をやってきた長男、洗濯物の量も半端じゃなかったです。小学生の頃は遠くの試合には親が連れていかなければならず、日に焼けて砂埃で服は汚れてと大変でした。中学高校は親の付き添いはないけど朝が早く、下級生はボールやクーラーポットなど持ち物がすごい、機嫌の悪い息子をむりやりたたき起して行かせました。でも今小学生の次男は野球やサッカーにはまったく興味がないので、こういう生活もこれで最後です。３年生になってからは部活で疲れて勉強ができないから、試験の点も模擬テストの成績も悪いのだと言い訳していました。でもいざ引退して早く家に帰るようになると時間をもてあますのか、むりやり弟を誘ってテレビゲームをやったり、弟の漫画を取り上げてバカ笑い、そして今はワールドカップがあるので、サッカーのテレビ中継が始まったら最後、テレビの前から一歩も動かなくなります。まあ今まで部活で大変な苦労をしているし、根性もついているハズなので、後は本人がやる気になってくれるのを待つだけです。

  2010年06月22日

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• 今週のチェーザレ

  「チェーザレ」は７巻まで単行本で、まとめ買いしてかなりの勢いで読んだのですが、連載が始まってからは単行本が出てからじっくり読みたいと思いつつ、我慢できなくて毎週立ち読みしています（笑）チェーザレとラファエーレがフィレンツェに行くことになり、ピサの居残り組がアンジェロとシレンツォ様、この２人を守る護衛隊長がアルバロ（？）可憐な２人をしっかり守ってほしいものです。アンジェロがミゲルに何を頼んだかも気になります。途中の馬車の中で、ラファエーレの不気味な笑い顔は怖かったけど、今週号では芸術品に夢中になり、かなり年下のチェーザレを頼ってと、すっかりもとのキャラになっているのでほっとしました。ラファエーレは史実ではいろいろな陰謀に参加しているようだけど、できればこのままのキャラでいてほしいです。ボルジア家で育ったジュリアの夫でありアドリアーナの息子のオルシーノ、彼はかなり気の毒です。実の母にまで裏切られ利用されていたとは・・・この先彼に運が向いてくることを祈ります。ミゲルは出番は少ないけど印象的なセリフを言っています。彼の言葉は皮肉に満ちていて鋭い、チェーザレとの関係で、ただ命令に従って行動しているのではなく、彼自身が目的意識を持ち、鋭い観察力で周りを見てある意味チェーザレ以上に大人になっている、とても魅力的なキャラを作っていると感動しました。チェーザレの前でロドリーゴを皮肉り、ちらりと顔を見て失言したと（笑）彼、このくらいは言って大丈夫だとちゃんとわかって計算した上での発言で、本人は全然失言と思ってないでしょう。盲目的に従うのではなくこういう皮肉な目をもった側近というのはすごく心魅かれます。フィレンツェの自宅にチェーザレが来ているのに、ジョヴァンニは姿を見せずどこで何をしているのでしょう？次回はぜひ登場して欲しいです。ミゲルのセリフについてもう少し考えてみました。この程度のことを言っても大丈夫という自信があるというのはわかるけど、それでもなぜ彼はわざわざチェーザレを怒らせるようなことを言っているのか。オルシーノに会った後のチェーザレはかなり落ち込んでいるはずです。もともと彼は父ロドリーゴにどう思われるかを子供の頃からひどく気にしていた、そんな絶対的な存在である父がまったく知らない相手ならともかく兄弟のように育ったジュリアに手を出し結婚相手のオルシーノをひどく傷つけ絶望させているのです。実の父であるだけにやりきれない重苦しい気持ちを抱えたチェーザレ、もしかしてミゲルはその雰囲気の重さを感じてわざと冗談のようにジュリアは美人だからロドリーゴ様が手を出すのも無理はない、というようなことを言ったのかなと。冗談で重苦しい雰囲気を吹き飛ばし、チェーザレのやりきれない気持ちを自分への怒りと方向転換させたかったのでは？わざと怒らせ俺を殴ってすっきりしろ、というつもりで言ったなら、この態度は本当に側近の鏡だと思うのです。相手の欲求不満や怒りまで自分が受けとめようとする深い忠誠心・・・いえ、ミゲルがジュリアのこと美人だと言ったシーンがどうも気になって（できれば彼は女の子になんか全然興味を持たないでほしい）あれこれ理由を考えただけです。

  2010年06月20日

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  今日のランチ

  今日は仕事場で、紹介するための写真を撮らなければならないという理由もあったのですが、普段あんまり食べていないタイベトナム料理メニューのトムヤンクンとガパオライスを食べてみました。うちの店のトムヤンクンは本格的なタイレストランのものに比べるとかなり辛さがひかえめで飲みやすいと思います。それでも飲んでいるうちに汗が噴き出してくる、暑い時に辛いものを食べて汗をかくというのはなかなかさわやかです。そしてガパオライス、色鮮やかな料理というのはそれだけで食欲がわきます。特に最近は蒸し暑かったり急に涼しくなったりで体調はイマイチ、5月にいろいろあって気分は最悪だったのですが、珍しいものを食べると体もびっくりしていい気分転換になりました。

  2010年06月17日

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  虚数について

  長男の受験につきあって数学のやり直しのつもりで毎日ページを決めて問題集をやっています。高校2年の時に習う数学２の複素数、私、この虚数というのが大嫌らいで、このあたりから数学ができなくなりました。だって２乗してマイナスになるという現実には存在しない、ありえない数というものが出てくるのですもの。深く考えれば考えるほどわけがわからなくなります。でも今回参考書などを見ていたら、「i」とは２乗してー１になる文字のこと、とあっさりさっぱり書いてありました（笑）なーんだ虚数なんて深く考えればわからなくなる、１つの文字と思い、約束ごとだと割り切ればいい、そう思って問題をやってみたら意外と簡単にできました。複素数の問題は虚数iが出てくるので、それだけで数学苦手な文系人間はたじろいで理解不可能と諦めてしまうけど、記号だと割り切って特徴さえ理解すれば、案外計算方法は簡単だし、どう解けばいいかの筋道もわかりやすい、点数を稼ぎやすい分野かもしれないと思いました。相手の素性を深く探ろうとはせず、とりあえず採用してみれば意外と役にたって点数を稼いでくれる傭兵のようなものかもしれません、虚数というのは。わからなくてもとりあえず使ってみる（虚数とは何か哲学的に考えようとしたらホントにわけがわからなくなりそうですから）こともけっこう大切ではないかと数学を勉強して思うようになりました。　　パワーUP版センター試験数学1・Aの点数が面白いほどとれる本価格：1,155円（税込、送料別）パワーUP版センター試験数学2・Bの点数が面白いほどとれる本価格：1,260円（税込、送料別）

  2010年06月17日

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  アレクサンドロスと少年バゴアス

  「ヒストリエ」第6巻のヘファイスティオンの設定に大きな衝撃を受けたので、映画「アレキサンダー」を見た後で読んだ本、漫画などの中で私にとって特に印象に残った作品をもう1度ふりかえってみることにしました。まずは「アレクサンドロスと少年バゴアス」この本はちょうど映画の公開と合わせて出版されたようで、帯にはしっかり馬に乗る主人公の姿と2月ロードショーの言葉が入っていました。かなり分厚い本ですが、映画を見て登場人物の名前や遠征のおおまかな様子は知っていたので読みやすかったです。作者はアレクサンドロスについてこの本以外にフィリッポス王暗殺までの少年時代、後継者争いのことと3部作で書いているのですが、日本語の翻訳で出版されているのは東方遠征の時代を書いたこの本だけです。題名で想像がつくように、この本はアレクサンドロスに仕えた少年バゴアスを主人公にして、彼の目線で話が進められています。バゴアスは元々は裕福な貴族の生まれですが10歳ぐらいの時にペルシャ宮廷内の陰謀によって父親が惨殺され、彼は去勢され奴隷として売られてしまいます。人生の最初に不幸のどん底を経験したバゴアスですが、その後は持って生まれた美貌と賢さ、そして運によってペルシャのダレイオス王に仕えることになり王の寵愛を受けます。そしてまた運命のいたずらでペルシャ帝国が滅び、今度はアレクサンドロス大王に仕えることになるわけです。ペルシャの宮廷にいた時、バゴアスはまだ10代の少年でありながらかなりさめていて、いずれ王の寵愛はなくなるだろうから今のうちに将来のための蓄えを、などと考えています。どれほど王にかわいがられ贈り物をたくさんもらおうと宝石を集め珍しいペットを大切にするのと同じことと自分の立場がわかりすぎるほどわかっているのです。でも、アレクサンドロスに出会ったことでバゴアスは大きく変わります。アレクサンドロスの周囲にも小姓として仕える少年がたくさんいましたが、古代マケドニアの制度で、彼らは奴隷ではなく貴族の子で将来側近や指揮官として取り立てられることを目的に仕えているのですから、プライドの高さが違います。そんな前からいたマケドニア人の小姓達は王の寵愛を受けるバゴアスを目の敵にして何かと意地悪してきて1度は殺されそうにすらなるのですが、そこで毅然とした態度で守ってくれたのがアレクサンドロスでした。彼はこの時完全に恋に落ち彼こそが自分が仕えるべき理想の王であり、運命の人・・・・まあ自分の立場や身分を忘れて夢中になってしまったわけです。そして恋のライバル、ヘファイスティオンを殺してやりたいと憎み、それまで不幸な奴隷の少年だったバゴアスが生き生きとしてここからおもしろくなります（笑）この本のヘファイスティオンはかなり理想の側近で、子供の頃からの親友でアレクサンドロスを誰よりも理解し、しかも美貌の持ち主で武芸の腕もたつ、完璧でバゴアスの入る隙はありません。ヘファイスティオンの方はバゴアスのことなど全然気にしてなく、彼1人が悶々と三角関係に苦しみます。アレクサンドロスはバゴアスを大切にして、彼に自分の大好きなイーリアスの話を聞かせます。アキレウスがパトロクロスの死を悲しむ場面で、バゴアスがきっと王は自分とヘファイスティオンをこの2人にたとえているのだろうと涙を流せば、アレクサンドロスの方もペルシャ人の少年がイーリアスを理解してくれたと大感激（きっとヘファ以外の側近は王の話すアキレウスにはうんざりしていたと思う）ますます寵愛は深まっていきます。時代としては東方遠征の時、血なまぐさい戦いや陰謀、側近の裏切りや大反対があってのロクサネとの結婚などアレクサンドロスの生涯でも映画にあるような激動の時代で、この本にもそれは詳しく書かれているのですが、ちょっと大げさと思いつつも三角関係の描写がおもしろくて、ああそうか、実はこのころ結婚もしていたんだ、とそっちの印象が薄れました。人間関係、心理描写が濃密なストーりー、やっぱりこれは作者が女性だからかなとも感じましたが、自分としてはすごく読みやすく、映画でのイメージとこの本で私の中で、アレクサンドロス、ヘファイスティオンの人物像がほぼ固まりました。バゴアス目線で書かれているので、恋のライバルであるヘファイスティオンは悪く書かれると思っていたらとんでもない、かなり理想的な人物になっています。ヘファイスティオンに関する私のイメージはこの本と英文で読んだ同じ作者の少年時代の話でほぼ固まり理想化されました。この後、別の本で少しずつ人物像は変わり、最後「ヒストリエ」でこういう解釈もあるのかととどめを刺されたわけです（笑）　　アレクサンドロスと少年バゴアス価格：2,940円（税込、送料別）

  2010年06月15日

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  漫画「ヒストリエ」と映画「アレキサンダー」

  「ヒストリエ」第６巻のヘファイスティオンの設定は衝撃的でした。私がアレクサンドロス大王に興味を持っていろいろ調べるようになったきっかけは映画「アレキサンダー」で、その中のイメージがかなり強烈に刷り込まれていています。６巻で映画の登場人物がだいたいそろったので、特に印象が強かった人物について書いてみます。衝撃的な設定だったヘファイスティオンとアレクサンドロスは後で詳しく書きます。映画とあまり印象が変わらなかったのはフィリッポス王とオリュンピアス、漫画でもすごい迫力ですし、オリュンピアスはまあこれくらいのことはやるだろうとか、この人に関しては最初から印象が強烈だったので、少しぐらいハメをはずしていてもちっとも驚きません（笑）映画ではかなり憎らしかったアッタロス、漫画では息子を亡くし、将軍の娘（フィロタスの姉）を後妻にもらったものの、妻に頭が上がらない気弱なおじさんという雰囲気でちょっと同情しました。フィロータスは映画では毛皮をまとったお金持ちのお坊ちゃま風で、将軍の息子として立派に戦えるのか心配な雰囲気でしたが（でもこういうタイプ嫌いじゃないです。フィロータスにはかなり同情して泣きましたから）漫画は自信ありげで強そう、確かに将軍の息子です（笑）印象が大きく違っていたのがアレクサンドロスで、え、こういう性格だったの？と驚き、ヘファイスティオンはまさかの設定、映画で２人がバルコニーで将来の夢を語り合うシーンや母からの手紙を見せるシーンが大好きだった私にとってはありえない設定です。ヘファイスティオンがこうであるならばバルコニーで２人が語り合うなんて絶対に無理ですから（笑）それでもアレクサンドロスがヘファイスティオンをもう１人の自分と言っていたこと、あまりにも極端で激しすぎる性格で精神病や２重人格的なところがあったかもしれないと考えると、漫画でのこの設定は物語としてありえないことではない、荒唐無稽でファンタジーのような設定に見えながらアレクサンドロスの性格を深く追求する１つの大胆な仮説かもしれないのです。自分では絶対考えないだろうという設定ながら（バルコニーシーンがなくなるのはいやなので）物語として辻褄が合い読者に衝撃を与える、作者の力量やアイデアはすごいと思いました。　　ヒストリエ（6）価格：570円（税込、送料別）税込\2000以上のご購入で全国送料無料!!※代引き手数料を除くアレキサンダー（通常版）■コリン...価格：2,290円（税込、送料別）　

  2010年06月11日

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• sin(90°＋θ）＝cosθの落とし穴

  サイン・コサイン・タンジェントの三角比、昔習った覚えがあるけどどういうことかすっかり忘れている、という人は多いと思います。私もそうでした。でも高校３年生の長男のテスト勉強に付き合っているうちに、少しずつ思い出しました。三角比というのは要するに直角三角形で直角以外の角度がわかれば三辺の比がわかって他辺の長さから辺の長さを出せるというものです。サインは斜め分の縦、コサインは斜め分の横、そうそう縦横は変わることもあるので、サインは挟まない、コサインは挟む角と覚えておけば確実です。９０°以上になった時、座標で見てマイナスへいくのでコサインはマイナスになる、９０°角度が変わると縦横が逆になるのでサインとコサインは入れ替わる、ここまでは理解しました。そしてタイトルの問題sin（90°＋θ）＝cosθテスト問題でこう書いてあるのを見て私は思わず「えー！９０°以上でコサインにマイナスがつかないなんておかしい、これ先生が間違っているんじゃないの？」と口走ってしまいました。コサインは９０°以上になるとマイナスになるという法則が頭から離れなかったのです。でも参考書や問題集の公式もこう書いてあるし、先生が間違うわけもない、どうして？と悩むこと数十分、ようやく自分が納得できる理由がわかりました。つまりサインが９０°傾いた場合三角形の縦と横が入れ替わってコサインと同じ比になるけど、サインとしてy軸の目盛を読むのだからマイナスにはならないということです。逆にコサインで９０°＋θはサインと同じ比になるけど、今度はマイナスがつきます。これでサインとコサインの関係がわかってすっきりしたけど長男はなんでこんな簡単なことで悩まなければいけないのかと不満顔でした。三角比は難しいです。

  2010年06月07日

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• とりあえずソフトを買いました

  古いパソコンが壊れてサイトの更新がまったくできない状態が続いてストレスがピークに達し（夏休みはこの状態が１カ月半続くのだけど）このままでは自分の身が持たないと新しくソフトを買ってサイトを作り直す決心をしました。パソコンに詳しい人ならきっと新しいパソコンに前と同じソフトを入れる、あるいはバージョンアップさせてこのような問題をクリアできるのでしょうけれど、なにせ最初に自分がどう設定したか覚えてないし、いろいろ必要そうなものをなくしているので、ああ面倒くさい、それならいっそうのこと最初から、という発想になりました。駅前の大きな電気製品専門店に行ったら、パソコンについて悩む人はやっぱり多いのか、１人のお客さんが店員さん１人をつかまえて延々と話し込んでいました。それも話の口調から新しいパソコンを買うための相談ではなく、トラブルがあったらしい、そのフロアーには店員さんは他にもう１人しかいなかったので他に買い物をする人の邪魔になっては悪いとしばらくその人の話が終わるのを別のものを見ているフリしてずっと待っていたのですが、話が終わる気配は全然ない、しかたなくレジのところに他の人が並んでいないスキを見てそこにいた店員さんに来てもらい質問しました。ホームページ用のソフト、バージョンアップではなく最初からきちんと作れるものはかなりの値段がしました。そして最近の製品は作ったページを広告してくれる機能がセットでついているようです。「あの、趣味で知っている人だけに見せるサイトを作るつもりなので、広告はいらないんですけど・・・」小さな声でそっと聞いたところ、その広告とやらは最初からセットになっているので、別にすることはできないそうです。広告付きで値段が高い簡単にできそうなソフトを選ぶか、それともバージョンアップに挑戦するか、すみません、私、簡単な方を選んでしまいました。そしてお会計、多少値段が安くなるかなあくらいのつもりでポイントを使います、と言ってみたらなんとほとんど現金での支払いが必要ないくらいポイントたまっていました。毎日行くスーパーのポイントはお金が足りない時にすぐ使ってしまってなかなかまとまった金額にはならないけど、電気製品はめったに買わずポイントはそのままためていたのがこんな時役に立ちました。捨てる神あれば拾う神あり、５月の間ずっと落ち込んでいたのがこのことでかなり救われ気持ちが明るくなりました。さて買ったソフトですけど、土曜、日曜は家族が家にいるし、仕事のある日も夢中になって操作途中で時間切れになったら困るのでお店が休みの日まで封印しておくことにしました。そしてせっかく広告が付いているので、趣味以外の使い道も考えてみよう、とすっかり前向きの気持ちになりました。でもきっかけはあくまでも趣味なので、ひょっとしてこれで別のことまでうまくいくようになったら、もうＦさんとＤＷさんの住んでいる方角には足を向けては寝られなくなるでしょう（笑）

  2010年06月06日

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• 鬱状態から抜けるために・・・

  古いパソコンが使えなくなって２週間余り、いよいよどうにもならないということがわかりました。しばらくは長男の中間テストで忙しく、楽しみにしていた漫画の新刊発売、再開が続いて夢中で読んでいたのですが、それが過ぎた今無気力状態に陥ってしまいました。古いパソコンが使えなくて困るのはサイトの更新だけ、しかもそのサイトは見た映画や読んだ本の個人的な感想、まあブログでも私はかなり偏って妄想だらけの文章を書いていますが（笑）もっと偏ったことや自作の小説を書いてごくわずかな人だけが見られるようにしていたわけです。そのサイトを始めたきっかけは、あるサイトに投稿していたら、そのサイトが閉じられることになり、続きを書きたくて自分で新しく作ってしまったというわけです。書きためた量は５年間で膨大なものになっていました。個人的な文章だから生活には何のかかわりもないし、身近な友人には決して見せないようにしていました。でもそうしたものを書いていたことで自分の中でバランスがとれ、「普通」の生活ができていたようにも思います。それがなくなって精神的な危機に陥るならば、何よりもそのことを優先させなければと考えています。

  2010年06月04日

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